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領域名称: 生体物質の科学 (2022年度)

サブ領域名称: 生体物質の科学実習 (2022年度)

ユニット名称: 生体物質の科学実習 (2022年度)

ユニット責任者中野 裕康、池﨑 章
ユニット対象学年1 ユニット授業期間実習 ユニット時限数30 ユニット分類実習

ユニットについて

モデル・コア・カリキュラム 
A-8-1 医学研究への志向の涵養, C-2-5 生体物質の代謝

(1)物質(化学)実習では計5回の実習を通じて有機化合物や無機化合物の正しい扱い方を学ぶとともに、実験器具や実験装置の基本的操作法を修得する。科学レポート一般の正しい書き方についても学ぶ。実験を通して化学に関する知識や考え方をさらに深めるとともに、実験結果に対する考察力を養い研究能力の基盤となる力を涵養する。入学後の学生に対して、医学および実験科学一般で必要とされる態度•安全教育を最初に行う場の一つとしてもこの実習を位置づける。化学研究室教員および非常勤助教(2名)で指導を行う。
準備学修:その日の実験内容をあらかじめ把握しておくことが重要です。実習書を読み手順や注意事項を確認すること(20分)。実習の原理を確認すること(30分)。事後学修:実習内容について実験データに基づきレポートを作成すること(約3時間)。フィードバック:レポートは返却しませんが、要望に応じて提出後のオフィスアワーで個別に説明する。体裁や内容に不備・欠落がある、あるいは記載内容が本人のオリジナルのものでないレポートは、返却して再提出を求めることがある。

(2)物質(生化学)実習では代謝生化学で扱う内容のうち、糖代謝・脂質代謝・酵素反応速度論の3項目について自ら実際に実験を行い、講義で習得した知識を確実なものにする。さらに実験結果に対する考察力を養い、研究能力の基盤となるリサーチマインドを涵養するとともに、試薬と実験器具を正しく安全に扱う技術を習得する。また実験結果に基づいて正確で論理的なレポートを作成する技能を習得する。
準備学修:その日の実験内容をあらかじめ把握しておくことが重要です。実習書を読み手順や注意事項を確認すること(20分)。実習の原理を確認すること(30分)。
フィードバック:レポートは毎回実習の終了後に提出させる。教員がチェックし、実験結果の記載やそれについての考察について評価し、採点したレポートを返却する。体裁や内容に不備・欠落がある、あるいは記載内容が本人のオリジナルのものでないレポートは、返却して再提出を求めることがある。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

(1)物質(化学)実習:高校レベルの化学知識と生体無機化学ユニット、生体有機化学Iの関連講義内容の理解を必要とする。出席と真剣な参加態度を必須とする。
準備学修:その日の実験内容をあらかじめ把握しておくことが重要です。実習書を読み手順や注意事項を確認すること(20分)。実習の原理を確認すること(30分)。事後学修:実習内容について実験データに基づきレポートを作成すること(約3時間)。フィードバック:レポートは返却しませんが、要望に応じて提出後のオフィスアワーで個別に説明します。体裁や内容に不備・欠落がある、あるいは記載内容が本人のオリジナルのものでないレポートは、返却して再提出を求めることがあります。
(2)物質(生化学)実習:代謝生化学に関する正確な知識と、論理的な文章を書く技能が必要である。出席と真剣な参加態度を必須とする。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

評価は、ユニット単位ではなく「サブ領域単位」で行われる。配点は物質(化学)を50%とし、物質(生化学)を50%とする。以下、物質(化学)と物質(生化学)内における評価方法をそれぞれ100%として記載する。
(1)物質(化学)実習:良好な態度で実習を行い、毎回の実験レポートを全て提出することにより評価の対象とみなされる。態度を含む実習実技評価点を40%、レポート評価点を60%とする。実習実技評価点は達成目標1−7に掲げる項目の実施状況を実習態度とともに評価する。達成目標8のレポート評価点については記載内容の完備したものを定められた期限に遅滞なく提出し、その内容と記述が学生個人のオリジナルのものであることが求められる。
フィードバック:評価の開示後1週間以内に、要望に応じて個別の質問が受けられる。レポートは授業の冒頭に全体の講評を行う。要望に応じて提出後のオフィスアワーで個別に説明する。体裁や内容に不備・欠落がある、あるいは記載内容が本人のオリジナルのものでないレポートは、返却して再提出を求めることがある。レポート不備のため合格基準に達しない場合はレポート内容の指導を受け、レポートの再提出が課される。正当な理由無くレポートの指導に来ない場合やレポートを期限内に提出しない場合は再提出分の評価は行わない。
(2)物質(生化学)実習:3項目の実習に関して積極的に実験を行うとともに、それぞれ記載内容の完備したレポートを提出し、教員による内容のチェックを受ける。実習の態度および技能の評価を20%、レポート評価を60%、プレゼンテーションの評価を20%の割合で判定し、総合評価が可(レベルC)以上の場合に物質(生化学)実習を合格とする。

実習の評価開示後に、個別の質問を受ける。

指定教科書他

(1)物質(化学)実習:
教科書:「化学実験書」(配布資料)
参考書:
1 定量分析の実験と計算(1~3) 高木誠司 著 共立出版 (メディアセンター所有)
  1 出版年 1967年 ISBN 978-4-320-04004-5
  2 出版年 1961年 ISBN 978-4-320-04005-2
  3 出版年 1961年 ISBN 978-4-320-04006-9
2 分析化学実験 赤岩英夫 著 丸善
 出版年 1996年 ISBN 978-4-621-04225-0
3 マイクロスケール有機化学実験 ウィリアムソン著、後藤俊夫 他訳 丸善 出版年 1990年 ISBN 4621034707

(2)物質(生化学)実習
事前(1週間前を目安に)にMoodle上に実習書のPDFをアップする。また実習初日に生化学実習書を配布する。