領域名称: 生体の機能1 (2024年度)
領域責任者 | 赤羽 悟美 |
---|
領域について
疾病の病因・病態・治療を理解する上で礎となる人体の正常機能について、1年次の領域『生体の機能1』および2年次の領域『生体の機能2』で学ぶ。正常機能についての深い知見(基礎医学知識)を身に付けることは、臨床医学を履修するために必要であり、臨床医学を深く理解するための貴重な財産となるものである。さらに、生命の理の学びを通して科学的探究心を育み、自ら課題を見出し知識を収集し問題を解決する姿勢を身に付けることは、より良き臨床医として生涯に渡り学修と研鑽を積む態度の涵養に繋がる。『生体の機能1』領域の学習目標は、人体の正常機能とそのしくみについて学ぶことである。人体を構成する基本的な生命単位は細胞であり、それらが集まって臓器を構成する。細胞の生存には、細胞外環境(内部環境)からの物質供給や老廃物の除去が必須であり、それらの物質を体外から摂取したり排出するしくみが必要である。
生体の機能1-1では、細胞の基本的な構成要素とそれらの機能について学び、細胞内外の物質交換機構と情報伝達機構を学び、神経・筋の生理学的基礎を理解する。
生体の機能1-2では、血液・リンパ系および呼吸・循環系の生理学を学ぶ。細胞外のイオン環境や浸透圧を維持する仕組みを学び、細胞の生存に必須の酸素を外界から取り込み、細胞へ供給し、細胞の活動により生じた老廃物を回収するしくみを理解する。さらに、外界からの侵入異物を排除する仕組みを理解する。
生体の機能1-3では、腎・尿路系、消化・吸収系、内分泌・生殖系の生理学を学ぶ。細胞の生存に必要な物質を外界から取り込み老廃物を排出し、各臓器の働きを調節することにより、細胞外の環境(内部環境)の恒常性を維持するしくみを理解する。
【医学教育モデル・コア・カリキュラムの該当項目】
A医師として求められる基本的な資質・能力
C医学一般
D人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療
領域の評価について
領域『生体の機能1』を構成する全サブ領域のGPA評価がグレードC以上である場合、『生体の機能1』領域が合格と判定される。サブ領域名称: 生体の機能1-③ (2024年度)
サブ領域責任者 | 赤羽 悟美 |
---|
サブ領域について
生体の機能1-3では、腎・尿路系、消化・吸収系、内分泌・生殖系の生理学を学ぶ。細胞の生存に必要な物質を外界から取り込み老廃物を排出し、各臓器の働きを調節することにより、細胞外の環境(内部環境)の恒常性を維持するしくみを理解する。本サブ領域は下記のユニットから成る。
① 腎・尿路系
② 消化・吸収系
③ 内分泌・生殖系
【医学教育モデル・コア・カリキュラムの該当項目】
D-7消化器系
D-8腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む)
D-9生殖機能
D-12内分泌・栄養・代謝系
ユニット名称:[MM636-102J]内分泌・生殖(2024年度)
ユニット責任者 | 内藤 篤彦 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ユニット対象学年 | 1 | ユニット授業期間 | 3期 | ユニット時限数 | 9 | ユニット分類 | 講義 |
ユニットについて
【学修目標】内分泌器官で合成され血中に放出された液性情報伝達物質であるホルモンを介して、遠隔に存在する標的器官の機能を調節するシステムの機能について理解する。
【対応するモデルコアカリキュラムの小項目】
PS-02-14-01、PS-02-11-01、PS-01-02-06、PS-01-02-19
【受講前の自己学修により学修効果が期待できる事柄】
講義資料、講義動画、確認問題を原則として7日前までにMoodleで配信する。講義資料を参考に講義動画を視聴して基本的な内容を理解し、確認問題を完了すること。
【その他】
授業は十分な事前学修が行われていることを前提に、学生からのアウトプットを求める反転授業形式で行う。学生のアウトプットに対してはその場でフィードバックを行う。授業の最後にはMCQ形式で達成度を評価する形成評価試験を行う(得点は総括評価には利用しない)。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
講義資料、講義動画、確認問題を原則として7日前までにMoodleで配信する。講義資料を参考に講義動画を視聴してアウトカムに記載されている内容を理解し、確認問題を完了すること(60分)。ユニットの評価について
本ユニットの評価は定期試験を通じて行う。定期試験は記述式2/3、多肢選択式1/3の配点である。可(レベルC)以上を合格基準とする。本ユニットはIII期末の試験帯に行われるサブ領域「生体の機能1-③」の一部として行われるため、サブ領域として不合格の場合は、本ユニットも再試験となる。
定期試験のフィードバックはMoodleに解説動画を掲載する。
指定教科書他
講義は下記の教科書をもとに構成している。自分が読みやすいと感じる1冊を選び講義の予習・復習に活用すること(教科書を購入し予習・復習に活用したかは評価に利用しない)。【教科書】
標準生理学(第9版)小澤瀞司, 福田康一郎総編集 医学書院 2019 ISBN: 978-4-260-03429-6
カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版(第4版)坂井建雄総編集 日本医事新報社 2021 ISBN: 978-4-7849-3181-1
ガイトン生理学 (原書13版) JE Hall著 石川義弘、岡村康司、尾仲達史、河野憲二総監訳 エルゼビア・ジャパン 2018 ISBN: 978-4-8603-4774-1
生理学テキスト(第8版)大地陸男著 文光堂 2017 ISBN: 978-4-8306-0229-0
授業日程一覧(ユニット名称:内分泌・生殖) (2024年度)
コマ数 | 形態 | 授業タイトル |
---|---|---|
1 | 講義 | 視床下部・下垂体ホルモン |
2 | 講義 | 甲状腺ホルモン |
3 | 講義 | カルシウム調節ホルモン |
4 | 講義 | 副腎髄質ホルモン |
5 | 講義 | 副腎皮質ホルモン |
6 | 講義 | 膵島ホルモン |
7 | 講義 | 男性ホルモンと女性ホルモン |
8 | 講義 | 性周期 |
9 | 講義 | 妊娠と性ホルモン |
評価 | 生体の機能1-③(10:00~11:30・2実) | |
評価 | 生体の機能1-③(再)(10:00~11:30・2実) |