領域について
領域英語1は「英語1-①」と「英語1-②」の2つのサブ領域から構成される。
2つのサブ領域「英語1-①」と「英語1-②」は、それぞれ「英語総合」と「医学英語入門」のユニットから成る。
春学期の初回授業内において受験するTOEFLの結果によりレベル別クラス編成を行う。6クラス編成(原則1クラス20人前後)とする。
1-① ユニット「英語総合」は、英語によるコミュニケーション全般に関わる基本的な技能・態度を養う。
1-② ユニット「医学英語入門」は、医学英語の導入部として、解剖学及び生理学と生化学で必要な専門用語を学修し、主要な専門用語の発生や含意を理解して、適切に使用する能力を身につける。(秋学期の後半から学習を開始する。)
該当する医学教育モデル・コア・カリキュラム大項目は以下の3つである。
A医師として求められる基本的な資質・能力
B社会と医学・医療
C医学一般
『学修目標』
1. コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。[A-4-1)-②]
2. 患者の文化的背景を尊重し、英語をはじめとした異なる言語に対応することができる。[A-7-2)-①]
3. 自身が所属する文化を相対化することができる。[B-4-1)-③]
4. 話し手と聞き手の役割を説明でき、適切なコミュニケーションスキルが使える。[C-5-7)-⑥]
5. 文化・慣習によってコミュニケーションのあり方が異なることを例示できる。[C-5-7)-⑧]
領域の評価について
「英語1-①」(英語総合)と 「英語1-②」(医学英語入門)の二つのサブ領域は、独立して評価される。
講義回数を考慮し80%と20%の配分で領域全体の評価とする。サブ領域はそれぞれ100点満点とし、どちらも60点以上をサブ領域の合格基準とするが、どちらかのサブ領域で不合格科目(D評価以下)がある場合は、領域の評価を不合格とする。「英語1-①」(英語総合)は6人の教員が技能・態度の評価を毎回の授業内で行うため、再試験・再評価は原則として行わない。本領域では、出席も含めて学修には十分な注意を喚起する。
「英語1-②」(医学英語入門)はIII期の期末試験帯で筆記試験が行われる。
この領域に属するすべてのサブ領域が、GPA評価でグレードC以上で、この領域が合格となる。
ユニット名称: 英語総合 (2021年度)
ユニット責任者 | 三上 哲夫 |
ユニット対象学年 | 1 |
ユニット授業期間 | 講義 |
ユニット時限数 | 48 |
ユニット分類 | 講義 |
ユニットについて
ユニットは、1. リスニング、2. プレゼンテーション、3. ディスカッション、4. カンバセーションから成る。
1. リスニングについて
リスニングによるインプットの量がある程度溜まって初めて、アウトプット(英会話や英作文)ができるようになる。さらに、文字情報によるインプットよりも音声のインプットがなければ、発話できるようにはならない。そこで、まず1年生の間はリスニングによる英語へのexposure(暴露)を大量に行うことを主眼とする。毎回、次回授業までのリスニング課題が与えられるので、それを着実にこなすことが求められる。
リスニングの授業では、ボトムアップ・リスニングとトップダウン・リスニングの2つのアプローチを用いて訓練する。
また自分の言葉としてアウトプットすることでコミュニケーション力を高めていく。そこで、プレゼンテーション、ディスカッション、スピーキングのクラスでは、リスニングの授業で学んだ表現や知識をアウトプットに繋げてゆく
2. プレゼンテーションについて
プレゼンテーション授業の目標は、英語で平易な医学・医療に関するプレゼンテーションを行えるようになることである。
3. ディスカッションについて
ディスカッション授業の目標は、情報や意見の交換を適切な英語表現を用いて行い、討論できるようになることである。全7回の授業の後半に留学生を招き、学んだことを実践する機会を設ける。話すことに対する心の壁を取り払うことが第一目的である。
4. カンバセーションについて
基本語彙と基本イディオムを身につけ、さらに文化的な配慮を持って会話できるようになることを主眼とする。人前で話すことの抵抗感をなくして行くことが主眼である。
5人の教員が7週間づつ一クラスを担当する。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
自らの英語能力を進んで向上させる態度
純粋なコミュニケーションの道具として英語の使い方を進んで学ぶ態度
未知の英単語や熟語を辞書で調べその使い方に習熟しようとする態度
授業に積極的に参加する態度
間違いを恐れずに、積極的に英語を使おうとする態度
ユニットの評価について(フィードバック含む)
評価基準は以下の通りである。
・リスニング(森田、柿岡は共通教材、共通評価で行われる)
1. 8月〜11月の毎回の授業内評価(各5点満点)の合計点
2. 11月13日に実施するリスニング試験
1.の合計点を20点分、2.の合計点を80点分として換算し、リスニングの通年評価とする。
・プレゼンテーション(登道)
毎回の授業内評価(10点満点×5回)とプレゼンテーション試験1回50点、合計100点
・ディスカッション(Bennett)
毎回の授業内評価(10点満点×6回)と英会話試験1回40点、合計100点
・カンバセーション(Fialka)
毎回の授業内評価(10点満点×6回)と試験1回40点、合計100点
リスニング、プレゼンテーション、ディスカッション、スピーキングの評価の合算を100点に換算したものが、英語総合の最終成績となる。
英語総合の評価は、全て講義内で行われ、試験期間中には行わない。欠席回数が多いと自ずと講義内評価が低くなる
全て合算して不可となった場合も、他の科目のような再試験は行われないので、日頃の取り組みが重要になる。(もちろん最終試験もない)
各教員より、授業内評価についてはフィードバックが行われるので、常に6割は取れるように心がけておくと良い。
指定教科書他
(森田、柿岡共通) プリント配布
(登道) Speaking of Speech, New Edition. David Harrington & Charles LeBeau. Macmillan
(Fialka) プリント配布
(Bennett) プリント配布