ユニット名称: 形成外科 (2021年度)
ユニット責任者 | 林 明照 |
ユニット対象学年 | 4 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 0 |
ユニット分類 | 実習 |
ユニットについて
形成外科学は、身体各部位における組織欠損(外傷、悪性腫瘍切除術後など)、良・悪性皮膚軟部腫瘍、瘢痕拘縮、肥厚性瘢痕・ケロイド、唇顎口蓋裂・多指(趾)症などの先天異常、色素異常、熱傷、顔面外傷、顔面骨骨折、整容外科など様々な疾患を対象としている。治療の目標は正常状態に復元することを基本とし、整容的によりきれいに、機能的要因も重視し、さらに患者自身を満足させうることである。解剖学・発生学に基づく各疾患の基礎的理解と治療へのアプロ-チや、典型的な症例について基本的な診療経験、基本的手術手技の学修を第一目標とする。更に外傷や炎症、手術などが生体へおよぼす侵襲、生体反応、創傷治癒についての理解など外科総論の知識についての習得を目的とする。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
形成外科的疾患を有する患者の治療を理解するために、解剖学・発生学の基礎的知識および3年次に習得した形成外科学に関する基礎的知識と、実習に積極的に参加する姿勢を必要とする。
なお、実習に先立ち、各自で教科書の該当箇所を予習しておく。
形成外科治療手技全書Ⅰ 形成外科の基本手技1 P109-160 皮膚切開と縫合法 (学修時間:約1時間)
形成外科治療手技全書Ⅱ 形成外科の基本手技2 P1-24 遊離皮膚移植術、P73-126 皮弁 (学修時間:約1時間)
形成外科治療手技全書Ⅲ 創傷外科 P21-79 顔面外傷、P179-232 熱傷、 P293-314 糖尿病性足潰瘍、末梢動脈性疾患
(学修時間:約1時間)
TEXT形成外科学(第3版) P77-88 植皮術・皮弁、 P182-308 口唇裂・顎裂・口蓋裂、P294-308 熱傷
(学修時間:約2時間)
ユニットの評価について(フィードバック含む)
医学部指定の実習評価表に基づいて評価する。
実習全体に関わる評価(計5項目):①時間遵守に関する態度、②積極性に関する実習中の態度、③協調性に関する実習中の態度、④予習に関する評価(理論に関連した背景)、⑤予習に関する評価(実践に関連した背景)
各診療領域に関わる評価(計5項目):クルズス内容の理解・習得について
クルズス1:先天異常、クルズス2:顔面外傷、クルズス3:熱傷・潰瘍、クルズス4:フットケア、クルズス5:外科縫合手技
上記10項目を5段階評価で100点中60点以上が実習修了に必要となる。
レポ-ト提出:指導医から与えらてた課題についてレポ-トを作成する。
実習終了日の金曜日PM4:00 までに医局に提出する。
レポートの内容については提出時に評価し、良い点・悪い点について解説し、フィードバックを行う。
実習終了日の金曜日の午後に教授試問を行う。
診療実習した疾患についてカンファレンス、試問を行い実習終了についてチェックを行う。
指定教科書他
1) :「形成外科治療手技全書Ⅰ~Ⅶ」,波利井清紀野崎幹弘 監修、克誠堂
2) :「TEXT 形成外科学(第3版)」、波利井清紀、医学書院、2017
3) :「Plastic Surgery, 2th ed. 6vols.」, P. C. Neligan, Saunders 2012