領域名称: 臨床医学9 (2024年度)

領域責任者端詰 勝敬

領域について

 臨床医学9は15回の統合型の臨床講義をおこなう。
 臨床実習を通して経験した症候を通して、各診療科にまたがる疾
 患の病態を理解し、臨床推論能力を涵養する。
 
 モデルコアカリキュラムは以下に該当する
 
 F 診療の基本
 F-1 症候・病態からのアプローチ
 F-1-1) 発熱
 F-1-19) 嚥下困難・障害
 F-1-16) 胸痛
 F-1-31) 不安・抑うつ
 F-1-23) 便秘・下痢
 F-1-24) 黄疸
 F-1-28) 尿量・排尿の異常
 F-1-30) 月経異常
 F-1-36) 関節痛・関節腫脹
 F-1-9) めまい
 F-1-32) 物忘れ
 F-1-13) 咳・痰
 F-1-33) 頭痛
 F-1-5) ショック
 F-1-3) 食欲不振
 
 
 

領域の評価について

 サブ領域参照

サブ領域名称: 臨床医学9 (2024年度)

サブ領域責任者端詰 勝敬

サブ領域について

臨床的に重要な15の症候(めまい/発疹/もの忘れ/咳・痰/不安・抑うつ/食欲不振/意識障害・失神/胸痛/腹痛/便秘・下痢/横断/尿量・排尿の異常/月経異常/関節痛・関節腫脹/発熱)の代表的疾患の病態を理解し、症状・所見から可能性の高い疾患が導き出すことができるようにする。講義にあたっては、5年次の臨床参加型実習で実際に経験した症候・疾患を通して、各診療科にまたがる疾患を鑑別するための診断プロセスなど双方的にディスカッションを通して臨床推論能力を涵養する。

モデルコアカリキュラムは以下に該当する

F 診療の基本
F-1 症候・病態からのアプローチ
F-1-1) 発熱
F-1-19) 嚥下困難・障害
F-1-16) 胸痛
F-1-31) 不安・抑うつ
F-1-23) 便秘・下痢
F-1-24) 黄疸
F-1-28) 尿量・排尿の異常
F-1-30) 月経異常
F-1-36) 関節痛・関節腫脹
F-1-9) めまい
F-1-32) 物忘れ
F-1-13) 咳・痰
F-1-33) 頭痛
F-1-5) ショック
F-1-3) 食欲不振

ユニット名称:[MM620-501J]統合型臨床講義(2024年度)

ユニット責任者端詰 勝敬
ユニット対象学年5 ユニット授業期間 ユニット時限数45 ユニット分類講義

ユニットについて

・土曜日午前3コマのセットを15回(合計45コマ)の授業です。
・1セットは、症候に基づいた、オンデマンド型講義(1,2限)と担当学生グループによるプレゼンテーション1コマ(zoomで実施)から構成されます。

【全体課題】
各オンデマンド講義には、学生全体への課題が提示されます。Moodleに課題レポートを期限内に提出して下さい。課題レポートは評価の対象になります。期限内への提出がされない場合には、欠席扱いになり、レポートの評価は原則0点になりますので、注意してください。

【グループ課題について】
学生グループによるプレゼンテーション講義は計15回あり、別紙のような15のグループを作りました。Zoomによる授業ですが、出席確認をログで行います。必ず名前に「学籍番号 氏名」を入れて入室してください
第1回はめまいの症候で、グループ1が担当になります。下記のめまいの疾患は、この症状を呈するすべてではないですが、一部を提示しています。モデルコアカリキュラムに提示されている疾患群です。めまいを伴うケース2例の報告を含めてください。ケースについては担当教員とも連絡をとり、決定してください。
これまでの臨床実習の経験をもとに、この中から2疾患を選んで、講義当日の3限目にプレゼンテーションをしてください。全員が資料を作成し、当日プレゼンしてください(評価対象になります)。ケースの選択・プレゼンの方法などについて、教員への連絡は発表2週間前からメールを通しておこなってください。パワーポイントは、グループ代表が講義の2日前までに担当教員に送ってください。
例)めまい
・4年生で経験しためまいを呈したケース(メニエール病)の提示
・機能性ディスペプシアの鑑別診断と方法
・機能性ディスペプシアの病態
・機能性ディスペプシアの治療
・回転性めまいと動揺性めまいの対比
・メニエール病の最近のトピックス
1症候につき2疾患で、1グループ8名の場合、1疾患につき4トピックス(計8トピックス)となります。
グループ全員が各々1つのトピックを担当し、パワーポイントにまとめ、グループ代表が講義の2日前までに担当教員に送ってください。

1)めまい
脳出血、脳梗塞、良性発作性頭位めまい症、Meniere 病、前庭神経炎

2)胸痛
肺塞栓症、気胸、胸膜炎、急性冠症候群、急性心膜炎、急性大動脈解離、大動脈瘤破 裂、帯状疱疹、パニック障害

3)尿量・排尿の異常
尿路感染症、前立腺肥大症、過活動膀胱、神経因性膀胱、薬剤性、糖尿病尿排出障害

4)物忘れ
認知症、Parkinson 病、脳梗塞、正常圧水頭症、慢性硬膜下血腫、甲状腺機能低下症、薬剤性、うつ病

5)ショック:
急性消化管出血、胃静脈瘤、食道静脈瘤)、急性大動脈解離、大動脈瘤破裂、乳児下痢症、流・早産、骨折、熱傷、緊張性気胸、肺塞栓症、急性心筋梗塞、急性冠症候群、心筋炎、心不全、敗血症、肺炎、尿路感染症、胆管炎、胆嚢炎、急性膵炎、汎発性腹膜炎、アナフィラキシー:アナフィラキシー、頭部外傷、脊髄損傷

6)月経異常
月経困難症、子宮内膜症、子宮体癌、妊娠、薬剤性、更年期障害

7)関節痛・関節腫脹
化膿性関節炎、変形性関節症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)、反応性
関節炎、痛風、偽痛風、外傷

8)発熱
髄膜炎、急性副鼻腔炎、扁桃炎、上気道炎、インフルエンザ、肺炎、結核、感染性心内膜炎、胆嚢炎、胆管炎、尿路感染症、蜂巣炎、
薬剤性感染症・炎症性:上気道炎、扁桃炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎、肺結核、肺真

9)不安・抑うつ
認知症、Parkinson 病、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、悪性腫瘍全般、薬剤 性、うつ病、双極性障害、不安障害、適応障害

10)嚥下困難・障害
脳出血、脳梗塞、一過性脳虚血発作、Parkinson 病、上気道炎、扁桃炎
食道癌、肺癌、胃癌 食道疾患:胃食道逆流症、炎症性腸疾患(Crohn 病)
糖尿病 身体表現性障害(疼痛性障害、心気症)

11)頭痛
片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛、脳出血、くも膜下出血、髄膜炎、緑内障、急性副鼻腔 炎、巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)、薬剤性

12)咳・痰
副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、上気道炎、感冒(かぜ症候群)、百日咳、気管支炎、気管
支喘息、肺炎、肺結核、肺癌、間質性肺疾患、胃食道逆流症 (GERD)、薬剤性

13)黄疸
急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、肝癌、胆管炎、胆管癌、膵癌、溶血性貧血、薬剤性、生 理的黄疸

14)便秘・下痢
Parkinson 病、甲状腺機能低下症、便秘症、過敏性腸症候群、腸閉塞、大腸癌、薬剤性
甲状腺機能亢進症、急性胃腸炎、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群

15)食思(欲)不振
消化性潰瘍、急性肝炎、急性副腎不全、うつ病

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

4年生までに学修した各臨床科目の知識が身についていること
症候について指定教科書の部分を予習すること(30分)

ユニットの評価について

グループ課題に対する発表と全体課題が評価されます。
グループ発表(50%)、毎回の全体課題(50%)とする。

指定教科書他

ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第2版、医学書院、第2版
身体所見のメカニズム-A to Z ハンドブック 丸善出版

【参考図書】
信頼できるソースであれば、インターネットでの学修を可とする。
ユニットの評価について(フィードバック含む)

授業日程一覧(ユニット名称:総合型臨床講義) (2024年度)

コマ数形態授業タイトル
1 講義めまい
2 講義めまい
3 講義めまい
4 講義胸痛
5 講義胸痛
6 講義胸痛
7 講義尿量・排尿の異常
8 講義尿量・排尿の異常
9 講義尿量・排尿の異常
10 講義物忘れ
11 講義物忘れ
12 講義物忘れ
13 講義ショック
14 講義ショック
15 講義ショック
16 講義月経異常
17 講義月経異常
18 講義月経異常
19 講義関節痛・関節腫脹
20 講義関節痛・関節腫脹
21 講義関節痛・関節腫脹
22 講義発熱
23 講義発熱
24 講義発熱
25 講義不安・抑うつ
26 講義不安・抑うつ
27 講義不安・抑うつ
28 講義嚥下困難・障害
29 講義嚥下困難・障害
30 講義嚥下困難・障害
31 講義頭痛
32 講義頭痛
33 講義頭痛
34 講義 咳・痰
35 講義 咳・痰
36 講義 咳・痰
37 講義黄疸
38 講義黄疸
39 講義黄疸
40 講義便秘・下痢
41 講義便秘・下痢
42 講義便秘・下痢
43 講義食欲不振
44 講義食欲不振
45 講義食欲不振