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領域名称: 臨床実習(4年次) (2021年度)

サブ領域名称: 臨床実習1(基本臨床実習) (2021年度)

ユニット名称: 産婦人科 (2021年度)

ユニット責任者中田 雅彦
ユニット対象学年4 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

婦人科学においては、女性性器の器質的・機能的疾患を取扱うが、特に性器の構造、性機能(性周期)に関する事項は、婦人科学、産科学の基礎となるばかりではなく、他科領域においても婦人を診察する場合、常に考慮すべき点である。産科学においては、妊娠・分娩・産褥の正常経過および各期の異常についての講義ならびに実習によって母児の健康管理、異常の迅速な診断および治療、分娩取扱いの実際に関する基礎的知識を与え、かつ常に母児両者の生命をあずかる産科の特殊性をよく理解させる。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

基本的な産婦人科の疾患についての、疫学、病態、診断、治療方法、および妊娠の生理について教科書で予習する。
標準産科婦人科学第4版第1章:産婦人科診察
標準産科婦人科学第4版第18章:妊娠の生理
2時間程度

ユニットの評価について(フィードバック含む)

各項目について、評価表に基づき5段階に評価する。上3段階が合格と判定される。
1.月経歴の問診と尿妊娠反応に関する理解:1.月経歴の問診、2.尿妊娠反応の要否の判断、3.尿妊娠反応の実施、4.尿妊娠反応の判定
2.妊娠と関連する問診および内容に関する理解:既往歴、妊娠分娩歴に関する問診を行うあるいは内容を理解し、ハイリスク妊娠に関する判断を確認する
3.生殖内分泌領域に関する理解:以下の5項目:1.視床下部-下垂体-卵巣系にかかわるホルモン、2.卵胞発育(卵巣における周期性変化)、3.子宮内膜の周期性変化、4.妊娠成立のメカニズム、5.受精および初期胚発生、着床
4.女性生殖器の解剖学的理解:女性生殖器に関する解剖学的知識を確認する(子宮卵巣を骨盤に固定する靭帯に関する知識の確認)
5.分娩の立ち合い:正常経腟分娩に立ち会い、分娩経過の理解を確認する
5段階評価の下2段階がついた場合には、後日再度、面接を行う。
不合格者はユニット単位ではなく、サブ領域単位で本試験・再試験などを受験する。

指定教科書他

標準産科婦人科学 第4版 医学書院