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コース名称: 自然・環境科学 (2022年度)

科目名称: 選択生物Ⅱ (2022年度)

科目責任者中村 真樹
科目対象学年1~3 科目授業期間秋学期 科目時限数15 科目分類講義

科目について

インターネットとゲノム科学の発展に伴い,ネットワークを通じて様々な医学・生物学情報および解析ツールを利活用できるようになった。本講では,公開されている各種データベースに関して,利用の前提となる分子生物学的な基礎知識を補い,データへのアクセスと解析方法を学修する。
情報の流れから観た生物学,インターネットで検索できるデータベース,DNA・タンパク質配列の相同性,分子系統樹,タンパク質の立体構造,遺伝子発現プロファイル,システムバイオロジー,遺伝的多様性,について概説した後,データ検索や解析などの具体的な内容を学修する。
医学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度)C-1-1)-(2) ゲノム・染色体・遺伝子 | C-1-2)-(1) 生物の進化 | C-4-1) 遺伝的多様性と疾患 | E-1-1) 遺伝医療・ゲノム医療と情報の特性

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

遺伝子発現やタンパク質の機能・構造など,細胞生物学および分子生物学の基礎的な知識と,パソコン操作およびインターネット利用の技能を必要とする。

科目の評価について

小テスト(50%)および筆記試験(50%)とし,ユニットの評価を行う。総合評価が60%(グレードC)以上を合格とする。再試験は実施しない。小テストは毎回の講義の最後にインターネットを介したMCQ形式で行い,講義終了後に登録アカウントへ個別に採点結果と解答・解説を通知する。また,筆記試験終了後に解答・解説を提示する。

指定教科書他

[教科書]特に指定しない。
[参考書]
A. 「よくわかるバイオインフォマティクス入門」,藤博幸 編,講談社,2018 ISBN-13:978-4065138212
B. 「バイオインフォマティクス入門 第2版」,日本バイオインフォマティクス学会 編,慶應義塾大学出版会,2021 ISBN-13:978-4766427912
C. 「ゼロから実践する 遺伝統計学セミナー」,岡田随象,羊土社,2020 ISBN-13:978-4758120920
D. 「エッセンシャル構造生物学」,河合剛太・坂本泰一・根本直樹 共著,講談社,2018 ISBN-13:978-4065038000
E. 「基礎分子遺伝学・ゲノム科学」,坂本順司 著,裳華房,2018 ISBN-13:978-4785352370
F. 「診療・研究にダイレクトにつながる遺伝医学」,渡邉淳 著,羊土社,2017 ISBN-13:978-4758120623
G. 「はじめてのバイオインフォマティクス」,藤博幸 編集,講談社,2006 ISBN-13:978-4061538627
H. 「よくわかるゲノム医学 改訂第2版」,菅野純夫 監修,羊土社,2016 ISBN-13:978-4758120661
I. 「これからのゲノム医療を知る」,中村祐輔 著,羊土社,2009 ISBN-13:978-4758120043
J. 「Webで実践 生物学情報リテラシー」,広川貴次・美宅成樹 著,中山書店,2013 ISBN-13:978-4521737720