サブ領域について
臨床医学3-2は産科婦人科学と泌尿器科学および臨床遺伝学の3つのユニットからなるサブ領域である。(医学教育モデル・コア・カリキュラム D-8,D-9,D-10,E-1)
産科婦人科学は周産期医学と婦人科学からなる領域で、周産期医学とは生殖医学、産科学を包括したものであり、婦人科学は女性生殖器の異常・疾患、加齢に伴う変化を扱う。
臨床遺伝学では、疾患と遺伝子変異の機構、診断技術など生物の根源とも言える遺伝子を扱う際の必要な知識を学ぶとともに、カウンセリング体制も含め人間としての倫理観の重要性を学ぶことを目的とする。
泌尿器科学は後腹膜臓器、尿路生殖器のキーワードで表される臓器の疾患を網羅的に扱うのがある。
具体的には腎杯、腎孟、尿管、膀胱、尿道に至る尿路と精細管、精管、精管膨大部、精嚢、前立腺、尿道の精路の機能と病態を研究する学問である。
尿路生殖器疾患特有の診察方法・手技を理解する。その上で各論として各種疾患、病態の特徴・診断方法・治療法が説明できるようになる。
ユニット名称: 産科婦人科学 (2021年度)
ユニット責任者 | 中田 雅彦 |
ユニット対象学年 | 3 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 30 |
ユニット分類 | 講義 |
ユニットについて
産科婦人科学は周産期医学と婦人科学からなる領域で、周産期医学とは生殖医学、産科学を包括したものであり、婦人科学は女性生殖器の異常・疾患、加齢に伴う変化を扱う。まず妊娠の成立機序から妊娠・分娩・産褥の正常経過および正常分娩の取り扱いについてはヒトの有性生殖に関連する臓器およびその生理機能としての生命の始まりのprocessを理解する。生殖器の発生、解剖、機能について学び、それらに関係する配偶子形成、受精現象、着床、胚発生にいたる経過を理解する。これらの基礎的事項の理解に基づき、生殖医学に特有な疾患の病態、診断、治療について学習し、理解出来るようにする。
学び、各期における母体および胎児・新生児のwell-beingについて理解し、その基礎的事項の理解に基づき、周産期に特有な疾患の病態、診断、治療について学習し、説明出来るようにする。周産期異常は母児2つの生命が同時に危機的状態となる可能性があり、的確な救命、維持管理が要求され、同時に偶発合併症の予防や万一発症した場合には、迅速な対応が要求される。これらの周産期医学の特殊性とヒトの生命の誕生を司る医学の根源でもあることを理解し、周産期医学の役割と重要性を習得する。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
各講義は、標準産科婦人科学第4版の各章に対応しており、講義内容の理解を十分にするために対応するページを30分程度予習すること。
(医学教育モデル・コア・カリキュラム D-9,D-10)
ユニットの評価について(フィードバック含む)
ユニットの出席が2/3以上なき時は受験資格を失う
本領域での各ユニット評価割合は 産科婦人科70% 泌尿器科20% 臨床遺伝学10%とする
試験は90分で、記述試験で実施する。
不合格者はユニット単位ではなくサブ領域単位で本試験・再試験等を受験する。
指定教科書他
標準産科婦人科学 第5版