東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 臨床医学1 (2021年度)

サブ領域名称: 臨床医学1 (2021年度)

ユニット名称: 呼吸器系 (2021年度)

ユニット責任者岸 一馬
ユニット対象学年2 ユニット授業期間 ユニット時限数31 ユニット分類講義

ユニットについて

呼吸器の病態生理、疾患を理解するためには,病理形態学、分子・細胞生物学、遺伝子工学、呼吸機能・生理学、防御・免疫機能、内分泌・代謝機能、発生学、画像診断学、腫瘍学、環境衛生学、解剖学および生化学などの知識が必要不可欠なものであるため,これまで勉強してきた基礎医学を復習しながら呼吸器病学および乳腺科学を学習してもらいたい。
呼吸器疾患には肺癌、縦隔腫瘍、びまん性肺疾患(間質性肺炎、細気管支炎など)、肺感染症、COPD、喘息、睡眠時無呼吸症候群など、乳腺疾患には乳癌、乳腺良性腫瘍、炎症、乳腺や乳頭の発生・発育異常など多種・多様の疾患が含まれる。
臨床推論に必要な症候、身体所見、検査所見を統合して呼吸器疾患の診断、治療に結び付ける基礎を理解する。
本ユニットは、医学教育モデルコア・カリキュラムの小項目D-6, E-2, E-3, E-4, F-1, F-2に該当する。


受講前に必要とされる知識及び技能・態度

本科目を受講するに当たり呼吸器・乳腺系の構造と機能について十分な知識を習得して
おくことが前提である。すなわち、
1. 気管支、肺、縦隔、胸膜腔、呼吸筋・乳房の構造および機能を説明できる。
2. 肺機能とガス交換を説明できる。
3. 肺循環と換気血流比を説明できる。
4. 呼吸中枢機構を説明できる。
5. 乳腺に対するホルモンとくに女性ホルモンの作用と分泌調節を説明できる。
これらを満たしている必要がある(詳細は関連サブ領域、ユニットの到達目標を参照)。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

本ユニットは、臨床医学1全体の中で評価される。
定期試験(記述2/3、MCQ1/3)によりユニットの評価を行う。
臨床医学1の中で本ユニットは34%を占める。
合否は、臨床医学1で判定するが、ユニット単体での評価がf(40点以下)はサブ領域の評価も不合格とする。

指定教科書他

教科書
1) 「内科学 第12版」、矢﨑義雄総編集、2022年改訂、朝倉書店、978-4254322705
2) 「乳腺腫瘍学(第3版)」日本乳癌学会編集、2020年改訂、金原出版、 978-4307204088
3) 「呼吸器外科テキスト」、日本呼吸器外科学会、2021年改訂 南江堂、978-4524228157

参考書(購入する必要はないが、事前に図書館等で学習を推奨する)
1) 「血液ガステキスト(第2版)」、工藤翔二・村田朗 著、2003年改訂 文光堂、978-4830614156
2) 「臨床呼吸機能検査 第8版」、日本呼吸器学会編集、2016年改訂 メディカルレビュー社、978-4779216800
3) 「禁煙学(改訂4版)」日本禁煙学会編集、2019年改訂 南山堂、 978-4525201746