東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 臨床実習(4年次) (2021年度)

サブ領域名称: 臨床実習1(基本臨床実習) (2021年度)

ユニット名称: 医療の質 (2021年度)

ユニット責任者藤田 茂、宮﨑 泰斗、廣井 直樹
ユニット対象学年4 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

【医療安全管理】
医療安全管理部の活動を見学し、大森病院の医療安全管理の体制・活動(医療安全管理の専門職の役割と連携、報告システム、報告された事例の分析と対応の検討、院内の保安)等について学修する。

【院内感染対策】
感染管理部では、病院内で問題となる感染症・病原体への対応策、標準予防策・感染経路別予防策の理解と実践、抗菌薬適正使用の重要性とその方法、職業感染防止策の重要性とその方法、感染対策におけるチーム医療の重要性と職種毎の役割、について実習する。

【総合相談/いえラボ実習】
総合相談部では、患者や家族などからの意見や苦情(窓口相談や投書箱、ホームページからの投書)に対応している。意見や苦情を通じて、患者や家族の視点を学うことを目的とする。また、医師だけでなく看護師や事務職員が協働している現場を体験することで多職種連携の重要性を理解する。
いえラボ実習では、在宅医療現場をシミュレーション下で体験することで、地域医療の診療参加型臨床実習において有しておくべき能力を涵養する。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

【医療安全管理】
1.指定教科書の「医療の質と安全」の章を事前に熟読すること(30分程度)

【院内感染対策】
1. 病院内で問題となる感染症・病原体について
2. 標準予防策・感染経路別予防策について
3. 抗菌薬を使用する目的・意義と問題点について
4. 職業感染について
5. チーム医療の必要性について

【総合相談/いえラボ実習】
1. 全人的医療人教育で学んだ「対立について」の内容を復習しておくこと。
2. いえラボ実習については特に事前の知識は不要であるが、真摯な態度で実習を行うことが求められる。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

【医療安全管理】
①医療安全管理部および医療安全管理委員会の体制・活動、②医療安全管理の専門職の役割と活動内容、③患者と職員の安全を担保するための保安体制・活動、④医療安全管理に関する院内報告システム、⑤医療安全を担保する上で医師に求められる事項についての理解度を評価する。

【院内感染対策】
病院内で問題となる感染症・病原体への対応策、標準予防策・感染経路別予防策の理解と実践、抗菌薬適正使用の重要性とその方法、職業感染防止策の重要性とその方法、感染対策におけるチーム医療の重要性と職種毎の役割、の各項目について理解度を評価する。

【総合相談/いえラボ実習】
評価表に基づいて、主に実習態度について評価する。
①遅刻、早退、欠席について
②積極性に関する実習中の態度
③協調性に関する実習中の態度
上記3点については必ず評価対象となるので、注意して行動すること。

指定教科書他

【医療安全管理】
長谷川友紀他編著:医療職のための公衆衛生・社会医学、テコム、2020

【院内感染対策】
最新感染症ガイドR-Book2018-2021:岡部信彦監修,米国小児学会編集,2019,ISBN 978-4-88924-266-9;日本小児医事出版社
微生物プラチナアトラス:佐々木雅一著,2018,ISBN 978-4-89592-910-3;メディカルサイエンスインターナショナル
レジデントのための感染症診療マニュアル:青木眞著,2020,ISBN 978-4-260-03930-7;医学書院

【総合相談(参考書)】
① 医療メディエーション コンフリクト・マネジメントへのナラティヴ・アプローチ:和田仁孝著;シーニュ
② インフォームド・コンセント―共感から合意へ:杉田勇;北樹出版