領域名称: 臨床実習(4年次) (2024年度)

領域責任者髙井 雄二郎

領域について

 臨床実習(4年次)では、5年次から始まる診療参加型実習(Clinical Clerkship:CC)を視野にいれて、実際に診療チームの一員として診療に参加し、診療業務を分担しながら医師の職業的な態度、知識、考え方(医学推論法)、技能の基本を学ぶことを目的に3年次までに身につけた臨床医学の知識基盤を強化すること、臨床実習の現場で何が行われているかを体験することで、医療チームの一員として今後学ぶ動機づけになることを目指している。診療見学を通して、各診療科において行われる患者中心の診療システムを理解し、部分的であれ診療に参加し、臨床的思考や態度の醸成を図る。
 該当する医学教育モデル・コア・カリキュラムの大項目:G 臨床実習
 サブ領域<臨床実習1(基本臨床実習)>の学修目標:5年次から始まる診療参加型実習を視野にいれて、実際に診療チームの一員として診療に参加し、診療業務を分担しながら医師の職業的な態度、知識、考え方(医学推論法)、技能の基本を学ぶことを目的に3年次までに身につけた臨床医学の知識基盤を強化すること、臨床実習の現場で何が行われているかを体験することで、医療チームの一員として今後学ぶ動機づけになることを目指す。診療見学を通して、各診療科において行われる患者中心の診療システムを理解し、部分的であれ診療に参加し、臨床的思考や態度の醸成を図る。
 

領域の評価について

 各診療科における項目評価と概略評価を用いて総括評価が行われる。
 領域に属するすべてのサブ領域が、GPA評価でグレードC以上で、この領域が合格となる。

サブ領域名称: 臨床実習1(基本臨床実習) (2024年度)

サブ領域責任者髙井 雄二郎

サブ領域について

臨床実習1(基本臨床実習)の学修目標:5年次から始まる診療参加型実習を視野にいれて、実際に診療チームの一員として診療に参加し、診療業務を分担しながら医師の職業的な態度、知識、考え方(医学推論法)、技能の基本を学ぶことを目的に3年次までに身につけた臨床医学の知識基盤を強化すること、臨床実習の現場で何が行われているかを体験することで、医療チームの一員として今後学ぶ動機づけになることを目指しています。診療見学を通して、各診療科において行われる患者中心の診療システムを理解し、部分的であれ診療に参加し、臨床的思考や態度の醸成を図る。以下のユニットからなる
総合診療科、循環器内科、循環器外科、消化器内科、消化器外科、心療内科、呼吸器内科、呼吸器外科、東洋医学科、神経内科、脳神経外科、耳鼻咽喉科、糖尿病・代謝・内分泌科、泌尿器科、腎臓内科、病院病理科、小児科、乳腺外科、皮膚科、眼科学、精神神経科、産婦人科、整形外科、形成外科、リハビリテーション科、放射線科、医療の質、栄養治療センター、緩和ケアセンター、口腔外科、看護部・薬剤部、新生児科、地域、血液腫瘍科、救急センター、膠原病科、麻酔科
該当する医学教育モデル・コア・カリキュラム中項目:
G-1 診療の基本
G-2 臨床推論
G-3 基本的臨床手技
G-4 診療科臨床実習

ユニット名称:[]病院病理科(2024年度)

ユニット責任者栃木 直文
ユニット対象学年4 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

1)主訴からの診断推論を組み立てる、又はたどる。
・割り当て症例における診断依頼内容を理解すべく、病理診断学以外に他の領域の学修を行う。

2)疾患の病態や疫学を理解する。
・割り当て症例における鑑別診断につき、基本的な知識の復習を行う。

3)担当診療科の治療に可能な範囲で参加する。
・適切な診断を行うことが適切な治療に直結することを実感する。

4)担当診療科の基本的な診察技能について学ぶ。
・割り当て症例において、複数の所見を積み上げて適切な診断書を作成することを学ぶ。

5)どのように該当診療科にコンサルテーションすればよいかわかる。
・どのような診断依頼書を作成して検体とともに送付すればよいか学ぶ。


次の目標を達成するために、病理診断科および病理部で病理診断が下されるまでの過程と思考過程、コミュニケーションスキル等について学ぶ。
・課題探求・解決能力の涵養(モデル・コア・カリキュラムA-2-1)):病理診断の実践を通して、自分の力で課題を発見し、自己学修によって病態を理解し、正しい病理診断を導く能力を身に付ける。
・チーム医療の実践(モデル・コア・カリキュラムA-5-1)):保健・医療・福祉・介護並びに患者に関わる全ての人々の役割を理解し、連携する。医療チームの構成員として、病理医、臨床検査技師、医療事務・用務等のスタッフと相互の尊重のもとに適切な行動をとるとともに、後輩等に対する指導を行う。
・死と法(モデル・コア・カリキュラムB-2-1)):の判定と診断(異状死体の検案)について理解する。
・遺伝的多様性と疾患(モデル・コア・カリキュラムC-4-1)):病理診断を通じて、ゲノム・染色体・遺伝子の多様性と疾患との関連を理解する。
・細胞傷害・変性と細胞死(モデル・コア・カリキュラムC-4-2))
細胞傷害・変性と細胞死の病因と細胞・組織の形態的変化を理解する。
・代謝障害(モデル・コア・カリキュラムC-4-3)):糖質、タンパク質、脂質等の代謝異常によって生じる多様な疾患について理解する。
・循環障害、臓器不全(モデル・コア・カリキュラムC-4-4)):循環障害、臓器不全の病因と病態を理解する。
・炎症と創傷治癒(モデル・コア・カリキュラムC-4-5)):炎症の概念と感染症との関係、またそれらの治癒過程を理解する。
・腫瘍(モデル・コア・カリキュラムC-4-6)):発がんのメカニズムと、病態を理解する。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

系統的解剖組織学的な知識が整理されていること(事前学修時間:120分)
主要な疾患の病態に関する基本的な知識を有すること(事前学修時間:120分)

ユニットの評価について

評価はユニット単位でなく、「サブ領域単位」でなされる。

臨床実習評価は、ルーブリック(評価表)を用いて指導医が行う。学生に事前にルーブリック(評価表)を開示の上、これに基づいて学生の臨床力を評価する。
ルーブリック評価表は、1)実習全体に関わる評価と2)病理診断科領域に関わる評価で構成される。
1)実習全体に関わる評価
①時間遵守に関する態度
②積極性・協調性に関する実習中の態度
③病理診断に供された検体を大切に扱う実習中の態度
④他者との関係構築に関する実習中の態度
⑤検体に付与された個人情報を大切に保護する実習中の態度
2)病理診断科領域に関わる評価
①消化器、呼吸器および泌尿・生殖器系を中心とした各器官・系統における主要疾患の概略に関する理解
②消化器、呼吸器および泌尿・生殖器系を中心とした各器官・系統における主要疾患の組織学的所見に関する理解
③消化器、呼吸器および泌尿・生殖器系を中心とした各器官・系統における主要疾患の病態生理に関する理解

指定教科書他

ロビンス基礎病理学第10版 豊國伸哉、高橋雅英監訳、エルゼビア・ジャパン、2018 東京、ISBN:978-4-621-30198-2