領域名称: 臨床医学5 (2024年度)

領域責任者五味 達哉

領域について

 領域「臨床医学5」は、サブ領域「臨床医学5」からなる。
 
 学修目標
 
 1. 医学的知識 D
 「臨床実習に参加する」ために必要な、器官、機能系統別に病因・病態・診断・治療について学び、臨床医学の基盤的知識を身につける。
 
 2. 実践能力 E
 「臨床実習に参加する」ために必要な、医療情報の収集法、診察技能について学び、診療方法の基盤を身につける。
 
 3. 患者対応能力 F
 「臨床実習に参加する」ために必要な、医療の現場に則した倫理的視点、コミュニケーション能力、他者を尊重する姿勢について学び、現場で実践するための基本的姿勢を身につける。
 
 具体的には放射線医学、中毒・救急医学、麻酔・集中治療学の各診療科からなる臨床科目であり、基礎で学習した生体の構造、生体の機能、病態の科学、臨床医学入門、医用理工学2を理解した上で、病態生理、症候学、診察法、検査所見、治療法について総合的な知識を習得する.これらを踏まえた上で3つのユニットの診断、検査、薬物の相互作用,薬物治療、放射線治療、外科治療を理解し、臨床実習に向けた基礎知識の習得を達成する。
 

領域の評価について

 領域の評価について 試験において、「臨床医学5」全体でグレードC以上(60%点以上)をもって合格とする。評価法の詳細については、臨床医学5サブ領域「評価について」で記載する。

サブ領域名称: 臨床医学5 (2024年度)

サブ領域責任者五味 達哉

サブ領域について

領域「臨床医学5」は、サブ領域「臨床医学5」からなる。

全診療科・全診療領域に関わるサブ領域「臨床医学5」は、「放射線医学」「中毒・救急医学」「麻酔・集中治療学」の3つのユニットで構成される。

学修目標

1. 医学的知識 D
「臨床実習に参加する」ために必要な、器官、機能系統別に病因・病態・診断・治療について学び、臨床医学の基盤的知識を身につける。

2. 実践能力 E
「臨床実習に参加する」ために必要な、医療情報の収集法、診察技能について学び、診療方法の基盤を身につける。

3. 患者対応能力 F
「臨床実習に参加する」ために必要な、医療の現場に則した倫理的視点、コミュニケーション能力、他者を尊重する姿勢について学び、現場で実践するための基本的姿勢を身につける。

具体的には放射線医学、中毒・救急医学、麻酔・集中治療学の各診療科からなる臨床科目であり、基礎で学習した生体の構造、生体の機能、病態の科学、臨床医学入門、医用理工学2を理解した上で、病態生理、症候学、診察法、検査所見、治療法について総合的な知識を習得する.これらを踏まえた上で3つのユニットの診断、検査、薬物の相互作用,薬物治療、放射線治療、外科治療を理解し、臨床実習に向けた基礎知識の習得を達成する。

各ユニットの学修目標は以下である.

中毒・救急医学
1.我が国の救急医療体制を説明できる(F-2)。
2.救急医療の現場で行われる救急救命処置を説明できる(F-2)。
3.意識障害の成因、原因疾患の鑑別、初期治療を説明できる(D-2, F-1)。
4.ショックの原因疾患の診断と鑑別、初期治療を説明できる(F-1)。
5.心血管疾患の診断と鑑別、初期治療を説明できる(D-5, F-1)。
6.呼吸困難の原因疾患の診断と鑑別、初期治療を説明できる(D-6, F-1)。
7.急性腹症の鑑別診断と初期治療、緊急手術の適応を説明できる(D-7, F-1)。
8.頭部外傷診断に必要な画像検査を選択でき、症状、初期治療について説明できる(F-1, F-2)。
9.胸部外傷診断に必要な画像検査を選択でき、症状、初期治療について説明できる(F-1, F-2)。
10.腹部外傷診断に必要な画像検査を選択でき、症状、初期治療について説明できる(F-1, F-2)。
11.多発外傷の病態、症状を説明でき、治療優先順位を指摘できる(F-1)。
12.小児の救急疾患を指摘でき、小児特有の初期治療について説明できる(F-1)。
13.重症熱傷の重症度を評価でき、重症度に対応した初期治療を説明できる(F-1)。
14.中毒症の原因物質と症状を説明でき、初期治療を説明できる(E-5, F-1)。
15.環境因子による疾患による病態、初期治療を説明できる(F-1)。
16.災害医療と我が国の災害医療体制を理解して、説明できる(F-2)。


麻酔・集中治療学
1.麻酔時の臨床生理を理解する(F-2)。
2.各人工呼吸モードを理解する(F-2)。
3.侵襲的手技の基本を理解する(F-2)。


放射線医学
1. 臓器ごとに各種画像診断方法の適応と限界を説明できる(E-6, F-2)。
2. 核医学の基礎について説明できる(E-6, F-2)。
3. IVRの適応について説明できる(E-6, F-2)。
4. 放射線治療において有効な疾患、照射方法、総線量を理解し説明できる(E-6, F-2)。

学修目標のあとの()内は、医学教育モデルコアカリキュラム(平成28年度版)の中項目である。

ユニット名称:[MM646-301J]中毒・救急医学(2024年度)

ユニット責任者 一林 亮
ユニット対象学年3 ユニット授業期間 ユニット時限数11 ユニット分類講義

ユニットについて

臨床医学において、救急医療はあらゆる疾患の急性期の病態を取り扱うことから重要な位置を占め、臨床医にとっては必須の基礎知識である。このような観点から臨床統合講義は救急医学に知識の習得には最も適した学習形式であり、各分野の専門医による統合講義により効果的な臨床実習への統合的な臨床医学の基礎知識の習得をする。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

救急医療で遭遇する病態、疾患の成因、症状、診断、治療について学習すると共に、我が国の救急医療体制、救急医療を実践する上で必須の救急救命処置について学習する。

ユニットの評価について

救急医学は11単元で構成されるが、個々の単元の学習効果を評価するために、各単元においてプレテスト、ポストテストを行うと共に、救急医学統合講義終了後に総合試験の形式で終了試験を行い評価する。評価点に達しない者については再試験を行う。最終合否は統合試験委員会で決定する。

指定教科書他

統合臨床講義の学習効果を高めるために、予め各ユニット毎のGIO、SBOsを明らかにし、講義内容の概要を示し自主学習に役立つようにした。講義に際した資料は別に用意するが、以下に示した教科書、参考書に基づき各自が予習することで統合臨床講義の理解を深めることに役立つものと考えている。

1.教科書:
 1) 「標準救急医学第5版」、日本救急医学会監修、医学書院、2013.

2.参考書:
 1)  外傷初期診療ガイドライン―JATEC 第5版 へるす出版 2017.1
 2)  救急診療指針 第4版 へるす出版 2011.5
 3)  JRC蘇生ガイドライン2015 医学書院 2016.2
 4)  「 Emergency Medicine , a Comprehensive study guide, Tintinalli JE, Kelen GD.,Stapczynski JS.
    Ed,American College of Emergency Physician, Mc Graw Hill, XVI edition.

授業日程一覧(ユニット名称:中毒・救急医学) (2024年度)

コマ数形態授業タイトル
1 講義心肺蘇生(一次救命処置(BLS)+二次救命処置(ACLS))
2 講義意識障害(ACEC(Advanced Coma Evaluation and Care))と神経救急疾患
3 講義頭部外傷
4 講義腹部外傷
5 講義救急医学体制&災害医学
6 講義中毒と環境因子による救急疾患
7 講義ショックと心血管疾患
8 講義胸部外傷
9 講義多発外傷 & 外傷初期診療ガイドライン(JATEC)
10 講義重症熱傷
11 講義小児救急
評価臨床医学5(10:00~12:00・3実)
評価臨床医学5(再)(10:00~12:00・3実)
評価臨床医学5(最終)(13:00~15:00・多目1)