領域について
臨床医学Ⅰ領域は、臨床医学Ⅰサブ領域からなる。
臨床医学Ⅰサブ領域は、循環器系(内科・外科)、呼吸器系(内科・外科・乳腺胸壁)、腎臓・電解質系、感染症学の4つのユニットで構成される。
本領域は、生体の構造(循環器・呼吸器・内分泌系)、生体の機能(呼吸・循環系、腎・尿路系)、病態の科学(微生物・感染症学、医動物学、薬理学、免疫学、病理学)、臨床医学入門(医学総論)、臨床病理学の知識の修得に基づくものである。
各ユニットに関連する病態生理、症候、診察法、検査所見、治療法について総論的な知識を踏まえてうえで、4つのユニットの各疾患の概念、分類、病因、症状、合併症、診断(検査)手順、薬物・非薬物治療法を理解し、臨床実習に向けた基礎知識の修得を達成する。
医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年改訂版)における下記の項目の修得を達成する。
A. 医師として求められる基本的な資質・能力: A-2 医学知識と問題対応能力、C. 医学一般: C-2 個体の構成と機能: C-4 病因と病態、D. 人体各器官の正常構造と機能・病態・診断・治療: D-5 循環系: D-6 呼吸器系: D-8 腎・尿路系、E. 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療: E-2 感染症、F. 診療の基本: F-1 症候・病態からのアプローチ: F-2 基本的診療知識。
領域の評価について
サブ領域(循環器系、呼吸器系、腎臓・電解質系、感染症学)での全講義回数の2/3(66.7%)以上の出席でもって試験を受けることができる。
Ⅲ期末に実施される試験において、臨床医学Ⅰ(循環器系・呼吸器系・腎臓・電解質系・感染症学)でグレードC以上(60%点以上)をもって合格とする。
個々のユニット毎に評価(試験)は行わない。
試験時間は120分である(MCQ問題と単純用語記述で構成する)。
不合格となった場合は再試験を学期末、最終試験を年度末に実施する(本試験 ⇨ 再試験 ⇨ 最終試験)。
評価法の詳細については、臨床医学Ⅰサブ領域「評価について」で記載する。
サブ領域について
臨床医学Ⅰサブ領域は、循環器系(内科・外科)、呼吸器系(内科・外科・乳腺胸壁)、腎臓・電解質系、感染症学の4つのユニットで構成される。
本領域は生体の構造(循環器・呼吸器・内分泌系)、生体の機能(呼吸・循環系、腎・尿路系)、病態の科学(微生物・感染症学、医動物学、薬理学、免疫学、病理学)、臨床医学入門(医学総論)、臨床病理学の知識を修得に基づくものである。
各ユニットに関連する病態生理、症候、診察法、検査所見、治療法について総論的な知識を踏まえてうえで、4つのユニットの各疾患の概念、分類、病因、症状、合併症、診断(検査)手順、薬物・非薬物治療法を理解し、臨床実習に向けた基礎知識の修得を達成する。
医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年改訂版)における下記の項目の修得を達成する。
A. 医師として求められる基本的な資質・能力: A-2 医学知識と問題対応能力、C. 医学一般: C-2 個体の構成と機能: C-4 病因と病態、D. 人体各器官の正常構造と機能・病態・診断・治療: D-5 循環系: D-6 呼吸器系: D-8 腎・尿路系、E. 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療: E-2 感染症、F. 診療の基本: F-1 症候・病態からのアプローチ: F-2 基本的診療知識。
ユニット名称: 循環器系 (2021年度)
ユニット責任者 | 池田 隆徳 |
ユニット対象学年 | 2 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 33 |
ユニット分類 | 講義 |
ユニットについて
本ユニットは、医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目であるA-2-1(課題探求・解決能力)・A-2-2(学修の在り方)・A-9-1(生涯学習への準備)、C-4-4(循環障害、臓器不全)、および循環器系のD-5-1(構造と機能)・D-5-2(診断と検査の基本)・D-5-3(症候)・D-5-4(疾患A)に該当する。
循環器学では、心臓・血管に関連する構造、機能、症候、診察、検査、治療などの基礎知識を修得したうえで、循環器系の種々の疾患あるいは病態について細かく理解し、臨床的見地から理論的に考える力を身につけることを目標とする。2年次では講義が中心となる。
講義は、大きく「総論」と「各論」に分けられる。総論では、病理生理、症候、診察法、検査(心電図、胸部X線、各種画像診断法、心臓カテーテル法)、治療(薬物、非薬物治療、外科的治療)について修得する。各論では、血圧異常、心不全、虚血性心疾患、心筋疾患、心膜心内膜疾患、不整脈、先天性心疾患、弁膜症、動脈疾患、静脈・リンパ疾患について修得する。理解度は期末に試験(MCQと単純筆記)でチェックする。
講義聴講前には明記された教科書の関連ある頁を読んで授業に臨むこと(約30分)。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
本科目を受講するにあたり循環器系の知識について十分に修得しておくことが前提となる。
すなわち、
・心臓および血管の基本的な解剖について説明できる。
・心臓の病態生理について概略の述べることができる
・体内の循環動態について概略を述べることができる。
・循環器疾患でみられる症候を列挙することができる。
・心筋細胞の活動電位の役割について説明できる。
・心臓と自律神経活動の関連性を説明できる。
・血管内の動脈硬化に関与する因子を列挙することができる。
これらを満たしている必要がある。
ユニットの評価について(フィードバック含む)
サブ領域の全講義回数の2/3(66.7%)以上の出席でもって試験を受けることができる。ユニットごとには定めていない。
自身の知識確認として中間評価(記述形式)を行うことがあるが、これは成績には加味しない。
循環器系ユニットは、臨床医学Ⅰサブ領域のなかの1つとして評価される。その割合はサブ領域のなかの37%を占める。
試験の出題方式としては、①単純記述(穴埋めまたは用語記載)と②MCQ問題からなる(比率については1:1)。
合否に関しては臨床医学Ⅰとして取り扱われるが、本ユニットがグレードFの場合はこれのみで不可となる。
試験の講評および解答例などのフィードバックは、すべての試験終了後に配布するプリントで行う。
指定教科書他
<指定教科書>
・内科系循環器:「内科学」朝倉書店
・外科系循環器:「標準外科学」医学書院
・小児科系循環器:「心小児医学大系」中山書店
<参考書>
「STEP内科5・循環器」海馬書房
「新・病態生理できった内科学1・循環器疾患」医学教育出版社
「心臓病の病態生理―ハーバード大学テキスト」MSI
「循環器病学」西村書店
「心疾患の診断と手術」南江堂
「病気がみえる循環器」メディックメディア
「絶対読める心電図」羊土社