領域名称: 生体の機能2 (2025年度)

領域責任者内藤 篤彦

領域について

 【学修目標】
 ・神経系の生理学的基盤を理解し、感覚機能、運動機能、高次中枢機能、自律神経機能の役割と統合的な働きを説明できること。
 ・感覚情報の処理、運動の制御、意識や情動の形成、自律神経系による体内環境の調節について学び、正常な生体機能を支えるメカニズムを理解すること。
 ・神経系の異常が引き起こす病態生理を考察し、医療における神経機能の重要性を認識すること。
 
 【該当する医学教育モデルコアカリキュラムの大項目】
 GE-03 人生の視点とアプローチ
 RE-01 リサーチマインド
 RE-02 既知の知
 PS-01 基礎医学
 PS-02 人体の正常構造と機能、病態、診断、治療
 IT-01 情報・科学技術に向き合うための倫理観とルール
 IT-02 医療とそれを取り巻く社会に必要な情報・科学技術の原理
 
 
 【サブ領域「生体の機能2」の学修目標】
 感覚情報の処理、運動の制御、意識や情動の形成、自律神経系による体内環境の調節について学び、正常な生体機能を支えるメカニズムを理解すること、神経系の異常が引き起こす病態生理を考察し、医療における神経機能の重要性を認識すること
 
 

領域の評価について

 サブ領域「生体の機能2」がGPA評価でグレードC以上で領域「生体の機能2」は合格となる。                                                  

サブ領域名称: 生体の機能2 (2025年度)

サブ領域責任者内藤 篤彦

サブ領域について

【学習目標】
感覚情報の処理、運動の制御、意識や情動の形成、自律神経系による体内環境の調節について学び、正常な生体機能を支えるメカニズムを理解すること、神経系の異常が引き起こす病態生理を考察し、医療における神経機能の重要性を認識すること。

【サブ領域の構成】
「感覚機能ユニット」「運動機能ユニット」「高次中枢・自律機能ユニット」

【各ユニットの学修目標】

① 感覚機能:感覚器と中枢神経系が感覚情報を受容・伝達・処理する仕組みを理解し、感覚機能の生理学的基盤を説明できる。
-対応する医学教育モデル・コア・カリキュラム中項目-
PS-02-03 神経系
PS-01-02 個体の構成と機能
PS-02-15 眼・視覚系
PS-02-16 耳鼻・咽喉・口腔系
IT-01-01 情報・科学技術に向き合うための準備
IT-02-02 情報・科学技術の先端知識
RE-02-02 論文読解

② 運動機能:中枢および末梢神経系が運動制御に果たす役割を理解し、随意運動と反射運動のメカニズムを説明できる。
-対応する医学教育モデル・コア・カリキュラム中項目-
PS-02-03 神経系
PS-01-02 個体の構成と機能
RE-01-02 探究心
GE-03-05 老年期

③ 高次中枢・自律機能:高次脳機能および自律神経系の統合的な働きを理解し、ヒトの行動・感情・内臓機能との関係を説明できる。
-対応する医学教育モデル・コア・カリキュラム中項目-
PS-02-03 神経系
RE-01-02 探究心
RE-02-02 論文読解

ユニット名称:[MM633-202J]運動機能(2025年度)

ユニット責任者内藤 篤彦
ユニット対象学年2 ユニット授業期間2期 ユニット時限数8 ユニット分類講義

ユニットについて

ユニットについて
【内容の紹介】
ユニット「運動機能」は領域『生体の機能2』、サブ領域「生体の機能2」を構成する1つのユニットとして設定されている。
運動機能ユニットでは、我々が意識下に行う運動が計画され、調節を受け、実際に筋肉を動かすまでの仕組みや我々が無意識下に行う運動が刺激され、筋肉が動くまでの仕組みを学修する。さらに、神経系による運動の司令に異常が生じる疾患や異常が生じた際の症状について理解する。(対応する医学教育モデル・コア・カリキュラム小項目:PS-01-02-18, PS-01-02-36, PS-02-03-01, GE-03-05-01, RE-01-02)
授業では講義資料、講義動画、確認問題を利用した事前学修を終了していることを前提に、問いかけに対する学生からのアウトプットを求める反転授業形式で行う。アウトプットに対してはその場でフィードバックを行う。授業の最後にはMCQ形式で達成度を評価する形成評価試験を行う(得点は総括評価には利用しない)。十分な事前学修と積極的な授業への参加が求められる。

【受講前の自己学修により学修効果が期待できる事柄】
講義資料、講義動画、確認問題を原則として7日前までにMoodleで配信する。講義資料を参考に講義動画を視聴して基本的な内容を理解し、確認問題を完了すること。

【その他】
学修の到達度を自ら確認できるようMoodleを通じて数多くの問題を配信するが、その得点は総括評価には利用しない。
講義でMoodleやその他のwebツールを利用するので、講義にはスマートフォンやiPad等のデバイスを持参すること。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

講義資料、講義動画、確認問題は原則として7日前までにMoodleで配信する。講義資料を参考に講義動画を視聴して基本的な内容を理解し、確認問題を通じて自らの達成度を確認しておくこと。(60分)

ユニットの評価について

ユニット「運動機能」の総括評価は、定期試験(MCQ(1/3)および記述式(2/3);30点満点)および講義内評価(最大5点加点または減点)で行う。合計得点が30点を超えた場合は30点として評価する。
講義内評価は授業中の積極性および態度が優秀ないし不良の学生に対して加点および減点する。加点・減点幅は授業ごとに最大1点とし、ユニット期間中最大5点加点または減点する可能性がある。基準は以下の通り。
加点
・積極的(自主的)に意味のある発言を行った。
・予習が十分に行われていることが確認できた。
減点
・教員や同級生に対する礼節を軽んじる態度や行動。
・教員や同級生に対する不誠実な態度や行動。

定期試験のフィードバックはMoodleに解説動画を掲載することによって実施する。

指定教科書他

講義は下記の教科書をもとに構成している。自分が読みやすいと感じる1冊を選び講義の予習・復習に活用すること(教科書を購入し予習・復習に活用したかは評価に利用しない)。
【教科書】
標準生理学(第9版)小澤瀞司, 福田康一郎総編集 医学書院 2019 ISBN: 978-4-260-03429-6
カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版(第4版)坂井建雄総編集 日本医事新報社 2021 ISBN: 978-4-7849-3181-1
ガイトン生理学 (原書13版) JE Hall著 石川義弘、岡村康司、尾仲達史、河野憲二総監訳 エルゼビア・ジャパン 2018 ISBN: 978-4-8603-4774-1
生理学テキスト(第8版)大地陸男著 文光堂 2017 ISBN: 978-4-8306-0229-0

下記の参考書は学生が学修を進めるため、または知識の垂直統合を実現するために有用である。現時点で購入する必要はないが、興味のある学生は参考にすること(参考書を購入し、活用したかは評価に利用しない)。
【参考書】
病気がみえる 7 脳・神経 第2版 メディックメディア 2017 ISBN: 978-4-89632-686-4
診察と手技がみえる 1 第2版 古谷伸之編集 メディックメディア 2007 ISBN: 978-4-89632-212-5

授業日程一覧(ユニット名称:運動機能) (2025年度)

コマ数形態授業タイトル
1 講義運動機能総論
2 講義脳幹と大脳による運動制御
3 講義小脳による運動制御
4 講義大脳基底核による運動制御
5 講義特論V(神経疾患と創薬)
6 講義運動生理学1
7 講義運動生理学2
8 講義特論VI(加齢と運動機能)
評価生体の機能2(13:00~14:30・3実)
評価生体の機能2(再)(13:00~14:30・2実)