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領域名称: 臨床病理学2 (2022年度)

領域責任者渋谷 和俊

領域について

 E
 
 1.臨床病理学は臨床医学と基礎医学とを包括した病理診断学を学修する場であり、臨床病理学1(M2で履修)と臨床病理学2(M3で履修)の2つの領域からなる。
 2.臨床病理学は、「生体の構造」、「生体の機能」、「病態の科学」で学修した知識を基に、各項目の代表的疾患について主に形態学的変化から疾病の成り立ちを理解し、診断に到達できる知識および技能を習得することを目標とする。
 3.臨床病理学2は、1つのサブ領域(臨床病理学②)、1つのユニット(臨床病理学 II)よりなる。
 4.臨床病理学IIは、神経、消化管腫瘍、消化管炎症、肝胆膵、軟部、骨、血液、胚細胞腫瘍、泌尿器科、産婦人科の10項目からなり、演習(1項目3時限、計30時限)として実施される。
 5.演習では、各項目の代表的疾患(3-5疾患)の顕微鏡鏡検、病理組織像のスケッチを行う。この際、準備学修に加え演習開始時に疾患概念、病因、組織学的特徴など、鏡検学修を行う上でのポイントについて解説を行う。

領域の評価について

 領域:臨床病理学2は、1つのユニット:臨床病理学IIからなるため、臨床病理学IIの評価法について記載する。
 
 1.演習時評価:演習中の態度および技能、ならびに演習終了時に事前学修、スケッチ内容、チェックポイントなどについて評価を行う。
 2.科目試験:神経、消化管腫瘍、消化管炎症、肝胆膵、軟部、骨、血液、胚細胞腫瘍、泌尿器科、産婦人科の10項目についての知識を問うためコンピュータを利用した客観式試験(WBT式客観試験)を行う。この試験には演習時の講義内容、疾患の肉眼像、組織像の画像を含み、各項目を10%配分として出題する。
 3.科目試験は、I期とIII期の終了時に行う。
 4.各科目試験の受験資格は規定(4/5以上の出席)を満たすもののみとする。
 5.演習時評価(20%)、WBT式客観試験の成績(2回あわせて80%)を合わせて100点満点による評価とし、Grade C以上を合格とする。
 6.再試験はIII期本試験終了後の1回のみとする。I期終了時の再試験は行わず、再試験は10項目すべてが出題範囲となる。