科目名称: 医学教養Ⅰ (2022年度)
科目責任者 | 三上 哲夫 |
科目対象学年 | 3 |
科目授業期間 | 秋学期 |
科目時限数 | 15 |
科目分類 | 演習 |
科目について
旧科目名「NEJM case recordsを読む」
NEW ENGLAND JOURNAL of MEDICINEのCase Recordsは、Massachusetts General Hospitalで行われているCPC (Clinicopathological conference)の記録で、症例の臨床情報(病歴、検査値、画像など)から鑑別診断を討論し、最後に病理診断が提示されるという形式の記事です。これは世界中の医師、医学生に、ある症例についての受診時から診断に至るまでの過程を含んだ症例情報として広く読まれています。英語の記事なので日本の医学生が一人で読むには敷居が高いですが、セミナー形式であれば、これは格好の教材になります。
皆さんにとっては、CPC形式のものに初めて触れると同時に、通常の勉強ではお目にかからないが臨床的にはごくありふれた医療英語表現に触れることのできる、一石二鳥のチャンスです。臨床実習が始まってしまう前の貴重な時期に、臨床英語に、そして世界の医学に触れてみませんか?
モデルコアカリキュラム対応項目:A-7-(2)②、A-9-(1)②
準備学習は、事前に提示される記事の担当部分を読んでおくことです(慣れにもよりますが、1-2時間になります)
事前に読んでくることが前提で授業が進みますので、必ず読んできてください。
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
事前に配られる記事を完璧でなくとも自分で読む、あるいは大意をつかむ努力をすること(英文を怖がらないこと)。
医学知識の量は問いませんが、自ら学修する姿勢は必要です。
科目の評価について
個人の取り組み方、討論の姿勢、内容の理解を評価対象とする。(ルーブリックにて評価を行う)
ルーブリック評価にて、100点換算では60点以上(GPA評価でグレードC以上)でこの科目合格となる。
3回に1回、1記事についての簡単なまとめを提出する(A4で1枚の質問形式と自由記載)。このまとめ提出物のうち、内容の理解度を授業内評価に組み込む。
このまとめに対するフィードバックは原則としてその日の最後に行う。
指定教科書他
医学専門用語は通常の辞書では載っていないものが多いので、1冊医学英語辞典を持っておくと一生使えます。自分で使いやすいものを選ぶのが良いですが、参考に1つ挙げておきます。
ステッドマン医学大辞典 第6版 メジカルビュー社 2008年02月 (CD-ROM版もありますし、電子辞書としてこれが入っているものもあります)(ISBN-10: 4758300216)