東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 生体の構造1 (2021年度)

サブ領域名称: 生体の構造1-① (2021年度)

ユニット名称: 生体の構造概論 (2021年度)

ユニット責任者平 敬宏
ユニット対象学年1 ユニット授業期間1期 ユニット時限数8 ユニット分類講義

ユニットについて

 基礎医学や臨床医学を理解する上で必要な基本的な人体の構造とはたらきを系統発生学的にとらえ理解すること、および生命の最小単位としての細胞の構造と機能を理解し、それらの相互作用を通じて生命現象とは何かについて説明できることを目標とする。
 これにあたり、初回の講義で、人体の構成する器官や臓器の機能システムによる分類(系統)と、人体構造を説明するための解剖学用語を学び、今後の生体の構造領域の全体像を理解する。
 講義前に、資料を配布する。資料を前もって学修すること(30分)。また、随時,確認項目のチェックシートを配布する。復習時の参考とする事。


 本ユニットは、医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)の 以下の中・小項目に該当する。

C 医学一般、
 C-1 生命現象の科学
  C-1-1 生命の最小単位-細胞、 C-1-2 生物の進化
 C-2 個体の構成と機能
  C-2-1 細胞の構成と機能、 C-2-2 組織・各臓器の構成、機能と位置関係、 C-2-4 個体の発生

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

 高等学校で学んだ「生物基礎、生物学」、入学後に学んだ「基礎生物学」をよく復習しておく事。また、リメディアルプログラム受講者は、あらかじめ本講義内容を把握してからリメディアルプログラムを受講する事が望ましい。 
 原則として、講義資料の印刷物は配布しない。講義の3日前までに、講義資料をMoodleまたは教育ポータルに掲載する。必要であれば、各自で印刷し持参すること。
 必要な連絡事項や講義資料は、Moodleまたは教育ポータルに掲載する。そのため、毎日Moodleと教育ポータルを確認すること。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

 講義回数のサブ領域で行われる授業の2/3以上の出席が必須である。この出席要件に満たない場合は,講義においては当該サブ領域の受験資格を失う場合がある。
生体の構造概論は、講義内小試験及び受講態度を25%、包括評価試験(論述式75%, 多肢選択式25%の出題比)を75%として総合評価する。ただし、初回(解剖学総論)の講義内容に関しては、講義内評価を行わず、包括試験(多肢選択式試験)のみで評価する。
原則として可(レベルC)以上を合格基準とする。ただし、サブ領域として不合格の場合は、生体の構造概論及び組織学総論の両ユニットを受験しなければならない。
評価の詳細は、「教育の評価』を参照すること。

生体の構造概論ユニットの定期試験に対するフィードバックは、試験終了後に、生物学教授室前に模範解答・成績分布・講評を掲示する。特に誤った知識が広く流布している場合は、Moodleまたは教育ポータルに説明を掲載する他、FTを利用して出席任意の追加講義を行うこともある。
本試験、再試験、最終試験の難易度は同一である。本試験で合格することが望ましい。

指定教科書他

教科書は特に指定しないが以下の参考書が学修に役に立つ。

高等学校で生物学を未履修な方向け
1. 医薬系のための生物学(丸山、松岡著)裳華房(2013年) ISBN 974-7853-5224-0
2. やさしい基礎生物学(第2版)(南雲 保編著)羊土社(2014年) ISBN 978-4-7581-2051-7
3. ZEROからの生命科学(第4版)(木下、小林、浅賀著)南山堂(2015年) ISBN 978-4-525-13414-3

学修をさらに掘り下げるために
1. エッセンシャル細胞生物学(原著第4版) B.Alberts et al 南江堂(2016年) ISBN 978-4-524-26199-4
2. プロッパー細胞生物学 G.Plopper著 化学同人(2013年) ISBN 978-4-759-81533-7
3. ムーア人体発生学(原著第8版)医歯薬出版(2013年) ISBN 978-4-263-73134-5
4. ラングマン人体発生学(第11版)メディカル・サイエンス・インターナショナル(2019) ISBN 978-4-89592-839-7

人体発生学の教科書は、今後学修する組織学総論、組織学各論、人体発生学、人体解剖学などでも使用する。