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領域名称: 臨床医学6 (2022年度)

サブ領域名称: 臨床医学6 (2022年度)

ユニット名称: 精神神経医学 (2022年度)

ユニット責任者根本 隆洋
ユニット対象学年3 ユニット授業期間 ユニット時限数20 ユニット分類講義

ユニットについて

本ユニットにおいては、精神現象の捉え方、精神疾患の症状、治療法、社会復帰の支援方法の概略を説明する。
系統講義では1コマ1講師により、指定された教科書に沿って重要な範囲を中心に講義を行う。具体的な内容は以下に示す。
D-15に示すように、精神と行動の障害に対して、児童・思春期から老年期のライフステージに応じた病態生理、診断、治療を理解し、良好な患者と医師の信頼関係に基づいた全人的医療を学ぶことがねらいである。
①D-15-1の診断と検査の基本に関しては、患者医師間の良好な信頼関係に基づく精神科面接の基本を説明できること、また、精神科診断を説明できることとする。
②D-15-2の症候に関しては、不安・躁うつをきたす精神障害を列挙し、その鑑別診断を説明できること。意識障害、不眠、幻覚妄想を来す精神障害を説明できること。その他心理的ストレスと関係している疾患を列挙し鑑別できることとする。
③D-15-3の疾患・障害に関しては、個々の様々な精神科疾患に関して病態と症候を説明できることとする。
授業前に指定教科書の指定された範囲について予習(60分)し授業に臨むこと。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

指定教科書(標準精神医学第8版、尾崎・三村・水野・村井編著、医学書院刊)を予習しておくこと。各講義に対して60分程度の予習。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

臨床医学6の80%に相当する。
本試験は、論述式筆記試験のみを行う。
試験範囲はいわゆるコアカリキュラムの基準の中で、精神医学に特に関連が深い項目のすべてである(具体的には標準精神医学内の資料を参照されたい)。講義時間は限られており、精神神経医学の全般を論じることはできない。講義で触れられていない部分や他ユニットで論じられた精神神経医学関連領域からの出題もありうる。
20%分は英語問題である。
試験結果は臨床医学6としての合否結果のみ公表する。
試験問題はプールし、再出題することもあるので公表しない。

指定教科書他

1) 標準精神医学 第8版 医学書院 尾崎・三村・水野・村井編著. 令和3年度に新たな改訂がなされたわが国の代表的な精神医学の教科書。

2) Psychiatry Fourth edition OXFORD Ed.by John GEDDES, Jonathan PRICE, Rebecca MCKNIGHT. 英国における学生向け精神科教科書。

3) Essential Psychiatry Eds Robin Murray et al. Cambridge Univ Press.
英語圏(イギリス)で広く使われている教科書、研修医レベル、バランスよく最新の知見まで網羅している) 「Comprehensive Textbook of Psychiatry」Eds. Kaplan , Sadock Williams & Wilkins 英語圏(アメリカ)で広く使われている世界を代表する教科書である。