領域名称: 生体の構造2 (2023年度)
領域責任者 | 佐藤 二美 |
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領域について
生体の構造2は「生体の構造2」(講義)と「生体の構造2実習」(実習)の2つのサブ領域からなり、人体の構造に関する統合的理解を目的とする。「生体の構造2」サブ領域は、講義科目で、「感覚器・中枢神経系」ユニットでの感覚器と中枢神経系の構造の理解、「局所解剖学」ユニットでの体部位別の構造の理解を目的とする。
「生体の構造2実習」は、「生体の構造2」とリンクした実習を行う。
「感覚器・中枢神経系」ユニット講義とリンクする「生体の構造2実習Ⅱ(組織学各論実習Ⅱ)」ユニットと、「局所解剖学」ユニットとリンクする「生体の構造2実習Ⅰ(マクロ解剖学実習)」ユニットからなり、実習を行うことで、実践的な知識の獲得をめざす。
<関連する医学教育モデル・コア・カリキュラム>
C-2 個体の構成と機能:C-2-2)-(1) 組織・各臓器の構造と機能、C-2-2)-(2) 器官の位置関係、C-2-3)-(2) 神経による情報伝達の基礎、C-2-4) 個体の発生
D-2 神経系:D-2-1) 構造と機能、D-2-1)-(1) 神経系の一般特性、D-2-1)-(2) 脊髄と脊髄神経、D-2-1)-(3) 脳幹と脳神経、D-2-1)-(4) 大脳と高次機能、D-2-1)-(5) 運動系、D-2-1)-(6) 感覚系、D-2-1)-(7) 自律機能と本能行動、D-2-2) 診断と検査の基本
D-3 皮膚系:D-3-1) 構造と機能
D-4 運動器(筋骨格)系:D-4-1) 構造と機能
D-5 循環器系:D-5-1) 構造と機能
D-6 呼吸器系:D-6-1) 構造と機能
D-7 消化器系:D-7-1) 構造と機能
D-8 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む):D-8-1) 構造と機能
D-9 生殖機能:D-9-1) 構造と機能
D-11 乳房:D-11-1) 構造と機能
D-12 内分泌・栄養・代謝系:D-12-1) 構造と機能
D-13 眼・視覚系:D-13-1) 構造と機能
D-14 耳鼻・咽喉・口腔系:D-14-1) 構造と機能
領域の評価について
生体の構造2は「生体の構造2」(講義)と「生体の構造2実習」(実習)の2つのサブ領域からなる。2つのサブ領域ともに60%(グレードC)以上の場合、領域「生体の構造2」は合格である。
2つのサブ領域「生体の構造2」、「生体の構造2実習」をともに合格しなければ、生体の構造2は不合格となる。
サブ領域名称: 生体の構造2 (2023年度)
サブ領域責任者 | 佐藤 二美 |
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サブ領域について
「生体の構造2」は、系統別講義の「感覚器・中枢神経系」ユニットと、系統別に学んだ構造を、統合的に学ぶ「局所解剖学」ユニットから構成される。「局所解剖学」ユニットは同時期に行われるマクロ解剖学実習にリンクしている。「感覚器・中枢神経系」ユニットは1年次の系統別講義では未学修の系統である。各ユニットの学修内容の概要を以下に記す。
〇 感覚器・中枢神経系:感覚器および中枢神経系の肉眼および組織構造と発生・分化について学ぶ。
〇 局所解剖学:系統別に学んだ知識に基づき、各領域・部位別に統合された相互関係や立体的位置関係について学ぶ。
<関連する医学教育モデル・コア・カリキュラム>
C-2 個体の構成と機能:C-2-2)-(1) 組織・各臓器の構造と機能、C-2-2)-(2) 器官の位置関係、C-2-3)-(2) 神経による情報伝達の基礎、C-2-4) 個体の発生
D-2 神経系:D-2-1) 構造と機能、D-2-1)-(1) 神経系の一般特性、D-2-1)-(2) 脊髄と脊髄神経、D-2-1)-(3) 脳幹と脳神経、D-2-1)-(4) 大脳と高次機能、D-2-1)-(5) 運動系、D-2-1)-(6) 感覚系、D-2-1)-(7) 自律機能と本能行動、D-2-2) 診断と検査の基本
D-3 皮膚系:D-3-1) 構造と機能
D-4 運動器(筋骨格)系:D-4-1) 構造と機能
D-5 循環器系:D-5-1) 構造と機能
D-6 呼吸器系:D-6-1) 構造と機能
D-7 消化器系:D-7-1) 構造と機能
D-8 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む):D-8-1) 構造と機能
D-9 生殖機能:D-9-1) 構造と機能
D-11 乳房:D-11-1) 構造と機能
D-12 内分泌・栄養・代謝系:D-12-1) 構造と機能
D-13 眼・視覚系:D-13-1) 構造と機能
D-14 耳鼻・咽喉・口腔系:D-14-1) 構造と機能
ユニット名称:[MM633-201J]感覚器・中枢神経系(2023年度)
ユニット責任者 | 佐藤 二美 | ||||||
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ユニット対象学年 | 2 | ユニット授業期間 | 2期 | ユニット時限数 | 19 | ユニット分類 | 講義 |
ユニットについて
本ユニットは、感覚器の構造と中枢神経系の構造との2つの部分から構成されている。感覚器系については、感覚器(視覚器、平衡聴覚器、皮膚)の構造について、最初にマクロ解剖的視点から理解し、次いで組織・細胞を顕微鏡レベルで学ぶ。
中枢神経系については、まず細胞・組織レベルでの神経系について理解し、続いて神経系の発生を学ぶことにより、中枢神経系の成り立ちや構造について統合的に理解する。その後、中枢神経系の各部位の構造を学んだ後に、伝導路についての知識を学び、中枢神経系が機能を発揮するための形態学的な基盤を理解する。これにより構造と機能の統合的理解のもと、中枢神経系の疾患と構造との関連性を学ぶ。中枢神経系の正常な構造と機能を理解しておくことは、神経系の患者について学ぶ際に不可欠である。
本ユニットは、医学教育モデルコカカリキュラムの以下の項目に対応している。
「D-2 神経系 D-2-1) 構造と機能 D-2-1)-(1) 神経系の一般特性 D-2-1)-(2) 脊髄と脊髄神経 D-2-1)-(3) 脳幹と脳神経 D-2-1)-(4) 大脳と高次機能 D-2-1)-(5) 運動系 D-2-1)-(6) 感覚系 D-2-1)-(7) 自律機能と本能行動」
「D-13 眼・視覚系 D-13-1) 構造と機能」「D-14 耳鼻・咽喉・口腔系 D-14-1) 構造と機能」
準備学修については、各講義スケジュール欄に記載しているので、確認して、講義に臨むこと。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
高校の生物や「生体の構造概論」ユニットで学んだ感覚器系・神経系の概要について復習しておくこと。「運動器・末梢神経系」ユニットで学んだ脊髄神経や脳神経の知識はこのユニットを理解するためには必須の知識である。事前学修の内容については、各講義スケジュール欄に、各講義内容に合わせて具体的に記載しているので、きちんとチェックして準備すること。それらの各回の講義内容を事前に確認し、真摯に講義に取り組む姿勢が大事である。
ユニットの評価について(フィードバック含む)
Ⅰ期末に筆記試験を行う。合格基準はサブ領域で60%以上。「感覚器・中枢神経系」ユニットの評価はサブ領域「生体の構造2」の70%を占める。感覚器・神経系の組織学と発生学に関しては、到達目標について、多選択式および論述式試験を実施する(記述式が80%)。中枢神経系のマクロ構造に関しては、到達目標に掲げた項目について的確に論述できることを単位認定の要件とする。特に脳の構造と伝導路との関連性を統合的に理解し、的確に論述できること。
「感覚器・中枢神経系」ユニットはマクロ解剖学・組織学・発生学の内容からなるため、その出題および配点比率は、マクロ解剖:(組織学+発生学)=4:3 とする。したがって、サブ領域全体に占める割合は、マクロ解剖40%、組織学+発生学30%である。
評価の開示後、3日間に限り、昼休みに個別の質問を受ける。詳細は別途掲示する(日程の都合により、開示後3日間に限らないこともあるため)。
指定教科書他
【マクロ形態】1.教科書:特に指定しない。講義時に参考書を紹介する。
2.参考書
A.「カラー図解 神経解剖学講義ノート」 寺島俊雄著 金芳堂 ISBN-13:978-4765315067
B.「プロメテウス解剖学アトラス 頭頸部/神経解剖 第3版」Schünkeら著、坂井・河田監訳、医学書院 ISBN-13 : 978-4260036436
C.「ハインズ神経解剖学アトラス 第5版」Heins,D.E. 著、佐藤二美 訳、メディカル・サイエンス・インターナショナル ISBN-13:978-4815701857
D.「マーティン神経解剖学 テキストとアトラス 第4版」Martin, J.H.著(野村、金子監訳)西村書店 ISBN-13: 978-4890134601
E.「図説 中枢神経系 第2版」Nieuwenhuys, R. et al. 著、水野、岩掘、中村 訳、医学書院 ISBN-13:978-4-260-11753-1
F.「臨床神経解剖学 原著第8版」Mtui, E. et al. 著、井出、杉本 訳、エルゼビア・ジャパン ISBN-13: 978-4-860-34668-3
G.「カンデル神経科学 第2版」 Eric R.Kandel他著 監修:金澤一郎/宮下保司 メディカル・サイエンス・インターナショナル ISBN-13:978-4-8157-3055-0
【組織学】
1.教科書:特に指定しない。
2.参考書
A.「組織学 改訂20版」阿部和重 著、南山堂 ISBN: 978-4-525-11080-2
B.「標準組織学(総論・各論)」岩永敏彦 著、医学書院 ISBN 978-4-260-04349-6、978-4-260-04132-4
C. [Ross組織学」 内山安男 監訳、南江堂 ISBN: 978-4-524-25929-8
授業日程一覧(ユニット名称:感覚器・中枢神経系) (2023年度)
コマ数 | 形態 | 授業タイトル |
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1 | 講義 | 視覚器の組織学 |
2 | 講義 | 視覚器の発生 |
3 | 講義 | 平衡覚・聴覚器の組織学 |
4 | 講義 | 平衡覚・聴覚器の発生 |
5 | 講義 | 中枢神経系の組織学1 |
6 | 講義 | 中枢神経系の組織学2 |
7 | 講義 | 脳神経系の発生1 |
8 | 講義 | 脳神経系の発生2 |
9 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造1(神経解剖学総論) |
10 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造2(脊髄神経と脊髄) |
11 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造3(脳神経と脳神経核) |
12 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造4(脳幹と小脳) |
13 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造5(間脳と終脳) |
14 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造6(運動1) |
15 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造7(運動2) |
16 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造8(感覚1) |
17 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造9(感覚2) |
18 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造10(自律神経系) |
19 | 講義 | 中枢神経系マクロ構造11(中枢神経系疾患と解剖との関連) |
評価 | 生体の構造2(13:00~14:30・2実) | |
評価 | 生体の構造2(再)(13:00~14:30・2実) | |
評価 | 生体の構造2(最終)(10:00~11:30・多目1) |