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領域名称: 生体物質の科学 (2021年度)

サブ領域名称: 生体物質の科学③ (2021年度)

ユニット名称: 遺伝生化学Ⅱ (2021年度)

ユニット責任者山﨑 創
ユニット対象学年1 ユニット授業期間3期 ユニット時限数6 ユニット分類講義

ユニットについて

遺伝情報の担い手である核酸の生合成と代謝について学修し、その機構の障害によって生じる疾患を学ぶ [医学教育モデル・コア・カリキュラム C-2-5)⑬, C-4-3)④]。
遺伝子の構造を理解し、転写因子とシスエレメントによる転写調節や、エピゲノムによる遺伝子発現の調節機構を学修する [コアカリC-1-1-2)⑤]。
細胞周期や細胞分裂の基本概念を踏まえ、染色体転座や遺伝子変異によって疾患が発症する機序を理解する [コアカリC-1-1)③, C-4-1), C-4-6)②]。
代表的なシグナル伝達経路の活性化機構について学習し、受容体から転写因子の活性化までの仕組みを習得する [コアカリ C-2-3-1)①②③]。
PCR法やDNA塩基配列決定などのゲノム解析技術を理解し、ゲノムの多様性により、疾患感受性や薬剤投与の有効性・安全性の個体差が生じる機構を学修する [コアカリ C-1-1-2)⑥, C-4-1)]。

生化学、遺伝学、分子生物学の知識を有機的に統合し、遺伝子の異常に起因した病態形成機構を理解するための基礎知識の体系化を目指す。講義では小テストを実施し、正解例を示す。

指定図書A, Bの該当箇所や、事前に配布する講義プリントに目を通し、要点や疑問点を整理してから講義に臨んで下さい。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

高校卒業時相当の生物学と化学の知識および、遺伝生化学Ⅰでの学修内容を必要とする。染色体、ゲノム、遺伝子の構造と概念や、DNAの複製と遺伝情報の発現 (転写と翻訳)について概説できるように整理しておくこと (15分)。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

本ユニットの評価は、Ⅲ学期末の試験帯に行われるサブ領域「生体物質の科学③」の試験として行う。本ユニットの得点配分は40点であり、論述式(概ね75%)、多肢選択式(概ね25%)の筆記試験を行い、原則として可(レベルC)以上を合格基準とする。ただし、サブ領域として不合格の場合は、本ユニットも再試験となる。評価の詳細は、「教育の評価」を参照すること。定期試験の評価開示後はオフィスアワーに個別の質問を受ける。

指定教科書他

A. エッセンシャル細胞生物学(原書第4版)、中村桂子・松原謙一監訳、南江堂、2011
B. カラーイラストで学ぶ「生化学」、鈴木敬一郎ら、メディカルビュー、2011