領域について
「臨床医学入門」では、4年次から開始となる臨床実習に向けて必要な基盤を身につけることを目的としている。
サブ領域である医学総論では臨床医学を学ぶ上で必要な基礎的な知識、診察技能、良き医療人となるために必要な倫理観、コミュニケーションの重要性、他者を尊重する姿勢、人間関係の構築などの応用力を身に着ける。
【医学教育モデル・コア・カリキュラム】
A) 医師として求められる基本的な資質・能力
B) 診療の基本
C) 医学一般
D) 人体各器官の正常構造と機能・病態・診断・治療
E) 全身に及ぶ生理的変化・病態・診断・治療
F) 診察の基本
G) 臨床実習
領域の評価について
〇 試験の受験資格:演習で4/5以上の出席基準を満していることを必須とする。出席基準を満たしてない者には、受験資格を与えない。
〇 試験はMCQと記述による試験を行う(記述とMCQの比率は、概ね2/3および1/3とする)。サブ領域がGPA評価でグレードC以上をもって合格とする。
ユニット名称: 医学総論 (2021年度)
ユニット責任者 | 廣井 直樹 |
ユニット対象学年 | 2 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 30 |
ユニット分類 | 演習 |
ユニットについて
これから臨床医学を学ぶための準備学修の位置付けであるため、積極的な参加を期待する。
内容によって教育形態を変化させるが、可能な限り少人数でのグループディスカッションや双方向性の教育を取り入れる。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
受講前に必要とされる知識及び技能は特にない。
身なり、積極的な学修をする姿勢などの自己の行動に責任を持つ態度は必要とされる。
ユニットの評価について(フィードバック含む)
医学総論は、サブ領域(医学総論)中の70点/100点とする。
ユニット内での配点は、内科総論:50%(全体の35%)、外科総論:50%(全体の35%)とする。
①知識に関する評価は3期の定期試験で客観的評価試験(MCQおよび記述)で評価する(記述とMCQの出題比率は、概ね2/3および1/3とする)。
②診察手技に関しては、演習中の積極性、時間の厳守、責任感、協調性、集中力を5段階で評価する。
③レポートおよびプレゼンテーションはS~Fの6段階で評価する(S:100点,A:85点,B:70点,C:60点,D:50点,F:30点)。
*レポート等の提出期限が守られない場合や実習の準備が不十分な場合(忘れ物等)は、その程度に応じて減点する。詳細について授業内で説明する。
評価の開示後、3日間に限り個別の質問を受ける。
指定教科書他
〇参考書
話せる医療者-シミュレイテッド・ペイシェントに聞く 189p 佐伯晴子ほか著 医学書院 '00
聞く技術 答えは患者の中にある(上) 254p 山内豊明監訳 日経BP社 '06
聞く技術 答えは患者の中にある(下) 514p 山内豊明監訳 日経BP社 '06
考える技術 臨床的思考を分析する 544p 竹本 毅訳 日経BP社 '07
〇教科書
医療面接技法とコミュニケーションのとり方 160p 福島 統編 メジカルビュー社 '09
診察診断学 378p 高久史麿監修 医学書院 '98
マクギーの身体診断学-エビデンスにもとづくグローバル・スタンダード- 587p 柴田寿彦翻訳 診断と治療社 '09
臨床推論ダイアローグ 440p 杉本元信編 医学書院 '10
白衣のポケットの中-医師のプロフェッショナリズムを考える 246p 宮崎 仁ほか編 医学書院 '09
新臨床栄養学 栄養ケアマネジメント 本田佳子編 医歯薬出版 '13 年
日本臨床栄養代謝学会JSPENテキストブック 一般社団法人日本臨床栄養代謝学会編集