領域について
単に医学的な知識を有しているだけでは、東邦大学が求める「良き臨床医」にはなれない。
1年生から6年生を通してspiral learning としておこなわれる全人的医療人教育では、良き臨床医として全人的な医療を実践するために、自ら問題を抽出して課題を解決する能力、社会的および医療における倫理的問題の抽出と適切な対応能力、周囲との協調性とコミュニケーションをとる能力、医療人としての公益性・道徳性・専門性を習得する。
学修準備として1年生では、本学のカリキュラムをよく理解し、自ら学習環境を整えて能動的に学ぶことの大切さを理解すること。授業に臨む適切な態度を身につけ、自ら問題点を探り認識できるようになることが求められる。
なお、本領域はモデル・コア・カリキュラムのA医師として求められる基本的な資質・能力およびB社会と医学・医療に該当する。
領域の評価について
サブ領域「全人的医療人教育1」のGPA評価がグレードC以上をもって合格とする。
サブ領域の評価の仔細については、「サブ領域の評価について」の項を参照すること。
ユニット名称: レディネス (2021年度)
ユニット責任者 | 平 敬宏 |
ユニット対象学年 | 1 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 9 |
ユニット分類 | 演習 |
ユニットについて
医学を学ぶ態度、能動的学修、自学自修態度の涵養を目的とする。そのため、自らが学ぶカリキュラムの理解と実践する能力を身につける。また、医師として生涯学習の重要性を理解する事を目的とする。
これらの能力を身につけるため,医学教育モデル・コア・カリキュラム、全人的医療人教育、東邦大学医学部のカリキュラム、国内外の医学教育制度を理解するとともに、実践する方法として,講義ノートのとり方,発表の仕方、レポートの書き方などのスタディースキルを身につけ、コンピューターの活用法を修得する。また、自身の健康管理方法を、栄養と運動、心理の面から理解する。
事前学修として、教育ポータルに掲載された『学生生活案内』、教育ガイダンス時に配布された資料を熟読すること。(30分)
本演習は、『医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度版)』の以下の中・小項目に該当する。
A 医師に求められる基本的な資質・能力
A-2 医学知識と問題対応能力
A-2-1 課題探究・解決能力、 A-2-2 学修のあり方
A-8 科学的探究
A-8-1 医学研究への志向の涵養
A-9 生涯にわたって共に学ぶ姿勢
A-9-1 生涯学習への準備
B 社会と医学・医療
B-1 集団に対する医療
B-1-5 社会生活とリスク
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
特に必要とする知識はないが、高校で学んだ「情報」を復習しておく事。
また、日頃の食生活、運動、大学入学までの学修方法を振り返ること。
ユニットの評価について(フィードバック含む)
●レディネスは、サブ領域(全人的医療人教育Ⅰ)中の10点/100点とする。
●レディネスの中での評価は以下のように行う。
講義最終回にすべてのテーマに関するポストテスト(MCQ中心)を実施する。ポストテストの評価を全体の40%、コンピュータワークでは、演習課題プロダクトとレポートの提出を課す。ポストテスト評価に加えて、演習課題評価40%、一連演習への参加意欲や、課題に取り組む姿勢などを受講態度を20%として総合的に評価する。
ポストテストの正答と解説は、試験後に公開する。
ポストテスト成績不良者には、課題レポートを課す。
演習課題で、改善の必要にある者へ対しては、FTを利用して個別に直接指導する。また、提出された課題に対しては、教員のコメントを添えて返却する。
指定教科書他
事前に配布する講義資料を熟読・整理しておくこと。
パソコンソフトの利用法は、各種の教本が市販されているので、自分にあった教本を買い求めても良い。
2021年度は、「新入生ガイダンス」と連携して自宅でのインターネット環境の整備、必要とされるパソコンとプリンター、Moodle、Zoom、Google Classroom、Google Slide、Google Form、Google Meetなどの使用法や注意点を指導する。