東邦大学医学部 教育ポータル

コース名称: 自然・環境科学 (2021年度)

科目名称: 選択生物Ⅱ (2021年度)

科目責任者中村 真樹
科目対象学年1~3 科目授業期間秋学期 科目時限数15 科目分類講義

科目について

インターネットとゲノム科学の発展に伴い,ネットワークを通じて様々な医学・生物学情報および解析ツールを利活用できるようになった。本講では,公開されている各種データベースに関して,利用の前提となる分子生物学的な基礎知識を補い,データへのアクセスと解析方法を学習する。
情報の流れから観た生物学,インターネットで検索できるデータベース,DNA・タンパク質配列の相同性,分子系統樹,タンパク質の立体構造,遺伝子発現プロファイル,システムバイオロジー,遺伝的多様性,について概説した後,データ検索や解析などの具体的な内容を解説する。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

遺伝子発現やタンパク質の機能・構造など,細胞生物学および分子生物学の基礎的な知識と,パソコン操作およびインターネット利用の技能を必要とする。

科目の評価について

小テスト(50%)および筆記試験(50%)の総合評価が60%(グレードC)以上を合格とする。再試験は実施しない。小テストは毎回の講義の最後にインターネットを介したMCQ形式で行い、講義終了後30分程度で登録アカウントへ個別に採点結果と解答・解説を通知する。筆記試験は最後の講義時間内に行い、試験終了後に解答・解説を提示する。

指定教科書他

[教科書]特に指定しない。
[参考書]
A. 「よくわかるバイオインフォマティクス入門」,藤博幸 編,講談社,2018
B. 「バイオインフォマティクス入門」,日本バイオインフォマティクス学会 編,慶應義塾大学出版会,2015
C. 「エッセンシャル構造生物学」,河合剛太・坂本泰一・根本直樹 共著,講談社,2018
D. 「基礎分子遺伝学・ゲノム科学」,坂本順司 著,裳華房,2018
E. 「診療・研究にダイレクトにつながる遺伝医学」,渡邉淳 著,羊土社,2017
F. 「はじめてのバイオインフォマティクス」,藤博幸 編集,講談社,2006
G. 「バイオインフォマティクス 第2版」,岡崎康司・坊農秀雅 監訳,MEDSi,2005
H. 「ビッグデータ時代のゲノミクス情報処理」,北上始・斎藤成也・太田聡史 共著,コロナ社,2014
I. 「よくわかるゲノム医学 改訂第2版」,菅野純夫 監修,羊土社,2016
J. 「これからのゲノム医療を知る」,中村祐輔 著,羊土社,2009
K. 「タンパク質の構造と機能」,横山茂之 監訳,MEDSi,2005
L. 「見てわかる構造生命科学」,中村春木 編,化学同人,2014
M. 「次世代シーケンサー活用術」,林﨑良英 監修,化学同人,2015
N. 「医療に役立つ遺伝子関連Web情報検索」,中山智祥 著,MEDSi,2016
O. 「実験医学増刊-今日から使える!データベース・ウェブツール」,内藤雄樹 羊土社,2014
P. 「Webで実践 生物学情報リテラシー」,広川貴次・美宅成樹 著,中山書店,2013