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領域名称: 社会医学1 (2022年度)

領域責任者長谷川 友紀

領域について

 社会医学は、人間集団の健康を現実の生活環境の中で扱う科学である。
 
 医学を支える基礎理論には、生物学的医学と社会医学の2つがある。生物学的医学は、実験室における客観的観察によって、個体を臓器に、臓器を組織に、組織を細胞に、細胞を分子に分割する。疾病は単一の分子や細菌から説明される。それは分析的である。これに対して社会医学では、実験室ではなくて、生活環境の中にいる生きた人間、および人間集団を直接、観察し、具体的な対策を考える。医師も対象者と同じ生活環境に加わる。それは実践的であるが故に、統合的思考が求められる。
 
 社会医学1(領域)は、社会医学に関する知識を修得し、説明できるようになることを目的とする。
 
 社会医学1(領域)は、社会医学1-①(サブ領域)、社会医学1-②(サブ領域)から構成される。
 
 社会医学1(領域)は、医学教育モデル・コア・カリキュラムの大項目のAおよびBに該当する。

領域の評価について

 社会医学1(領域)では主に認知的領域(知識、理解、思考、判断)の到達度を筆記試験により評価する。
 精神運動的領域(技能、コミュニケーションスキル、アカデミックスキル)と情意的領域(態度、意欲、関心)の到達度は、主に社会医学2(領域)の社会医学実習(サブ領域)で評価する。
 
 筆記試験はサブ領域ごとに行う。
 
 社会医学1(領域)に属するすべてのサブ領域が、GPA評価でグレードC以上の場合を合格とする。
 
 社会医学1(領域)に属する一部または全てのサブ領域が、GPA評価でグレードDまたはFの場合を不合格とする。