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コース名称: 短期集中講座 (2022年度)

科目名称: 学生テュータ養成講座 (2022年度)

科目責任者池﨑 章
科目対象学年2 科目授業期間秋学期 科目時限数15 科目分類演習

科目について

「教えることは良く学ぶこと」。本学の特徴である階層性カリキュラムの利点を利用し、上級生による屋根瓦方式教育(東邦テュートリアル)が導入されている。本科目はこれまで教員が行なっていたテュートリアルのテュータを上級生が学生テュータとして1年次のテュートリアルに参加し、積極的に関与するものである。これにより、学生テュータ自身も自らが積極的に学修する能動的学修方法を体得するようになる。従って、テュートリアル学修法を理解するために、学生テュータ養成ワークショップ(WS)を通してテュータとしての役割を理解し、そこで得た成果をテュートリアルで発揮することを目標とする。
 受講者は学生テュータとして学生テュータ養成ワークショップとその後の自学自修に積極的に関与することで、担当した課題の学問的知識の深化やテュートリアルで要求される知識のレベルや討論に気づくことができる。また、担当するグループの学生による自発的な発言や、課題についての深い討論を円滑に促すこと、グループ内でのトラブルなど指導するための工夫を事前に考えることができる。実際に学生テュータとして下級生を指導することで、他者との良好な信頼関係を築く社会的スキルや、わかりやすく相手に伝える能力、自発的に考えを導くための指導スキルなどを向上する貴重な機会が得られる。また、課題を習熟しないと指導が難しいと実感する機会となる。
 この経験を活かして自分の学年におけるテュートリアルで高いレベルで積極的に参加し、リーダーとして活躍することを期待する。講義、実習においても同様に力を発揮し、研鑽を続けて将来の医学のリーダーとして育つことを期待する。

 1年次のテュートリアルに学生テュータとして参加するためには、学生テュータ認定証の資格が必要である。学生テュータ養成ワークショップに積極的に参加することで学生テュータ認定証が授与される。学生テュータ認定証の資格をもって本プログラム後半の学生テュータとしての授業に参加できる。この認定証が無い場合はプログラム後半の授業に参加できない。授業前に必要とされる態度として「授業に対して責任を持つ態度」が必要である。正当な理由なく学生テュータ養成ワークショップを遅刻、早退、欠席した場合やワークショップへの参加態度が悪い場合は学生テュータとして認定されない。1年次の授業にテュータの立場で参加するため、認定証があっても授業にふさわしくない行動(居眠り、授業場所の抜け出し、授業に無関係なスマホの操作、その他)をする場合は評価合格基準に該当せず不合格となる。

学修目標と達成目標
1) 学生テュータ認定証を取得する。(モデル・コア・カリキュラム A-2-1, A-2-2, A-4-1, A-9-1)
2) 学生テュータとして1年生を指導できる。(モデル・コア・カリキュラム A-2-1, A-2-2, A-4-1)
3) 1年生に適切に助言ができる。(モデル・コア・カリキュラム A-2-1, A-2-2, A-4-1)
4) 発表について助言ができる。(モデル・コア・カリキュラム A-2-1, A-2-2, A-4-1)
5) 1年生に課題のレクチャーができる。(モデル・コア・カリキュラム A-2-1, A-2-2, A-4-1, A-9-1)
6) 発表に対して質問ができる。(モデル・コア・カリキュラム A-2-1, A-2-2, A-4-1)
モデル・コア・カリキュラム A-2-1, A-2-2, A-4-1, A-9-1

学生テュータへのバックアップ体制
学生テュータとしての指導方法や課題についての疑問点は担当責任者及び担当者に相談できる。
この相談についてはオフィスアワーだけでなく、都合がつけば随時行う。

準備学修
事前学修
1)学生テュータ養成ワークショップ:他者を指導するのに必要な態度を考えること。(約30分)
2)1年生の授業:学生テュータ養成ワークショップで学修した内容を確認すること。(約60分)

アクティブラーニングの要素
学生テュータとしてふさわしい指導力についてグループ内で討論する。
学生テュータとして下級生を指導できるように課題を自修する。
学生テュータとしてグループを指導する方法を自修する。
学生テュータとして1年生を指導する。
学生テュータとしてグループの学生に助言をする。
学生テュータとして発表に対して質問ができる。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

1) 授業に対して責任を持つ態度
2) 本授業に積極的に参加する態度
3) 1、2年次の各授業に関する基本的な知識
パワーポイントを用いた発表方法について確認すること(15分)。

科目の評価について

評価は「学生テュータ養成講座」1つの科目で行う。
GPA評価でグレードC以上で、この科目が合格となる。

科目の評価は学生テュータ認定証の取得を必須とし、学生テュータ認定証取得を10点、学生テュータとして1年生に対する授業で30点、レポートを20点、発表会の質問を10点、態度評価を30点で評価する。60点以上で学生テュータ養成講座の合格とする。

出席が4/5以上で評価の対象となる。
学生テュータ養成ワークショップに全て参加し、学生テュータ認定証を取得することが単位取得の条件の一つである。
学生テュータ認定証が無い場合は1年生の授業に学生テュータとして参加することはできず、評価の授業、レポート、発表会の質問は評価不能となり0点となる。態度評価も学生テュータ養成ワークショップ以外は評価不能となる。
学生テュータ養成ワークショップのプログラムを修了することで学生テュータ認定証が授与される。
正当な理由無く学生テュータ養成ワークショップに遅刻、早退、欠席をした場合は学生テュータ認定証が授与されない。
また、学生テュータ養成ワークショップ中に居眠りや不要なスマホ操作などをした場合も学生テュータとして認定されない。
学生テュータは1年次の授業に参加するので、学生テュータとしてふさわしくない行動をする場合は、授業点数部分と態度点数部分を0点評価とする。すなわち合格基準に達せず不合格となる。授業中の居眠り、授業を放棄して部屋からの離脱、授業中のスマホ操作、授業を早めに終了すること、その他ふさわしくない行動が該当する。

フィードバック
評価の開示後、1週間まで要望に応じて個別の質問が受けられる。


指定教科書他

テュータマニュアル (出版物ではない)
課題の資料(テュータガイド)(出版物ではない)
テュータマニュアルと課題の資料(テュータガイド)は事前に配布される。