領域名称: 全人的医療人教育4 (2023年度)

領域責任者端詰 勝敬

領域について

 単に医学的な知識を有しているだけでは、東邦大学が求める「良き臨床医」にはなれない。
 1年生から6年生を通してspiral learning としておこなわれる全人的医療人教育では、良き臨床医として全人的な医療を実践するために、自ら問題を抽出し課題を解決する能力、社会および医療における倫理的問題の抽出と適切な対応能力、周囲との協調性とコミュニケーションをとる能力、医療人としての公益性・道徳性・専門性を修得する。
 4年生は臨床実習に参加する学年であり、今まで培った知識と技能を、医療現場と患者の存在に結び付ける段階である。
 【学修目標】
 医療の現場で起こりうる場面で、患者やその家族の尊厳・意志を尊重した適切な対応を理解する。
 
 領域「全人的医療人教育4」のサブ領域は「全人的医療人教育4」であり、サブ領域は3つのユニット「倫理」「コミュニケーション」「プロフェッショナリズム」からなる。
 
 【該当する医学教育モデル・コア・カリキュラムの大項目】
 A 医師として求められる基本的な資質・能力
 

領域の評価について

 全人的医療人教育(領域)に属するすべてのサブ領域が、GPA評価でグレードC以上で、この領域が合格となる。

サブ領域名称: 全人的医療人教育4 (2023年度)

サブ領域責任者端詰 勝敬

サブ領域について

サブ領域「全人的医療人教育4」は、「倫理」「コミュニケーション」「プロフェッショナリズム」の3ユニットからなる。

【サブ領域の学修目標】
臨床実習での学びや経験を踏まえて、よき臨床医に求められる倫理的価値観、コミュニケーション力、医師としてのプロフェッショナリズムの基盤となる知識および技能を修得する。
ユニット「倫理」:
専門職の視点の違いを体感するために、生命倫理をテーマとして多学部による討論を実践する。
臨床で起こりうる医師-患者や医療者間の価値観の相違を理解する。
医療者としての行動につなげるために、臨床倫理の考え方を理解する。
ユニット「コミュニケーション」:
患者、家族、医療スタッフと良好な関係を構築する上で必要なコミュニケーション能力を身につける。
コミュニケーションにおける最低限の知識を有したうえで実際に活用できる能力を涵養する。
臨床現場における適切なコミュニケーションを実践する能力を身につける。
ユニット「プロフェッショナリズム」:
医療者としてのプロフェッショナリズムを現場で生かすための思考力と表現力を涵養する。

【医学教育モデル・コア・カリキュラム】
ユニット「倫理」:
A-1-1) 医の倫理と生命倫理
A-1-2) 患者中心の視点
ユニット「コミュニケーション」:
A-4-1) コミュニケーション
A-4-2) 患者と医師の関係
A-5-1) 患者中心のチーム医療
ユニット「プロフェッショナリズム」:
A-1-2) 患者中心の視点
A-1-3) 医師としての責務と裁量権
A-6-1) 安全性の確保

ユニット名称:[MM910-401J]プロフェッショナリズム(2023年度)

ユニット責任者端詰 勝敬
ユニット対象学年4 ユニット授業期間 ユニット時限数13 ユニット分類演習

ユニットについて

1-2年で学んだ医療者としてのプロfッショナリズムを現場で生かすための思考力と表現力を涵養する。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

特に受講前の知識は必要ないが、3年次までにな学んだ内容について復習すること。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

出席・授業中の態度:25%
発表:25%
レポート:25%
試験:25%
上記の割合で評価を行う(実施できない評価については適宜他の評価方法に振り返る場合がある)

指定教科書他

特に指定する教科書等はなし。

授業日程一覧(ユニット名称:プロフェッショナリズム) (2023年度)

コマ数形態授業タイトル
1 演習著作権と研究
2 演習ライフサイクルをめぐる課題①(思春期・青年期)
3 演習障がい者医療の課題
4 演習ライフサイクルをめぐる課題②(老年期)
5 演習臨床医の職務(地域のかかりつけ医として①)
6 演習かかりつけ医の役割ー医療過疎地のかかりつけ医の役割
7 演習人工知能と医療
8 演習国際化社会の医療とユニバーサル・ヘルス・カバレッジ
9 演習危機管理について①(小グループ学修)
10 演習危機管理について②(小グループ学修)
11 演習危機管理について③(小グループ学修)
12 演習危機管理について④(小グループ学修)
13 演習危機管理について⑤(小グループ学修)
評価全人的医療人教育4(13:00~14:30・3実)