領域名称: 臨床医学1 (2024年度)

領域責任者池田 隆徳

領域について

 臨床医学Ⅰ領域は、臨床医学Ⅰサブ領域からなる。
 
 臨床医学Ⅰサブ領域は、循環器系(内科・外科)、呼吸器系(内科・外科・乳腺胸壁)、腎臓・電解質系、感染症学の4つのユニットで構成される。
 
 本領域は、生体の構造(循環器・呼吸器・内分泌系)、生体の機能(呼吸・循環系、腎・尿路系)、病態の科学(微生物・感染症学、医動物学、薬理学、免疫学、病理学)、臨床医学入門(医学総論)、臨床病理学の知識の修得に基づくものである。
 
 各ユニットに関連する病態生理、症候、診察法、検査所見、治療法について総論的な知識を踏まえてうえで、4つのユニットの各疾患の概念、分類、病因、症状、合併症、診断(検査)手順、薬物・非薬物治療法を理解し、臨床実習に向けた基礎知識の修得を達成する。
 
 医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)における下記の項目の修得を達成する。
 A. 医師として求められる基本的な資質・能力: A-2 医学知識と問題対応能力、C. 医学一般: C-2 個体の構成と機能: C-4 病因と病態、D. 人体各器官の正常構造と機能・病態・診断・治療: D-5 循環系: D-6 呼吸器系: D-8 腎・尿路系、E. 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療: E-2 感染症、F. 診療の基本: F-1 症候・病態からのアプローチ: F-2 基本的診療知識。

領域の評価について

 臨床医学Ⅰサブ領域(循環器系、呼吸器系、腎臓・電解質系、感染症学)の全講義終了後に試験を実施する。受験資格基準として、出席率が2/3以上を満たす場合とする。2024年度では授業をすべて対面で行う予定である。双方向型授業、アクティブラーニングの要素を取り入れて行う。
 
 Ⅲ期末に実施される試験において、臨床医学Ⅰ(循環器系・呼吸器系・腎臓・電解質系・感染症学)でグレードC以上(60%点以上)をもって合格とする。
 
 個々のユニット毎に評価(試験)は行わない。
 
 試験時間は120分である(単純用語記述とMCQ問題で構成する)。単純用語記述は空所を医学用語で埋める形式の問題であり、MCQ問題はすべて五肢択一の問題形式で行う。
 
 不合格となった場合は再試験を学期末、最終試験を年度末に実施する(本試験 ⇨ 再試験 ⇨ 最終試験)。
 
 評価法の詳細については、臨床医学Ⅰサブ領域「評価について」で記載する。

サブ領域名称: 臨床医学1 (2024年度)

サブ領域責任者池田 隆徳

サブ領域について

臨床医学Ⅰサブ領域は、循環器系(内科・外科)、呼吸器系(内科・外科・乳腺胸壁)、腎臓・電解質系、感染症学の4つのユニットで構成される。

本領域は生体の構造(循環器・呼吸器・内分泌系)、生体の機能(呼吸・循環系、腎・尿路系)、病態の科学(微生物・感染症学、医動物学、薬理学、免疫学、病理学)、臨床医学入門(医学総論)、臨床病理学の知識を修得に基づくものである。

各ユニットに関連する病態生理、症候、診察法、検査所見、治療法について総論的な知識を踏まえてうえで、4つのユニットの各疾患の概念、分類、病因、症状、合併症、診断(検査)手順、薬物・非薬物治療法を理解し、臨床実習に向けた基礎知識の修得を達成する。

医学教育モデル・コア・カリキュラム(令和4年度改訂版)における下記の項目の修得を達成する。
A. 医師として求められる基本的な資質・能力: A-2 医学知識と問題対応能力、C. 医学一般: C-2 個体の構成と機能: C-4 病因と病態、D. 人体各器官の正常構造と機能・病態・診断・治療: D-5 循環系: D-6 呼吸器系: D-8 腎・尿路系、E. 全身に及ぶ生理的変化、病態、診断、治療: E-2 感染症、F. 診療の基本: F-1 症候・病態からのアプローチ: F-2 基本的診療知識。

ユニット名称:[MM631-201J]循環器系(2024年度)

ユニット責任者池田 隆徳
ユニット対象学年2 ユニット授業期間 ユニット時限数33 ユニット分類講義

ユニットについて

本ユニットは、医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目であるA-2-1(課題探求・解決能力)・A-2-2(学修の在り方)・A-9-1(生涯学習への準備)、C-4-4(循環障害、臓器不全)、および循環器系のD-5-1(構造と機能)・D-5-2(診断と検査の基本)・D-5-3(症候)・D-5-4(疾患A)に該当する。
循環器学では、心臓・血管に関連する構造、機能、症候、診察、検査、治療などの基礎知識を修得したうえで、循環器系の種々の疾患あるいは病態について細かく理解し、臨床的見地から理論的に考える力を身につけることを目標とする。2年次では講義(座学)が中心となる。
講義は、大きく「総論」と「各論」に分けられる。総論では、病理生理、症候、診察法、検査(心電図、胸部X線、各種画像診断法、心臓カテーテル法)、治療(薬物、非薬物治療、外科的治療)について修得する。各論では、血圧異常、心不全、虚血性心疾患、心筋疾患、心膜心内膜疾患、不整脈、先天性心疾患、弁膜症、動脈疾患、静脈・リンパ疾患について修得する。理解度は期末に試験(MCQと単純筆記)でチェックする。
 講義聴講前には明記された教科書の関連ある頁を読んで授業に臨むこと(約30分)。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

本科目を受講するにあたり循環器系の知識について十分に修得しておくことが前提となる。
すなわち、
・心臓および血管の基本的な解剖について説明できる。
・心臓の病態生理について概略の述べることができる
・体内の循環動態について概略を述べることができる。
・循環器疾患でみられる症候を列挙することができる。
・心筋細胞の活動電位の役割について説明できる。
・心臓と自律神経活動の関連性を説明できる。
・血管内の動脈硬化に関与する因子を列挙することができる。
これらを満たしている必要がある。

ユニットの評価について

本ユニット単独で評価されない。あくまでも臨床医学Ⅰサブ領域(循環器系、呼吸器系、腎臓・電解質系、感染症学)として評価される。講義(授業)は全てハイブリッド型で行われる。
自身の知識確認として中間評価(記述形式)を行うことがあるが、これは成績には加味しない。
循環器系ユニットは、臨床医学Ⅰサブ領域のなかの1つとして評価される。その割合はサブ領域のなかの37%を占める。
試験の出題方式としては、①単純記述(穴埋めまたは用語記載)を1/2、②MCQ問題を1/2とする。
合否に関しては臨床医学Ⅰとして取り扱われるが、本ユニットがグレードFーの場合はこれのみで不可となる。
試験の講評および解答例などのフィードバックは、すべての試験終了後に配布するプリントで行う。

指定教科書他

<指定教科書>
内科系と外科系の2冊
内科系循環器書籍
・「内科学(第12版)-Ⅱ循環器系別冊」、矢﨑義雄編集、2022年発行、朝倉書店、ISBN:978-4-254-32280-4 C3047
 外科系循環器書籍
・「標準外科学(第16版)-心臓血管外科領域」、田邉稔/池田徳彦/大木隆生編集、2022年発行、医学書院、ISBN:978-4-260-04782-1
<参考書>
・「心臨床内科学(第10版)」、矢﨑義雄監修、2020年発行、医学書院、ISBN:978-4-260-04806-5
・「今日の診断指針(第8版)」、永井良三編集、2020年発行、医学書院、ISBN:978-4-260-03809-6
・「今日の治療指針(2022年版)」、福井次夫/高木誠/小一成編集、2022年発行、医学書院、ISBN:978-4-260-04777-7

授業日程一覧(ユニット名称:循環器系) (2024年度)

コマ数形態授業タイトル
1 講義循環器学入門
2 講義循環器疾患の解剖・病態生理・症候
3 講義循環器疾患の診察・聴診
4 講義循環器検査①(心電図)
5 講義循環器検査②(胸部X線)
6 講義循環器検査③(心エコー)
7 講義循環器検査④(心臓核医学検査・心臓CT・心臓MRI)
8 講義循環器検査⑤(心血管カテーテル法)
9 講義循環器治療①(薬物治療・カテーテル治療・デバイス治療)
10 講義虚血性心疾患①(病態・分類・成因)
11 講義血圧異常(高血圧・肺高血圧)
12 講義心不全①(病態・分類)
13 講義心不全②(治療法)
14 講義循環器治療②(外科治療)
15 講義虚血性心疾患②(狭心症の診断)
16 講義虚血性心疾患③(急性心筋梗塞)の診断
17 講義虚血性心疾患④(治療法)
18 講義不整脈①(分類・特徴・診断)
19 講義不整脈②(不整脈症候群・心臓突然死)
20 講義不整脈③(治療法)
21 講義先天性心疾患①(非チアノーゼ心疾患)
22 講義先天性心疾患②(チアノーゼ心疾患)
23 講義先天性心疾患③(治療)
24 講義心筋疾患①(肥大型・拡張型心筋症)
25 講義心筋疾患②(その他の心筋症・心筋炎)
26 講義弁膜症①(僧帽弁疾患)
27 講義弁膜症②(大動脈弁疾患・三尖弁疾患)
28 講義弁膜症③(治療法)
29 講義心膜心内膜疾患①(心膜炎・心タンポナーデ)
30 講義心膜心内膜疾患②(心内膜炎・心臓腫瘍)
31 講義動脈疾患①(病態・特徴・診断)
32 講義動脈疾患②(治療法)
33 講義静脈疾患(静脈血栓症・肺塞栓症)
評価臨床医学1(13:00~15:00・2実)
評価臨床医学1(再)(13:00~15:00・3実)
評価臨床医学1(最終)(10:00~12:00・3実)