領域について
単に医学的な知識を有しているだけでは、東邦大学が求める「良き臨床医」にはなれない。
1年生から6年生を通してspiral learning としておこなわれる全人的医療人教育では、良き臨床医として全人的な医療を実践するために、自ら問題を抽出して課題を解決する能力、社会的および医療における倫理的問題の抽出と適切な対応能力、周囲との協調性とコミュニケーションをとる能力、医療人としての公益性・道徳性・専門性を習得する。
学修準備として1年生では、本学のカリキュラムをよく理解し、自ら学習環境を整えて能動的に学ぶことの大切さを理解すること。授業に臨む適切な態度を身につけ、自ら問題点を探り認識できるようになることが求められる。
なお、本領域はモデル・コア・カリキュラムのA医師として求められる基本的な資質・能力およびB社会と医学・医療に該当する。
領域の評価について
サブ領域「全人的医療人教育1」のGPA評価がグレードC以上をもって合格とする。
サブ領域の評価の仔細については、「サブ領域の評価について」の項を参照すること。
ユニット名称: プロフェッショナリズム (2021年度)
ユニット責任者 | 廣井 直樹 |
ユニット対象学年 | 1 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 47 |
ユニット分類 | 演習 |
ユニットについて
介護体験実習では、特別養護老人ホームにおいて施設職員の指導のもと介護を必要とする高齢者の方と直接コミュニケーションを図ることで、他者を思いやる態度や受容する姿勢を養う。また、実習に際して、医学生に相応しい態度、身だしなみ、言葉遣いを修得する。
医学史では医療の進歩について知り、大きな流れの中で医師が何をすべきか考える一助となる知識を修得する。
症候ベース医療面接は、今後の基礎・臨床医学を学修するうえで重要な視点を養うことに重点を置いている。学修する内容よりも、学修する姿勢や発表時の態度の重点が置かれることに留意すること。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
入居者や職員の方と積極的にコミュニケーションを取る姿勢が望まれる。また、態度、服装、言葉遣いに十分注意して実習に臨むこと。
ユニットの評価について(フィードバック含む)
(1)プロフェッショナリズムは、サブ領域(全人的医療人教育Ⅰ)中の50点/100点とする。
(2)ユニット内での配点は、介護体験実習50%、症候ベース医療面接20%、客観評価(MCQ+記述)30%とする。
(3)介護体験実習への取り組みは、①服装・身だしなみ、②実習態度、③コミュニケーション、④積極性、⑤総合評価の各項目を実習先の担当者により、5段階で評価する。
(4)介護体験実習レポートおよびプレゼンテーションはS~Fの6段階で評価する(S:100点,A:90点,B:80点,C:70点,D:60点,F:50点)。
*レポート等の提出期限が守られない場合や実習の準備が不十分な場合(忘れ物等)は、その程度に応じて減点する。詳細について授業内で説明する。
(5)症候ベース医療面接の評価は、レポート評価およびプレゼンテーション時の教員、学生相互評価を基本に点数化する(S:90点,A:80点,B:70点,C:60点,D:50点,F:40点)。
*レポートの提出期日や提出形式が守られない場合には評価はD以下となる。
(6)客観評価には症候ベース医療面接と医学史、矯正医療の領域が含まれる。
指定教科書他
なし