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領域名称: 医用理工学1 (2022年度)

サブ領域名称: 医用理工学1実習 (2022年度)

ユニット名称: 医用理工学1実習 (2022年度)

ユニット責任者川口 高明
ユニット対象学年1 ユニット授業期間実習 ユニット時限数15 ユニット分類実習

ユニットについて

医用理工学実習においては,物理学に関する3テーマ,統計学に関する1テーマについて実習を行う。
物理学のテーマでは,少人数グループもしくは単独で実験ならびに課題考察を行う。
実習前に各テーマの内容に関する配布資料等をもとに対応する項目を読んでおくこと。(約30分)

(物理学分野)
物理学分野の実習では,物理計測とシミュレーションを行って技能を高め,データ解析することで現象・効果についての理解を深めることを目的とする。
各テーマごとに見てみると,次のとおり。
電気計測では,生体の電気回路モデルと類似の回路を使って,外部からの電気的刺激に対する応答特性をマルチメーター及びオシロスコープ等を使って測定し,電気インピーダンスについての理解を深める。
さらに,人体の光に対する透過特性を測り,光電脈波及びパルスオキシメーターの原理について理解を深める。
筋電計測においては,筋電図を測定し,脊髄反射についての理解を深める。
シミュレーションでは,放射性同位体の崩壊現象のような物理現象について,確率的な手法で模擬実験できることを確かめ,データ解析して現象の理解を深める。
講義聴講前に上記の各実習項目に関する内容を理解して授業に臨むこと。実習の資料等はMoodleに掲示する。
提出されたレポートの内容を確認し,必要に応じて質問または再提出等の指導を行う。
(統計学分野)
統計学分野の実習では,コンピュータを使って統計処理の技能を高め,いくつかの事例で検定を行うことで推測統計についての理解を深めることを目的とする。
講義聴講前に上記実習項目に関する内容を理解して授業に臨むこと。
小テストを実施した場合,後日結果を開示する。

医学教育モデルコアカリキュラムへの対応:小項目
A-2-1,A-6-1,A-6-2,A-8-1,B-1-1,B-1-2,B-1-3,D-2-1,D-2-2,E-6-1

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

実習全体について:
実習には知識として知っている内容を積極的に自分の目で確認しようとする意欲的な態度,真摯に実習を行う姿勢を必要とする。

(物理学分野)
高校「物理」,「生物」に相当する知識を必要とする。
基本的なコンピュータリテラシー(Windows,EXCEL,WORDの利用も含む)を必要とする。

(統計学分野)
高校における数学,『数学I』,『数学II』,『数学III』,『数学A』,『数学B』及びユニット『数理情報学Ⅰ』に相当する知識を必要とする。
基本的なコンピュータリテラシーを必要とする。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

サブ領域単位で評価する。
物理分野では,各テーマにおいてレポートを課し,評価に含める。
レポートの内容をもとに,基準(達成目標)を満たさない場合は指導及び再提出などの方法で実習期間においてもフィードバックを行う。必要に応じて
統計に関する評価にはコンピュータ,WBTも利用する。
レポート,WBTに加えて,観察能力,測定技能,データ処理・分析能力,実験結果の考察力,実習態度についても評価する。知識・技能・態度等(50%),レポート・WBT(50%)を100点満点で点数化して最終評価とする。
ユニットの評価判定は,GPA評価でグレードC以上を合格とする。
成績開示後の2日間に限り,フィードバックとして結果を直接説明する。

指定教科書他

各テーマごとに,実習テキスト・資料を配布する(印刷物の配布またはMoodle・教育ポータルを利用した電子配布)。