サブ領域について
臨床医学3-2は産科婦人科学と泌尿器科学および臨床遺伝学の3つのユニットからなるサブ領域である。(医学教育モデル・コア・カリキュラム D-8,D-9,D-10,E-1)
産科婦人科学は周産期医学と婦人科学からなる領域で、周産期医学とは生殖医学、産科学を包括したものであり、婦人科学は女性生殖器の異常・疾患、加齢に伴う変化を扱う。
臨床遺伝学では、疾患と遺伝子変異の機構、診断技術など生物の根源とも言える遺伝子を扱う際の必要な知識を学ぶとともに、カウンセリング体制も含め人間としての倫理観の重要性を学ぶことを目的とする。
泌尿器科学は後腹膜臓器、尿路生殖器のキーワードで表される臓器の疾患を網羅的に扱うのがある。
具体的には腎杯、腎孟、尿管、膀胱、尿道に至る尿路と精細管、精管、精管膨大部、精嚢、前立腺、尿道の精路の機能と病態を研究する学問である。
尿路生殖器疾患特有の診察方法・手技を理解する。その上で各論として各種疾患、病態の特徴・診断方法・治療法が説明できるようになる。
ユニット名称: 泌尿器科学 (2021年度)
ユニット責任者 | 中島 耕一 |
ユニット対象学年 | 3 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 11 |
ユニット分類 | 講義 |
ユニットについて
泌尿器科学は後腹膜臓器、尿路生殖器のキーワードで表される臓器の疾患を網羅的に扱うのがある。
11時限を予定しているが、カッコ内は標準泌尿器科学第10版における読むべきページである。
1.泌尿器悪性腫瘍(前立腺がん) (78,81,95-97, 205-212,235-245,312)
2.泌尿器悪性腫瘍(精巣腫瘍) (131,205-212,245-253、314)
3.泌尿器画像診断学 (67-79)
4.尿路結石学 (93, 189-204, 290-292)
5.男性学(男性性機能障害、男性不妊症) (19,55,83-84,269-280)
6.泌尿器悪性腫瘍(尿路上皮がん) (94-95,205-212,217-230,289,302,306,308、318-320)、
7.排尿生理学、前立腺肥大症 (22,38,63-66,95,143-155,156-160,232-235,289,311)
8.尿路生殖器感染症 (37,50,179-188)
9.尿路奇形・性分化異常 (113-131,304,307)
10.泌尿器悪性腫瘍(腎がん) (205-212,212-217,297,302-303)
11.泌尿器 救急・外傷学 (126-127,132-142、307)
各時限は60分講義であるので、教科書的にすべての内容を授業できるわけではないので特に復習が重要である。
予習の目安は20分 復習の目安は40分と考えられる。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
上記以外の(特に下記の)項目は自学が必要である
診断学 (内科診断学とも共通している部分が多い) (35-62、47-65、89-110)
尿路生殖器の解剖(解剖学で講義を受けているはずである) (12-23)
尿路生殖器の発生(解剖学で講義を受けているはずである) (24-34)
副腎疾患 (内科内分泌で講義を受けているはずである) (9-12,82,257-262、296)
臓器脱や腹圧性尿失禁を主とした女性泌尿器 (156-166)
ユニットの評価について(フィードバック含む)
サブ領域単位で、評価が行われる。
その際に泌尿器科は全領域を対象として2問の記述問題を出題する。
評価の開示後は1週間に限り、中島のオフィスアワーにて個別の質問を受ける。
泌尿器科は臨床医学3-2において20%に配分である。
(メールでの質問はこの期間中は随時受け付ける)
指定教科書他
標準泌尿器科 第10版 2021年 医学書院 ISBN:978-4-260-04353-3 を指定教科書とする。
推薦する他の教科書は
1.Campbell-Walsh Urology 12th edition 2020年 Elsevier ISBN:978-0-323-54642-3
2.ベッドサイド泌尿器科学 診断・治療編 改訂第4版 2013年 南江堂 ISBN:978-4-524-25037-0