東邦大学医学部 教育ポータル

領域名称: 生体物質の科学 (2022年度)

サブ領域名称: 生体物質の科学② (2022年度)

ユニット名称: 代謝生化学Ⅰ (2022年度)

ユニット責任者中野 裕康
ユニット対象学年1 ユニット授業期間2期 ユニット時限数13 ユニット分類講義

ユニットについて

「代謝生化学I」ユニットでは、主として正常な人体の機能を生化学的観点から理解することを目標とする(C-2-5)。生化学の原理ともいうべき基本的なことがらについて学ぶ。具体的には、まずエネルギー代謝全般について学ぶ。次に糖質、タンパク質、脂質の化学構造や代謝、およびそれらの化学反応を触媒する酵素について学習する。さらに単なる代謝経路の理解だけにとどまらず、生理機能や細胞の構造との関連についても理解を深める。

可能な限り授業中にgoogle formを用いて小テストを行い、採点結果をfeedbackする。次回授業までにGoogle classroomに解説を掲示する。
当日の授業内容に該当する箇所を、教科書「カラーイラストで学ぶ生化学」を読み、事前学修してくることが望ましい。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

高校レベルの化学や生物の基礎知識を必要とする。授業出席と真剣な参加態度を必須とする。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

「代謝生化学I」ユニットの評価は、Ⅱ学期末の試験帯に行われるサブ領域「生体物質の科学②」の試験として行う。「代謝生化学I」と「生体有機化学II」とを一緒に筆記試験を行い、「代謝生化学I」ユニットの得点配分は60点である。定期試験(記述2/3、MCQ1/3)を90%、小テスト10%として、ユニットの評価を行う。原則として可(レベルC)以上を合格基準とする。「代謝生化学I」ユニットのみで得点率が40%に満たない場合は不合格とする。ただし、サブ領域として不合格の場合は、本ユニットも再試験となる。評価の詳細は、「教育の評価」を参照すること。筆記試験は到達目標に掲げた項目全てについて行う。
定期試験については、模範解答を教育ポータルに公開する。評価の開示後、個別の質問を受ける。

指定教科書他

【教科書】
カラーイラストで学ぶ「生化学」、鈴木敬一郎ら、メディカルビュー、2011、ISBN978-4-7583-0087-2

【参考書】
イラストレイテッド生化学(原書7版)、石崎泰樹監訳、丸善出版、2018、ISBN978-4-621-30351-1
この参考書は図が非常に綺麗であり、それぞれの章の最後に臨床問題があるので、授業よりも少し深く知識やその原理を知りたい人には最適だと思います。ハーパーの生化学もいい教科書ですが、知識の量が膨大すぎて、辞書的に利用するのはいいのですが、初心者が最初から生化学を勉強するには難しいかもしれません。