領域について
生体の構造2は「生体の構造2」(講義)と「生体の構造2実習」(実習)の2つのサブ領域からなる。
「生体の構造2」は、講義科目で、「感覚器・中枢神経系」ユニットで、感覚器と中枢神経系の構造に関する知識を学び、「局所解剖学」ユニットで、系統別に学んだ構造を部位別に統合的に学ぶ。
「生体の構造2実習」は、「生体の構造2」とリンクした実習を行う。
「感覚器・中枢神経系」ユニット講義とリンクする「生体の構造2実習Ⅱ(組織学各論実習Ⅱ)」ユニットと、「局所解剖学」ユニットとリンクする「生体の構造2実習Ⅰ(マクロ解剖学実習)」ユニットである。
この領域により、人体の構造に関する統合的理解をめざす。
<関連する医学教育モデル・コア・カリキュラム大項目>
C 医学一般
D 人体各器官の正常構造と機能、病態、診断、治療
領域の評価について
生体の構造2は「生体の構造2」(講義)と「生体の構造2実習」(実習)の2つのサブ領域からなる。
2つのサブ領域ともに60%(グレードC)以上の場合、領域「生体の構造2」は合格である。
2つのサブ領域「生体の構造2」、「生体の構造2実習」をともに合格しなければ、生体の構造2は不合格となる。
サブ領域について
「生体の構造2実習」は、「生体の構造2実習Ⅰ(マクロ解剖学実習)」ユニットと「生体の構造2実習Ⅱ(組織学各論実習Ⅱ)」ユニットから構成される。
「組織学各論実習Ⅱ」ユニットは、同時期に行われる「感覚器・中枢神経系」ユニットの講義とリンクしている。「マクロ解剖学実習」ユニットは、同時期に行われる「局所解剖学」ユニットの講義とリンクしている。これまでに系統別に学んだ構造物について人体を解剖することで統合的に理解することを目的とする。
各ユニットの学修内容の概要を以下に記す。
〇 組織学各論実習Ⅱでは、実習を通じて、感覚器・中枢神経系の細胞組織構造を学ぶ。
〇 マクロ解剖学実習:実習を通じて、人体の構造を学ぶ。
<関連する医学教育モデル・コア・カリキュラム中項目>
C-2 個体の構成と機能
D-2 神経系
D-3 皮膚系
D-4 運動器(筋骨格)系
D-5 循環器系
D-6 呼吸器系
D-7 消化器系
D-8 腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む)
D-9 生殖機能
D-11 乳房
D-12 内分泌・栄養・代謝系
D-13 眼・視覚系
D-14 耳鼻・咽喉・口腔系
ユニット名称: 生体の構造2実習Ⅱ(組織学各論実習Ⅱ) (2021年度)
ユニット責任者 | 船戸 弘正 |
ユニット対象学年 | 2 |
ユニット授業期間 | 実習 |
ユニット時限数 | 9 |
ユニット分類 | 実習 |
ユニットについて
本ユニットの学修目標は、組織学総論実習で学んだ知識を基礎に、視覚器、聴覚・平衡感覚器、神経系の各組織の構造について、組織標本を用いた顕微鏡観察とスケッチ作成を通して、より深く統合的に学ぶ。
実習に用いるほとんどの標本は人体標本であり、故人の献体の上に成り立っている。実習にあたっては貴重な標本を大切に扱い、人間の尊厳および死について熟思し、人間性豊かな医師となるための機会とする。
医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目
A-2-2)学修の在り方
C-2-2)組織・各臓器の構成、機能と位置関係
D-2-1)神経系 構造と機能
毎回の実習では、顕微鏡観察に基づくスケッチを作成しスケッチ評価を受ける。定期的に実習試験を実施し、学修成果を評価する。毎回の実習試験終了後に正答を解説する。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
実習前には、1年次で学んだ組織学の講義・実習内容および実習前に学んだ中枢神経・感覚器系の講義内容を復習する必要がある。組織学実習は自学自修の要素が大きい。授業での配布物や、下に記す参考書・アトラスを実習時に必ず持参し、標本観察時に浮かぶ疑問点の解消や、知識の定着に努めること。
ユニットの評価について(フィードバック含む)
生体の構造2実習Ⅱ(組織学各論実習Ⅱ)ユニットの評価は、実習試験、スケッチ評価および実習態度に基づいて行い、サブ領域「生体の構造2実習」の10%を占める。実習回数の4/5以上の出席が履修要件である。
実習試験後に、実習試験の正解を説明する。
本ユニット単独での合否判定は行わず、サブ領域「生体の構造2実習」として判定する。
評価の開示後、3日間に限りオフィスアワーにて個別の質問を受ける。
指定教科書他
【組織学アトラス】
1)バーチャルスライド組織学 駒﨑 伸二 羊土社 2020年刊 ISBM 978-4-7581-2105-7
2)新編カラーアトラス組織・細胞学 岩永敏彦 医歯薬出版 2017年刊 ISBM 978-4-263-45805-1
3)ウィータ―図説で学ぶ機能組織学 原書第6版 エルゼビア 2018年刊 ISBM 978-4-86034006-3
4)ガートナー/ハイアット組織学 アトラスとテキスト第3版 MEDSi社 2014年刊 ISBM 978-4895927888