領域について
英語4は、一つのサブ領域(英語4)およびユニット(臨床医学英語Ⅱ)から構成される。英語1~英語3を通じて学修してきた医学英語に関する語彙力と、基礎医学、臨床医学の知識を応用し、臨床医学英語IIを受講することにより、外国人模擬患者から主要な症状を聞き取り、必要な問いかけと聞き取りを英語でできるようになる
臨床医学英語Ⅱは原則的に、隔週火曜日の2-3時限に実施される(最終日は2時限目のみ)。合計15時限からなる。
該当する医学教育モデル・コア・カリキュラムは
A:医師として求められる基本的な資質・能力
『学修目標』
1. コミュニケーションを通じて良好な人間関係を築くことができる。[A-4-1)-②]
2. 患者・家族の話を傾聴し、共感することができる。[A-4-1)-③
3. 患者にわかりやすい言葉で説明できる。[A-4-2)-②]]
4. 患者の文化的背景を尊重し、英語をはじめとした異なる言語に対応することができる。[A-7-2)-①]
5. 地域医療の中での国際化を把握し、価値観の多様性を尊重して医療の実践に配慮することができる。[A-7-2)-②]
6. 患者や疾患の分析を基に、教科書・論文等から最新の情報を検索・整理統合し、疾患の理解・診断・治療の深化につなげることができる。[A-8-1)-③]
領域の評価について
英語4は一つのサブ領域、一つのユニットから成るため、評価はユニットを参照。
ユニット名称: 臨床医学英語Ⅱ (2021年度)
ユニット責任者 | 三上 哲夫 |
ユニット対象学年 | 4 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 15 |
ユニット分類 | 講義 |
ユニットについて
5クラスに分かれた少人数制講義を実施する
代表的な症状をとりあげ、授業内で作成したシナリオを、次回授業において医者役と患者役に分かれてロールプレイを行い、医療面接のトレーニングを行う。最終的に英語のネイティブスピーカーの模擬患者を相手に病歴聴取を行う。
[授業前の自己学修]
割り当てられたセリフを何も見ずに言えるように繰り返し練習すること。それによって、患者役と良好なアイコンタクトを取ったり、適切な距離感や相槌をとるなどの自然なコミュニケーションに疑似体験を経験できる。
また、患者役を行う場合も、セリフを頭に入れておいてこそ、患者の発する語の意味への理解も深まり、医師役を行う際のヒントも得られる。
どちらのパートも、患者とのより良いコミュニケーションを築くために、同じように力を注いで欲しい。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
医学英語に関する基本的な語彙力および聞き取り能力。
基礎医学、臨床医学の教科書レベルの知識を英語で理解する能力。
患者に対する傾聴などの適切な態度を養おうとする姿勢。
ユニットの評価について(フィードバック含む)
講義中に実施するロールプレイ内での病歴聴取技能および英会話能力をもとにした講義内評価(40点)
試験期間中に実施する筆記試験(記述式とMCQで30点)
試験期間中に実施する外国人模擬患者を相手にした医療面接での病歴聴取技能および英会話能力(30点)
60点以上の学生を合格と判定する。
注意:
講義内評価は講義ごとに行われるため再評価は不可能であること、欠席は無評価(0点)となることに十分留意すること。
指定教科書他
Medical Terminology: A Short Course 8th edition. Davi-Ellen Chabner. Elsevier. 2018. ISBN: 9780323444927
参考図書:
USMLE Step 1 Qbook, 8th Edition. Caplan Medical. 2017.
FIRST AID for USMLE STEP 1 2019. Tao Le and Vitas Bhutan. McGraw Hill Education. 2018.