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領域名称: 臨床医学4 (2022年度)

サブ領域名称: 臨床医学4 (2022年度)

ユニット名称: 整形外科学 (2022年度)

ユニット責任者高橋 寛
ユニット対象学年3 ユニット授業期間 ユニット時限数19 ユニット分類講義

ユニットについて

運動器の障害、退行は、日常生活動作を阻害し生活の質を低下させる。つまり介護が必要となる最大の原因は、整形外科疾患である。
整形外科学では四肢・体幹の支持、運動に関わる器官に生じる先天性、後天性疾患の病因、病態の解明と治療を行う学問である。四肢体幹の支持組織である骨・関節軟部組織に関わる疾患は多岐にわたる。先天性疾患には骨、関節、神経、腱に生じる発生異常に基づく先天性奇形や代謝異常による系統疾患など多岐にわたる。さらに退行変性に基づく脊椎疾患、関節疾患など運動機能に関与する様々な疾患がある。さらに重要な整形外科疾患に外傷がある。外傷による骨・関節・靱帯・神経損傷による運動機能障害の病態と治療に関する学習を行う。
先天性疾患、退行性疾患、外傷、スポーツ障害による運動機能障害の予防について学習する。
さらにすでに退行、喪失した機能の再建方法と治療について学習する。
運動器に対するリハビリテーションは、機能回復、あるいは残存した機能を最大限生かすために必須であり、リハビリテーション学に関する知識を学習する。
該当する医学教育モデル・コア・カリキュラム:D-4-1,D-4-2,D-4-3,D-4-4

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

講義聴講前に標準整形外科の講義内容にのっとった項目を一読する(30分程度)。
四肢・体幹の機能と疾患の理解に必要な解剖、病態、生理機能を学習し、基本的な疾患の診断法と治療法を習得する。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

評価はユニット単位ではなくサブ領域(臨床医学4)として行う。
臨床医学4における整形外科の配分は30%である。
到達目標に掲げた項目について理解出来ることを単位認定の要件とし、整形外科学総論、外傷、脊椎・脊髄、代謝性疾患、下肢の運動器疾患、上肢・下肢の運動器疾患、リウマチ性疾患、骨軟部腫瘍、必須主要症候、リハビリテーションなど講義に基づいてMCQ, 筆記試験を行う。
試験問題は、後日、模範解答とともに返却する。

指定教科書他

1.井樋栄二他「標準整形外科学(第14版)」2020年、医学書院、ISBN:978-4-260-03880-5
2.中村隆一他「入門リハビリテーション医学(第3版)」2007年、医歯薬出版、ISBN:978-4-263-21931-7