領域名称: 全人的医療人教育6 (2024年度)

領域責任者常喜 信彦

領域について

 単に医学的な知識を有しているだけでは、東邦大学が求める「良き臨床医」にはなれない。
 1年生から6年生を通してspiral learning としておこなわれる全人的医療人教育では、良き臨床医として全人的な医療を実践するために、自ら問題を抽出し課題を解決する能力、社会的および医療における倫理的問題の抽出と適切な対応能力、周囲との協調性とコミュニケーションをとる能力、医療人としての公益性・道徳性・専門性を習得する。
 6年生は社会や医学界にも影響の大きい研究公正をテーマに取り上げる。
 

領域の評価について

 サブ領域の評価を参照すること

サブ領域名称: 全人的医療人教育6 (2024年度)

サブ領域責任者常喜 信彦

サブ領域について

医師になると、大学院進学に関わらず、医学研究に携わることになる。医師として医学研究に携わる最低限の倫理的知識の修得および態度の涵養を目指す。
全人的医療人教育6はユニットを分けず、倫理およびプロフェッショナリズムを背景に、研究における誠実性や責任ある研究活動をテーマとして15コマの演習(3日間)を行う。
各日とも遠隔授業による事例検討(少人数討論と発表会)とレポート課題作成に取り組む。

平成28年度医学教育モデル・コア・カリキュラム A-1、A-8

ユニット名称:[MM912-601J]倫理・プロフェッショナリズム(2024年度)

ユニット責任者常喜 信彦
ユニット対象学年6 ユニット授業期間 ユニット時限数15 ユニット分類演習

ユニットについて

本演習は3日間で行い、遠隔(Zoom使用)で実施する。
1日目は研究公正(Research Integrity)をテーマとした動画教材を視聴し、登場人物がとるべき行動について少人数グループで討論する。
その後、eL-CoREに取り組む。
2日目は、責任ある研究活動(各論)の事例討論を行う。
その後、責任ある研究活動に関するレポート課題に取り組む。。
3日目は、臨床で研究で起こりうる不適切な研究行為について討論する。
その後、討論を踏まえて、自分のレポートをブラッシュアップし、完成させる。

【学習目標】
医学研究で起こりうる研究不正を理解する。
被験者保護と研究公正(Research Integrity)の観点から臨床研究における患者-医師関係を理解する。

【到達目標】
1)研究不正が社会や医学・医療に与える影響を説明できる。
2)臨床研究で起こりうる倫理的課題を列挙できる。
3)医師として求められる責任ある研究活動について討論し、他者に説明できる。

【医学教育コアカリの対応小項目】
A-1-1)医の倫理と生命倫理
A-8-1)医学教育への志向の涵養
B-3-1)倫理規範と実践倫理

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

全人的医療人教育Ⅰ~Ⅴ「倫理」「プロフェッショナリズム」倫理・プロフェッショナリズム」で学んだ知識と考え方を復習しておくこと。
特に全人3の研究倫理に関する学習内容を見直しておくことが望ましい。

ユニットの評価について

15コマのパフォーマンス評価を対象とし、定期試験は行わない。
パフォーマンス評価は、授業への参加態度、プロダクトおよび発表会の内容、レポート課題を対象とする。
合格基準は、60点以上の得点とする。

◆レポート課題において、学生によるプロフェッショナリズムの逸脱行為(レポートの剽窃や提出遅延など)があった場合は、受理しない。

指定教科書他

授業日程一覧(ユニット名称:倫理・プロフェッショナリズム) (2024年度)

コマ数形態授業タイトル
1 演習研究公正に関する事例検討―「倫理の空白」を視聴して、研究者としてのプロフェッショナリズムを逸脱した行為について討論する。
2 演習研究公正に関する事例検討―「倫理の空白」を視聴して、研究者としてのプロフェッショナリズムを逸脱した行為について討論する。
3 演習研究公正に関する事例検討―「倫理の空白」を視聴して、研究者としてのプロフェッショナリズムを逸脱した行為について討論する。
4 演習研究公正に関する事例検討―「倫理の空白」を視聴して、研究者としてのプロフェッショナリズムを逸脱した行為について討論する。
5 演習研究公正に関する課題(eLCoRE)
6 演習責任ある研究活動―各論:事例検討
7 演習責任ある研究活動―各論:事例検討
8 演習責任ある研究活動―各論:事例検討
9 演習責任ある研究活動―各論:事例検討
10 演習研究倫理に関するレポート作成
11 演習論文を批判的に読む
12 演習論文を批判的に読む
13 演習論文を批判的に読む
14 演習論文を批判的に読む
15 演習レポート課題の完成・ブラッシュアップ