領域名称: 生体の構造1 (2024年度)

領域責任者船戸 弘正

領域について

 『生体の構造1』領域の学修目標は、人体の正常構造とその機能的意義について学ぶことである。人体を構成する基本的な生命単位は細胞であり、それらが集まって臓器、組織を構成する。形態学的な視点から、人体を統合的に理解するための基盤となる知識を身につける。
 
 
 生体の構造1-①では、細胞および組織の基本的な構成要素とそれらの構造について学ぶ。
 生体の構造1-②では、運動器・末梢神経系および呼吸・循環器系の肉眼解剖学、組織学および発生学を学ぶ。
 生体の機能1-③では、消化器系および内分泌・泌尿生殖器系の肉眼解剖学、組織学および発生学を学ぶ。
 生体の構造1実習では、生物学、骨学、組織学総論および組織学各論を内容とする実習を行い、基盤的知識を統合的に身につける。
 
 生体の構造1領域に関連する主な学修項目は下記である。
 PR-04: 生命倫理
 LL-01-01: 生涯学習の実践
 RE-01-01: 能動的姿勢
 PS-01: 基礎医学
 分子レベルから個体レベルまでの、生命現象、細胞から個体の構成と機能、個体の反応を解し、その破綻による病因と病態を理解する。
 より詳細な学修目標はサブ領域やユニットのシラバスに記載する。

領域の評価について

 領域『生体の構造1』を構成する全サブ領域のGPA評価がグレードC以上である場合、『生体の構造1』領域が合格と判定される。
 

サブ領域名称: 生体の構造1-③ (2024年度)

サブ領域責任者船戸 弘正

サブ領域について

 サブ領域「生体の構造1ー③」では、消化器系と内分泌・泌尿生殖器系の肉眼解剖学、組織学および発生学を学ぶ。消化器系と内分泌・泌尿生殖器系の正常構造の基盤的知識を身につける。

本サブ領域は、消化器系ユニットと内分泌・泌尿生殖器系ユニットからなる。
消化器系ユニットの学修目標は消化管、消化腺等の肉眼解剖学、組織学および発生学を学び、これらの正常構造の知識を習得することである。
内分泌・泌尿生殖器系ユニットの学修目標は泌尿器、男性生殖器、女性生殖器、内分泌系組織の肉眼解剖学、組織学および発生学を学び、これらの正常構造の知識を習得することである。

関連する医学教育モデル・コア・カリキュラムの学修目標
PS-01-02-24 体幹と四肢の骨格と筋、心血管系、泌尿生殖器系各器官の形成過程について理解している。
PS-01-02-25 消化・呼吸器系各器官の形成過程について理解している。
PS-02-08-01 消化器系の構造と機能について基本的事項を理解している。
PS-02-09-01 腎・尿路系の構造と機能について基本的事項を理解している。
PS-02-10-01 生殖器系の構造と機能について基本的事項を理解している。
PS-02-14-01 内分泌・栄養・代謝系の構造と機能について基本的事項を理解している。

ユニット名称:[MM634-101J]消化器系(2024年度)

ユニット責任者恒岡 洋右
ユニット対象学年1 ユニット授業期間2期 ユニット時限数9 ユニット分類講義

ユニットについて

消化器系ユニットでは、消化吸収に係る諸構造について、肉眼解剖で位置や形、分布する血管と支配神経を、組織学で組織構造と細胞構築を学ぶ。
さらに、発生学でそれぞれの器官系の発生と分化に関する基本的なメカニズムを学修する。

医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目 PS-01-02: 個体の構成と機能, PS-02-08: 消化器系について学修する。

講義聴講前に各講義項目に示された教科書、参考書の該当箇所を読んで授業に臨むこと(約30分)。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

生体の構造概論ユニットおよび組織学総論ユニットで学修した知識が必要であり、これらを復習して臨むこと(15分)。

ユニットの評価について

消化器系ユニット単独での合否判定は行わず、サブ領域「生体の構造1-3」の一部として、論述式・多肢選択式の筆記試験に基づいて行う。

ユニットの試験内容の配点比率は概ね肉眼解剖学40%, 組織学40%, 発生学20%である。
試験に関する質問等については、成績開示後、3日間に限り個別の質問に応じる。

指定教科書他

【解剖学参考書】
1)グレイ解剖学 原著第4版 Richard Drake(著)、秋田恵一(訳) Elsevier 2019年刊 ISBN 978-4860346607
2)解剖学講義 改訂3版 伊藤隆 高野廣子 南山堂 2012年刊 ISBN 978-4525100537
3)カラー図解 人体の正常構造と機能 (改訂第4版) 坂井建雄、河原克雅総編集 日本医事新報社 2021年刊 ISBN 978-4784931811

【組織学参考書】
1)組織学 第20版 阿部和重著 南山堂 2019年刊 ISBM 978-4-525-11080-2
2)標準組織学各論 第6版 岩永敏彦著 医学書院 2022年刊 ISBM 978-4-260-04132-4
3)Ross組織学 原書第7版 南江堂 2019年刊 ISBM 978-4-524-25929-8
4)組織細胞生物学 原書第3版 南江堂 2015年刊 ISBM 978-4-524-26971-6
5)ジュンケイラ組織学 原書第14版 丸善 2018年刊 ISBM 978-4-621-30339-9

【組織学アトラス】
1)バーチャルスライド組織学 駒﨑 伸二 羊土社 2020年刊 ISBM 978-4-7581-2105-7
2)新編カラーアトラス組織・細胞学 岩永敏彦 医歯薬出版 2017年刊 ISBM 978-4-263-45805-1
3)ウィータ―図説で学ぶ機能組織学 原書第6版 エルゼビア 2018年刊 ISBM 978-4-86034006-3

【発生学参考書】
1) 人体発生学講義ノート(第2版)金芳堂 2017年刊 ISBM 978-4-7653-1740-5
2) ムーア人体発生学 原著第11版 医歯薬出版 2022年刊 ISBM 978-4263732014

授業日程一覧(ユニット名称:消化器系) (2024年度)

コマ数形態授業タイトル
1 講義消化器系1:消化器系概論、口腔~食道
2 講義消化器系2:胃~肛門
3 講義消化器系3:消化腺(肝胆膵)
4 講義消化器系4:腹膜(腔)、消化器の発生と区分
5 講義消化管の一般構造と上部消化管の組織学的構造
6 講義下部消化管の組織学的構造
7 講義各消化腺の組織学的構造
8 講義原始腸管の形成と区分、前腸の分化
9 講義中腸と後腸の分化
評価生体の構造1-③(10:00~11:30・2実)
評価生体の構造1-③(再)(10:00~11:30・3実)