領域名称: 臨床医学入門 (2025年度)
領域責任者 | 大塚 由一郎 |
---|
領域について
「臨床医学入門」では、4年次から開始となる臨床実習に向けて、 医師として求められる基本的な資質・能力 を獲得するために必要な基盤を身につけることを目的としている。サブ領域である医学総論では臨床医学を学ぶ上で必要な基礎的な知識、診察技能、良き医療人となるために必要な倫理観、コミュニケーションの重要性、他者を尊重する姿勢、人間関係の構築などの応用力を身に着ける。
【医学教育モデル・コア・カリキュラム】
医師として求められる基本的な資質・能力
PR: プロフェッショナリズム(Professionalism)
GE: 総合的に患者・生活者をみる姿勢(Generalism)
LL: 生涯にわたって共に学ぶ姿勢(Lifelong Learning)
RE: 科学的探究(Research)
PS: 専門知識に基づいた問題解決能力(Problem Solving)
IT: 情報・科学技術を活かす能力(Information Technology)
CS: 患者ケアのための診療技能(Clinical Skills)
CM: コミュニケーション能力(Communication)
IP: 多職種連携能力(Interprofessional Collaboration)
SO: 社会における医療の役割の理解(Medicine in Society)
領域の評価について
〇 試験の受験資格:演習で4/5以上の出席基準を満していることを必須とする。出席基準を満たしてない者には、受験資格を与えない。〇 試験は、MCQと記述による試験を行う。記述とMCQの比率は、概ね2/3および1/3とする。
〇 GPA評価でグレードC以上をもって合格とする。
サブ領域名称: 医学総論 (2025年度)
サブ領域責任者 | 大塚 由一郎 |
---|
サブ領域について
「医学総論」では、30単位からなる演習を通して、臨床医学を学ぶ上で病因や病態を理解するために必要な基礎知識を学修するとともに、「内科診察」や「外科手技」を通して診察にあたっての基本的診察技能を理解・習得する。また、「病院見学演習」では、実際の医療現場を見学することで、患者を中心として実践されているチーム医療の現場を通して、良き医療人となるために必要な倫理観、コミュニケーションの重要性、他者を尊重する姿勢、人間関係の構築などの応用力を身に着ける。「地域医療実習」では、社会・地域へ貢献できる医療人となるために必要な多職種の業務について学び、チーム医療の実施のための基盤を身につける。さらに、「臨床検査・生理機能検査演習」では、日常行われている検査の基礎について理解・習得する。【医学教育・モデル・コア・カリキュラム】
4年次からの臨床実習に始まり、 医師として求められる基本的な資質・能力を獲得するための基盤となる領域である。
よって、以下PR~SOのすべてが該当する。
PR: プロフェッショナリズム(Professionalism)
GE: 総合的に患者・生活者をみる姿勢(Generalism)
LL: 生涯にわたって共に学ぶ姿勢(Lifelong Learning)
RE: 科学的探究(Research)
PS: 専門知識に基づいた問題解決能力(Problem Solving)
IT: 情報・科学技術を活かす能力(Information Technology)
CS: 患者ケアのための診療技能(Clinical Skills)
CM: コミュニケーション能力(Communication)
IP: 多職種連携能力(Interprofessional Collaboration)
SO: 社会における医療の役割の理解(Medicine in Society)
ユニット名称:[MM614-201J]臨床検査・生理機能検査演習(2025年度)
ユニット責任者 | 吉澤 定子 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ユニット対象学年 | 2 | ユニット授業期間 | ユニット時限数 | 12 | ユニット分類 | 演習 |
ユニットについて
ユニットについて本科目においては、臨床検査・生理機能検査に関する基礎的知識を学ぶとともに、全体演習ではRCPC形式に基づいた症例提示により、質疑応答を通して医学を横断的に理解する能力を修得することを目的とする。
また、臨床検査部、臨床生理機能検査部ならびに輸血部と連携し全員参加型のグループ演習を行う形で、医師に必要な検査手技の基本を体験するとともに、医師以外のメディカルスタッフと接することによりチーム医療の一員としての自覚を芽生えさせることを目的とする。
本ユニットは、医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成 28 年度改訂版)の小項目F-2-3とG-3-2に該当する。
なお、本科目は対面での実施を予定しており、演習を通じて知識・手技を習得するアクティブ・ラーニングの要素を取り入れる。また、RCPCや実技に関する講義を行う中で、積極的な質疑応答を介して双方向的に意見交換を行い、知識を深める。
準備学修
事前に講義日程の「学修項目・準備学修」に記載されている教科書の指定されたページおよび資料を読み、全体演習の講義内容やグループ演習で行う臨床検査について理解を深めて演習に臨むこと。(約60分)
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
生体の構造1と生体の機能1の内容について十分な知識を習得しておくことが必要である。また、検査検体やシミュレーションを使用した臨床検査実習に積極的に取り組む態度が必要である。ユニットの評価について
1:出席確認〇全体演習
1回目2025年11月20日(木)13:00-14:15
2回目 2025年12月11日(木)14:35-15:50
1回目はオリエンテーションと講義を、2回目には双方向型のRCPC(Reversed Clinico-Pathological Conference)を行う。
出欠確認は打刻で行う。
〇グループ演習
1回目 2025年11月20日(木)14:35-15:50
2回目 2025年11月27日(木)13:00-14:15
3回目 2025年11月27日(木)14:35-15:50
4回目 2025年12月4日(木)13:00-14:15
5回目 2025年12月4日(木)14:35-15:50
6回目 2025年12月11日(木)13:00-14:15
5,6,7時限を75分から成る2単元として、1単元に1項目の演習を行う。
2単元に出席した場合は3時限出席、1単元のみ出席の場合は1時限出席、2時限欠席とする。1回目と6回目に関しては、全体演習と組み合わせて2単元とする。
演習の出欠確認はそれぞれの演習場所で行う。
2:評価
態度の評価:グループ演習中の時間厳守に関わる態度と積極性に関する態度を点数で評価を行う(30%)。
知識の評価:Ⅱ期の科目試験において客観的評価試験で評価する(70%)。
上記の2つをあわせ100点評価とし、Grade C以上を合格としてユニットの修了認定とする。
合否に関しては、サブ領域(医学総論)として決定されるが、本ユニットでグレードF- の場合はこの判定のみで不合格となる。尚、サブ領域評価点(100点満点)における臨床検査・生理機能検査演習ユニットの配点比率は30%である。
フィードバック
RCPCの解説は全演習の終了後に教育ポータルに公開する。
科目試験については、演習で学んだことを中心に筆記試験により実施する。再試験対策としては、授業資料を学習する。
指定教科書他
[教科書]1). 本田孝行著「ワンランク上の検査値の読み方・考え方」第2版、2014年、総合医学社、ISBN:978-4-88378-864-4
2). 標準臨床検査医学 第5版、監修:高木 康、2023年、医学書院、ISBN: 978-4-260-04967-2
[参考書]
〇 臨床検査
1) 山田俊幸、本田孝行編集、河合忠監修「異常値のでるメカニズム」第7版、2018年、医学書院、ISBN:978-4-260-03240-7
2) 日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会編「臨床検査のガイドライン JSLM2021」、2022年、宇宙堂八木書店
3) 金井正光監修「臨床検査法提要」2020年、金原出版、ISBN:978-4-307-05053-1
4) 本田孝行 「検査値を読むトレーニング」、2019年、医学書院、ISBN:978-4-260-02476-1
〇 生理機能検査
1). 「最新 臨床検査学講座 生理機能検査学 第2版」2022年、東條尚子・川良徳弘 編著、医歯薬出版、ISBN978-4-263-22385-7
〇 輸血検査
1) 日本輸血・細胞治療学会、輸血検査技術講習委員会「輸血のための検査マニュアル Ver.1.3.2」、2021年
http://yuketsu.jstmct.or.jp/wp-content/uploads/2021/06/c81b5d69ed493488c9074eef82902980.pdf
2) 厚生労働省医薬・生活衛生局「血液製剤の使用指針」、2019年https://www.mhlw.go.jp/content/11127000/000493546.pdf
各演習の学修項目・準備学修
〇 学修項目
【全体演習】
全体演習1回目は、臨床医が日常的に活用している臨床検査について理解し、どのような学問的背景と理論的・経験的考察の結果として選出されたものであるかを理解する。
全体演習2回目は、RCPC形式による症例提示により、双方向的な質疑応答を通して医学・病態を横断的に理解する能力を習得する。
【グループ演習】
採血:安全な採血手技を身につける。
尿一般検査:尿生成のメカニズムを理解し、尿異常を示す病態を把握する。尿検査の基本的手技が実施できる。
血液学検査:血液検査の役割と意義を理解する。血液塗抹標本を作成し観察できる。
心電図検査;心電図の基礎を理解し、基本的手技が実施できる。
超音波検査;超音波の性質を理解し、基本的手技が実施できる。
輸血検査:ABO血液型検査、Rh(D)血液型検査の検査方法および判定基準について理解し、基本的手技が実施できる。
〇 準備学修
1:全体演習1回目、2回目
事前に教科書「ワンランク上の検査値の読み方・考え方」の1~35ページを読んでおくこと(約30分)。可能であれば、132ページまで読んでおくと、より理解が深まる。
2:採血実習
事前に「標準採血法ガイドラインに基づく正しい採血法」を読んでおくこと(約30分)。
https://jslm.org/books/guideline/2021/GL2021_03.pdf
3:尿一般、血液学検査
事前に教科書標準臨床検査医学第5版 p28-38、p267-278、p377 を読んでおくこと。(約30分)
4:生理機能検査(心電図、超音波検査)
事前に参考書の以下のページを読んでおくこと。(約30分)
「最新 臨床検査学講座 生理機能検査学 第2版」(医歯薬出版)
第2章 循環器系検査、A.循環器系検査の基礎、B.心電図検査(p.7~19)
第6章 画像検査、A.a.超音波検査の基礎(p.285~309)
5:輸血検査
日本輸血・細胞治療学会ホームページ(http://yuketsu.jstmct.or.jp/ )
→一般のみなさまへ
→ ①輸血について ②輸血の歴史 ③血液型について(特に③について)
を学修理解すること。(15分)
授業日程一覧(ユニット名称:臨床検査・生理機能検査演習) (2025年度)
コマ数 | 形態 | 授業タイトル |
---|---|---|
1 | 演習 | 臨床検査演習1 |
2 | 演習 | 臨床検査演習1 |
3 | 演習 | 臨床検査演習1 |
4 | 演習 | 臨床検査演習2 |
5 | 演習 | 臨床検査演習2 |
6 | 演習 | 臨床検査演習2 |
7 | 演習 | 臨床検査演習3 |
8 | 演習 | 臨床検査演習3 |
9 | 演習 | 臨床検査演習3 |
10 | 演習 | 臨床検査演習4 |
11 | 演習 | 臨床検査演習4 |
12 | 演習 | 臨床検査演習4 |
評価 | 医学総論 | |
評価 | 医学総論(再) |