領域について
単に医学的な知識を有しているだけでは、東邦大学が求める「良き臨床医」にはなれない。
1年生から6年生を通してspiral learning としておこなわれる全人的医療人教育では、良き臨床医として全人的な医療を実践するために、自ら問題を抽出して課題を解決する能力、社会的および医療における倫理的問題の抽出と適切な対応能力、周囲との協調性とコミュニケーションをとる能力、医療人としての公益性・道徳性・専門性を習得する。
学修準備として1年生では、本学のカリキュラムをよく理解し、自ら学習環境を整えて能動的に学ぶことの大切さを理解すること。授業に臨む適切な態度を身につけ、自ら問題点を探り認識できるようになることが求められる。
なお、本領域はモデル・コア・カリキュラムのA医師として求められる基本的な資質・能力およびB社会と医学・医療に該当する。
領域の評価について
サブ領域「全人的医療人教育1」のGPA評価がグレードC以上をもって合格とする。
サブ領域の評価の仔細については、「サブ領域の評価について」の項を参照すること。
ユニット名称: 倫理 (2021年度)
ユニット責任者 | 平 敬宏 |
ユニット対象学年 | 1 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 4 |
ユニット分類 | 演習 |
ユニットについて
倫理:医療人に求められる高い倫理観を涵養するために、生命倫理と医療倫理を学び、基本的な考え方を身に付け、実臨床および医学研究における倫理的問題を理解し、倫理的原則に基づいて行動する能力を養う。医療人に求められる高い倫理感を涵養するために、生命倫理と医療倫理を学び、基本的な考え方を身に付け、実臨床および医学研究における倫理的問題を理解し、倫理的原則に基づいて行動する能力を養う。
1年次においては、薬害被害者の体験をお聞きし、将来医療従事者としての心構え、医療者として取るべき態度を理解する。
また、日常的な倫理的視点を養い、生命倫理の基本となる考え方を理解する。
演習は、3グループに分け、3つの異なるテーマのご講演から演習を行う。
状況により、Zoom、Google Slideを使用する。操作法のマニュアルを事前に配布するので、目を通しておくこと。
本演習は、医学科1年生と健康科学部看護学科2年生との合同で実施する。少人数討論では、将来医師になる身、看護師になる身から総合的に議論し、他職種との連携の価値を理解する。
なお、健康科学部との合同演習のため、通常の時間割(授業開始時刻など)とは異なる日程で行う。教育ポータル掲示などを注意すること。
準備学修として
1、厚生労働省HPの、「薬害を学ぼう」(https://www.mhlw.go.jp/bunya/iyakuhin/yakugai/index.html)を事前に視聴すること。(20分)
2、指定された各薬害に関する事前学修を行うこと。(20分)
本演習は、『医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度版)』の以下の項目に該当する。
A 医師として求められる基本的な資質・能力
A-6 医療の質と安全の管理
A-6-1 安全性の確保、 A-6-2 医療上の事故等への対応と予防
B 社会と医学・医療
B-4 医療に関連のある社会学領域
B-4-1 医師に求められる社会性
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
講演内容の理解を深めるために、感染症、薬害被害、医療行政制度など各テーマに即した事前課題を与える。
また、常日頃から本邦における薬害被害の歴史、行政の対応を学んでおくこと。
ユニットの評価について(フィードバック含む)
倫理は、サブ領域(全人的医療人教育Ⅰ)中の15点/100点とする。
倫理のユニットの中での評価の割合は下記のようにする。
受講態度(30%)・理解(15%)・発表(15%)・質疑応答(10%)・レポート(30%)とする。
受講態度とは、講演中の態度、少人数討論やグループ発表準備への参加、および発表態度などを評価の対象とする。
遠方から外部講演者をお招きする。そのため、遅刻などは厳禁であり、真摯な受講態度、積極的な討論参加姿勢を評価する。
レポートへは、講評を添えてフィードバックする予定である。
また、授業後に講演に対しての感想と心構えを講演者への礼状として提出を課す。
礼状は、学生全員分を取りまとめて送るため指定の書式を遵守すること。指定に従わない場合は、再提出となる。
事前学修課題、講義後提出レポートに不備がある場合は、再提出を求める。
なお、万が一正当な理由で、本演習を欠席した場合は、後日別途課題を与え提出を求める。
指定教科書他
特に無し