領域について
1.臨床病理学は、臨床医学と基礎医学とを包括した病理診断学を学修する場であり、臨床病理学1(M2で履修)と臨床病理学2(M3で履修)の2つの領域からなる。
2.臨床病理学は、「生体の構造」、「生体の機能」、「病態の科学」で学修した理解を基に、代表的疾患について主に形態学的変化から疾病の成り立ちを理解し診断に到達できる力を習得することを目標とする。
3. 医学教育モデル・コア・カリキュラム 大項目 D
4.臨床病理学1は、1つのサブ領域(臨床病理学①)、1つのユニット(臨床病理学I)よりなる。
5.臨床病理学1は、病理診断学、循環器、呼吸器、乳腺胸壁、腎臓(腫瘍を除く)の5項目からなり、演習(1項目3時限、計15時限)として実施される。
6.演習では、各項目の代表的疾患(3-5疾患)の顕微鏡鏡検、病理組織像のスケッチを行う。この際、準備学修に加え、演習開始時に疾患概念、病因、組織学的特徴など、鏡検学修を行う上でのポイントについて解説を行う。
領域の評価について
1.演習時評価:演習中の態度・技能、ならびに演習終了時に事前学修、スケッチ内容、チェックポイントなどについて個別質問による評価を行う。
2.科目試験:病理診断学、循環器、呼吸器、乳腺胸壁、腎臓疾患(腫瘍を除く)の5項目についての知識を問うためコンピュータを利用した客観式試験を行う。この試験には演習時の講義内容、疾患の肉眼、組織像の画像を含み、5項目を各20%配分として出題する。
3.科目試験の受験資格は規定(4/5以上の出席)を満たすものとする。
4.演習時評価(20%)、CBT成績(80%)をあわせ100点評価とし、Grade C以上を合格とする。
5.演習科目であるが学修すべき知識が相当量あることから講義科目に準じて再試験を行う。
ユニット名称: 臨床病理学Ⅰ (2021年度)
ユニット責任者 | 髙橋 啓 |
ユニット対象学年 | 2 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 15 |
ユニット分類 | 演習 |
ユニットについて
1.臨床病理学Iは、1つのユニットよりなる。
2.臨床病理学Iは、病理診断学、循環器、呼吸器、乳腺胸壁、腎臓(腫瘍を除く)の5項目からなり、演習(1項目3時限、計15時限)として実施される。
3.演習では、各項目の代表的疾患(3-5疾患)の顕微鏡鏡検、病理組織像のスケッチを行う。この際、準備学修に加え、演習開始時に疾患概念、病因、組織学的特徴など、鏡検学修を行う上でのポイントについて解説を行う。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
1.「生体の構造」、「生体の機能」、「病態の科学」で学んだ知識。
2. 観察したことを、客観的に分析、記録を残す姿勢。
3. 自学自修の態度。
ユニットの評価について(フィードバック含む)
1.演習時評価:演習中の態度・技能、ならびに演習時に事前学修、スケッチ内容、チェックポイントなどについて個別質問による評価を行う。
2.科目試験:病理診断学、循環器、呼吸器、乳腺胸壁、腎臓疾患(腫瘍を除く)の5項目についての知識を問うためコンピュータを利用した客観式試験を行う。この試験には演習時の講義内容、疾患の肉眼、組織像の画像を含み、5項目を各20%配分として出題する。
3.科目試験の受験資格は規定(4/5以上の出席)を満たすものとする。
4.演習時評価(20%)、CBT成績(80%)をあわせ100点評価とし、Grade C以上を合格とする。
5.演習科目であるが学修すべき知識が相当量あることから講義科目に準じて再試験を行う。
6. 演習時提出物は講評を入れてフィードバックする。
指定教科書他
教科書
1.豊國、高橋監訳 ロビンス 基礎病理学 原書第9版:丸善出版、東京、2014
2.坂本、北川、仁木編 標準病理学 第4版:医学書院、東京、2010
参考書
1. 深山、小田、坂本他 編 組織病理アトラス 第6版:文光堂、東京、2015
2. 深山編 病理組織マップ&ガイド:文光堂、2014
3.坂本、北川、菅野著 組織病理カラーアトラス 第2版:医学書院、東京、2015
4. Kumar, Abbas, Fausto, Mitchell; Robbins Basic Pathology 9th Edition: Saunders/ Elsevier, Philadelphia, 2013
5. Klatt; Robbins and Cotran Atlas of Pathology 2nd Edition: Saunders/ Elsevier, Philadelphia, 2010