東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 課題解決学習2 (2021年度)

サブ領域名称: 課題解決学習基礎編2 (2021年度)

ユニット名称: PBLテュートリアルⅡ (2021年度)

ユニット責任者内藤 拓
ユニット対象学年2 ユニット授業期間 ユニット時限数15 ユニット分類演習

ユニットについて

本ユニットは、発展的な課題に対して小人数グループで相互に学び、自主的な取り組みを通して能動的に学修能力を深めていくテュートリアル形式の課題解決学習である。
本ユニットは、将来の医師及び医学研究者として必要な2つの能力を涵養することを目的とする。ひとつは基本的学修能力、すなわち、提示された医学的シナリオから様々な課題を抽出する能力、正確な情報を正しい情報源から収集する能力、科学的な思考力を用いてグループ内で徹底的に討論する能力、学修課題についてのプレゼンテーションを作成・発表・質疑応答したりレポートを作成する能力である。もう一つ重要なのは協働して作業をする能力、すなわち、グループの中で建設的な関係を構築する能力、グループワークを通じ互いに学ぶことで多面的に問題を検討する能力である。
本目的を効果的に推進するため、学生を指導するテュータは知識の供給者としてではなく、学生の自主的な取り組みの支援者として参加する。また、シナリオ作成者によるグループワークへのフィードバックや、シナリオ解説も実施する。なお提示されている日程は目安であり、学修シナリオごとに詳細は異なる。

本ユニットは、主として医学教育モデル・コア・カリキュラムの小項目A-2-1、A-2-2、A-4-1、A-8-1およびA-9-1に関連するが、必要に応じて大項目C、D、Eの内容にも触れる。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

本ユニットの受講者は、すでに履修済みの「生体の構造」、「生体の機能」、「生体物質の科学」および「病態の科学」の知識や考え方の復習が準備学修となる。また本ユニットを受講する上で非常に重要なのは、未履修の新しい学修課題に対して積極的・能動的に取り組む態度や、他者と協調的に建設的な議論や対話をする態度である。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

評価の内訳は、演習中の評価が40%、小グループ発表会が30%、レポートが30%を占める。
テュートリアル授業の評価対象は、他者との良好なコミュニケーションを築こうとする態度、知識・意見・情報を積極的に共有する態度、共有された情報を批判的に吟味する能力、および建設的なディスカッションを通して情報を統合する能力である。
小グループ発表会の評価対象は、修得した知識を論理的かつ説得力を持ってプレゼンテーションする能力、他人のプレゼンテーションに対して疑問点を言語化して適切な質問を行う能力、質問者の疑問に応答する能力である。
レポートの評価対象は、学修対象に対する深く広い理解を修得する能力、獲得した知識を整理してわかりやすく記載する能力である。
フィードバックは、終了後個別に行う。
いずれの項目においても、将来の医師としての自覚に欠ける行動については、厳格な評価の対象となる。

指定教科書他

「生体の構造」、「生体の機能」、「生体物質の科学」および「病態の科学」各ユニットの教科書および参考書に準じる。