領域名称: 臨床病理学2 (2024年度)

領域責任者栃木 直文

領域について

 1.臨床病理学は臨床医学と基礎医学とを包括した病理診断学を学修する場であり、臨床病理学1(M2で履修)と臨床病理学2(M3で履修)の2つの領域からなる。
 2.臨床病理学は、「生体の構造」、「生体の機能」、「病態の科学」で学修した知識を基に、各項目の代表的疾患について主に形態学的変化から疾病の成り立ちを理解し、診断に到達できる知識および技能を習得することを目標とする。
 3.臨床病理学2は、1つのサブ領域(臨床病理学②)、1つのユニット(臨床病理学 II)よりなる。
 4.臨床病理学IIは、神経、消化管腫瘍、消化管炎症、肝胆膵、軟部、骨、血液、胚細胞腫瘍、泌尿器科、産婦人科の10項目からなり、演習(1項目3時限、計30時限)として実施される。
 5.演習では、各項目の代表的疾患(3-5疾患)の顕微鏡鏡検、病理組織像のスケッチを行う。この際、準備学修に加え演習開始時に疾患概念、病因、組織学的特徴など、鏡検学修を行う上でのポイントについて解説を行う。

領域の評価について

 領域:臨床病理学2は、1つのユニット:臨床病理学IIからなるため、臨床病理学IIの評価法について記載する。
 
 1.演習時評価:演習中の態度および技能、ならびに演習終了時に事前学修、撮像内容、チェックポイントなどについて評価を行う。
 2.科目試験:神経、消化管腫瘍、消化管炎症、肝胆膵、軟部、骨、血液、胚細胞腫瘍、泌尿器科、産婦人科の10項目についての知識を問うためコンピュータを利用した客観式試験(WBT式客観試験)を行う。この試験には演習時の講義内容、疾患の肉眼像、組織像の画像を含み、各項目を10%配分として出題する。
 3.科目試験は、I期とIII期の終了時に行う。
 4.各科目試験の受験資格は規定(4/5以上の出席)を満たすもののみとする。
 5.演習時評価(20%)、WBT式客観試験の成績(I期分が32%、III期分が48%で、2回あわせて80%)を合わせて100点満点による評価とし、Grade C以上を合格とする。
 6.再試験はIII期本試験終了後の1回のみとする。I期終了時の再試験は行わず、再試験は10項目すべてが出題範囲となる。

サブ領域名称: 臨床病理学2 (2024年度)

サブ領域責任者栃木 直文

サブ領域について

医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度版)の以下の中項目を俯瞰する。E-2, E-3, E-4, E-5, F-4, E-9

1.臨床病理学は、臨床医学と基礎医学とを包括した病理診断学を学修する場であり、臨床病理学1(M2で履修)と臨床病理学2(M3で履修)の2つの領域からなる。
2.臨床病理学は、「生体の構造」、「生体の機能」、「病態の科学」で学修した知識を基に、各項目の代表的疾患について主に形態学的変化から疾病の成り立ちを理解し、診断に到達できる知識および技能を習得することを目標とする。
3.臨床病理学2は、1つのサブ領域(臨床病理学②)、1つのユニット(臨床病理学 II)よりなる。
4.臨床病理学2は、神経、消化管腫瘍、消化管炎症、肝胆膵、軟部、骨、血液、胚細胞腫瘍、泌尿器科、産婦人科の10項目からなり、演習(1項目3時限、計30時限)として実施される。
5.演習では、各項目の代表的疾患(3-5疾患)の顕微鏡鏡検を行い、病理組織像を撮像して演習成果物の作成を行う。この際、準備学修に加え、演習開始時に疾患概念、病因、組織学的特徴など、鏡検学修を行う上でのポイントについて解説を行う。

ユニット名称:[MM611-301J]臨床病理学Ⅱ(2024年度)

ユニット責任者栃木 直文
ユニット対象学年3 ユニット授業期間 ユニット時限数30 ユニット分類演習

ユニットについて

神経系、消化器系(消化管および肝胆膵)、運動器系(骨および軟部)、造血器系、男女生殖器系および泌尿器系における代表的疾患の病態を構造および機能の両面より理解する。

該当する医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)内容は、F-2-4 病理診断である。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

演習を行う器官・系統の正常構造を理解しておくこと(15分)
顕微鏡の適切な使用方法を身につけていること
自学自修の態度を欠かさずに演習時間内で観察したことを客観的に分析・記録する姿勢を持つこと

ユニットの評価について

1.演習時評価:演習中の態度および技能、ならびに演習終了時に事前学修、撮像内容、チェックポイントなどについて評価を行う。各担当教員から成果物に対してフィードバックがなされる。
2.科目試験:神経、消化管腫瘍、消化管炎症、肝胆膵、軟部、骨、血液、胚細胞腫瘍、泌尿器科、産婦人科の10項目についての知識を問うためコンピュータを利用した客観式試験(WBT式客観試験)を行う。この試験には演習時の講義内容、疾患の肉眼像、組織像の画像を含み、各項目を10%配分として出題する。
3.科目試験は、I期とIII期の終了時に行う。
4.各科目試験の受験資格は規定(4/5以上の出席)を満たすもののみとする。
5.演習時評価(20%)、WBT式客観試験の成績(2回あわせて80%)を合わせて100点満点による評価とし、Grade C以上を合格とする。
6.再試験はIII期本試験終了後の1回のみとする。I期終了時の再試験は行わず、再試験は10項目すべてが出題範囲となる。

指定教科書他

1を指定教科書とする。2以降は参考図書である。

1.豊國、高橋監訳 ロビンス 基礎病理学 原書第11版、エルゼビア・ジャパン、東京、2022 ISBN:9780323790185(カラーの写真や理解に役立つ多数の図譜が掲載されています。また、最新の知見を取り入れて病態に重点を置いた疾患解説がなされており、初学者からレジデントまで役に立つ名著です。さらに購入者はURLから資格資料を入手することが可能なことも魅力です。)
2.坂本、北川、仁木編 標準病理学 第5版:医学書院、東京、2015
3. 深山、小田、坂本他 編 組織病理アトラス 第6版:文光堂、東京、2015
4. 深山編 病理組織マップ&ガイド:文光堂、2014
5.坂本、北川、菅野著 組織病理カラーアトラス 第2版:医学書院、東京、2015
6. Kumar, Abbas, Aster; Robbins Basic Pathology 10th Edition: Saunders/ Elsevier, Philadelphia, 2018
7. Klatt; Robbins and Cotran Atlas of Pathology 2nd Edition: Saunders/ Elsevier, Philadelphia, 2010
8. Davi-Ellen Chabner; Medical Terminology, A short course, 7th Edition: Elsevier, 2015(M1の医学英語入門およびM2の基礎医学英語で使用した教科書。基本的な病名は英語でも知っておく必要があるため、適宜参照する。)

授業日程一覧(ユニット名称:臨床病理学Ⅱ) (2024年度)

コマ数形態授業タイトル
1 演習臨床病理学Ⅱ 神経(変性疾患)
2 演習臨床病理学Ⅱ 神経(感染症)
3 演習臨床病理学Ⅱ 神経(腫瘍・循環障害)
4 演習臨床病理学Ⅱ 消化管腫瘍
5 演習臨床病理学Ⅱ 消化管腫瘍
6 演習臨床病理学Ⅱ 消化管腫瘍
7 演習臨床病理学Ⅱ 肝・胆道系疾患
8 演習臨床病理学Ⅱ 肝・胆道系疾患
9 演習臨床病理学Ⅱ 肝・胆道系疾患
10 演習臨床病理学Ⅱ 消化管炎症性疾患
11 演習臨床病理学Ⅱ 消化管炎症性疾患
12 演習臨床病理学Ⅱ 消化管炎症性疾患
評価臨床病理学2(I期分試験)(10:00~10:30・3実)
13 演習臨床病理学Ⅱ 泌尿器、男性生殖器
14 演習臨床病理学Ⅱ 泌尿器、男性生殖器
15 演習臨床病理学Ⅱ 泌尿器、男性生殖器
16 演習臨床病理学Ⅱ 骨
17 演習臨床病理学Ⅱ 骨
18 演習臨床病理学Ⅱ 骨
19 演習臨床病理学Ⅱ 軟部皮膚
20 演習臨床病理学Ⅱ 軟部皮膚
21 演習臨床病理学Ⅱ 軟部皮膚
22 演習臨床病理学Ⅱ 産婦人科
23 演習臨床病理学Ⅱ 産婦人科
24 演習臨床病理学Ⅱ 産婦人科
25 演習臨床病理学Ⅱ 血液
26 演習臨床病理学Ⅱ 血液
27 演習臨床病理学Ⅱ 血液
28 演習臨床病理学Ⅱ 胚細胞腫瘍
29 演習臨床病理学Ⅱ 胚細胞腫瘍
30 演習臨床病理学Ⅱ 胚細胞腫瘍
評価臨床病理学2(II-III期分試験)(10:00~10:45・3実)
評価臨床病理学2(再)(10:00~11:15・3実)
評価臨床病理学2(最終)(13:00~14:15・3実)