東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 生体物質の科学 (2022年度)

サブ領域名称: 生体物質の科学③ (2022年度)

サブ領域責任者中野 裕康

サブ領域について

サブ領域「生体物質の科学③」は、これまで学んできたサブ領域「生体物質の科学②」に加えて、ビタミン、核酸・ヌクレオチド代謝と微量元素代謝について学び、糖代謝・脂質代謝・アミノ酸代謝を総合的に理解をすることを目的とする。またサブ領域「生体物質の科学①」で学んだ遺伝学の基礎を踏まえて、最新の遺伝学およびゲノム医学を理解するための基本的な知識の習得を目指す。
講義は以下の2ユニットで構成され、医学教育モデル・コア・カリキュラムではC-1、C-2とC-4に該当する。
1)代謝生化学II(C-2、C-4)
2)遺伝生化学II(C-1、C-2、C-4)
代謝生化学IIでは、ヌクレオチド代謝、ヘム・ポルフィリン代謝、酸化ストレスやビタミンの種類や役割を理解し、それらに関する知識を習得する。さらにこれまでに学んだ糖代謝・脂質代謝・アミノ酸代謝を総合的に理解し習得する。
遺伝生化学IIでは、正常細胞における遺伝子発現、細胞周期、シグナル伝達の調節機構を学修し、その機構の破綻によってがんなどが発症する機構を学ぶ。また、ゲノムの個体差により疾患感受性や薬剤の有効性・安全性が異なることを理解するほか、PCR法や核酸の塩基配列の決定法などの遺伝子解析技術を習得する。
これらの講義を通して、生化学、遺伝学、分子生物学などの知識を有機的に統合し、これから学ぶことになる病気の根底にある病態を理解するための確固たる基礎知識の構築を目指す。

サブ領域の評価について(方法、基準、配分、フィードバック)

サブ領域「生体物質の科学③」の評価は100点満点の評価で行い、グレードC以上(60点以上)を合格とする。サブ領域の最終GP評価は、各ユニットの評価を勘案した総合判定とする。グレードF判定(6割未満)のユニット評価が1つあっても、サブ領域のGP評価がグレードCの場合には、サブ領域の最終評価は合格と判定する。ただし、ユニットに得点率が4割に満たないユニット(レベルF-)F-がある場合は、60点以上であっても不合格となる。受験資格は、サブ領域の全講義回数の2/3以上の出席とする。不合格者は、ユニット単位ではなくサブ領域単位で本試験・再試験等を受験する。試験は、記述式2/3以上、多肢選択式を1/3以下の配点とし、ユニット間の配点比率は、ユニット代謝生化学Ⅱを60%、ユニット遺伝生化学Ⅱを40%とする。
試験後、指定された日に教育ポータルで,模範解答例を公開する。