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領域名称: 病態の科学 (2021年度)

サブ領域名称: 病態の科学 実習 (2021年度)

ユニット名称: 病態の科学実習Ⅰ(免疫学) (2021年度)

ユニット責任者近藤 元就
ユニット対象学年2 ユニット授業期間実習 ユニット時限数18 ユニット分類実習

ユニットについて

免疫系は、主として獲得免疫細胞のはたらきにより、多種多様な病原体に対処することができる。その対処過程はさまざまな細胞や因子が関与する複雑なものであるが、獲得免疫反応の特徴や働きの一部については、比較的容易に可視化することができる。
本ユニットでは、そのようないくつかの免疫反応について検出方法と応用を学ぶことを通して、獲得免疫の特徴である抗原認識特異性や免疫寛容獲得の機序、さらにはそれらの異常に起因する自己免疫疾患発症機序への理解を深める。
各実習前には、実習書の該当する部分をあらかじめ読んで手順を確認し、実習を滞りなく進められるよう準備すること。また関連する知識について、教科書や講義プリントの該当箇所を読んでおくこと。これらの事前準備に30分以上かけることが望ましい。
実習であるため、17:20で終了しない場合も多い。注意のこと。

本ユニットは、医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目C-3-2に該当するが、適宜他の項目にも触れる。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

これまでに学習した免疫学に関する事柄を、新たな講義・実習に関連付けられるよう整理する姿勢。
また、実験手順を注意深く理解したうえでピペット操作等の基本的実験手技を丁寧に行う姿勢と意欲的な取り組みも必要となる。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

本ユニットの評価は、サブ領域の評価の17%を占める。
本ユニットの評価は実習終了後に行う試験(記述とMCQが半分ずつ、合わせて全体の67%)およびレポート(33%)によって行う。尚、レポートは適宜評価を付けて返却する。

指定教科書他

1. 教科書
中尾篤人 監訳 : 基礎免疫学 原著第6版 ELSEVIER、2020  ISBN 9784860346614
2. 参考書
 A. 好きになる免疫学 第2版 山本一彦監修 講談社サイエンティフィク、2019
 B. 休み時間の免疫学 斎藤紀先 第3版 講談社、2018
 C. 笹月健彦・吉開泰信 監訳:免疫生物学 原書第9版、南江堂、2019
  (世界的に広く用いられている教科書の日本語訳)