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領域名称: 臨床実習(4年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習1(基本臨床実習) (2022年度)

ユニット名称: 呼吸器内科 (2022年度)

ユニット責任者岸 一馬
ユニット対象学年4 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

呼吸器は「全身疾患の鏡」である。また本ユニットの特徴として、重症で予後の悪い患者さんが多く入院している。それらの症例を受け持ちながら、主要な呼吸器疾患だけでなく、全身状態を総合的に解釈し、身体的・社会的問題を含めて個々の患者さんに合わせて解決する能力を習得する。
病棟実習では、入院症例を見学することにより、教科書と臨床との違いを学修する。外来実習では、病棟では経験できない疾患や患者さんとのコミュニケーション能力、臨床推論の方法について学修する。さらには様々なカンファレンスで「呼吸器病学」の最先端を経験して欲しい。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

本実習を受講するに当たり呼吸器の構造や機能、診断と検査の基本、症候、代表的呼吸器疾患について十分な知識を習得していることが前提である。すなわち、下記について説明できることが必要である。
1. 気管支、肺、縦隔、胸膜腔、呼吸筋の構造および機能を説明できる。
2. 呼吸器系の画像検査および気管支鏡検査の意義を説明できる。
3. 動脈血液ガス分析および呼吸機能検査について異常所見を説明し、結果を解釈できる。
4. 呼吸音の聴診が理解できる。
5. 喘鳴、チアノーゼ、胸水、胸痛、呼吸困難、咳・痰、血痰・喀血の原因と病態を説明できる。
6. 肺炎、慢性閉塞性肺疾患、気管支喘息、間質性肺炎、原発性肺癌、睡眠時無呼吸症候群、気胸、胸膜中皮腫の病因、症候と診断を説明できる。
また当然のことながら、実習に当たっては、適切な身だしなみ、言葉遣い、礼儀正しい態度で参加することは必須である。
事前学習は各指定教科書の症例該当分を、プレゼンテーション前に勉強しておくこと。
事前学習の目安は60分間である。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

基本臨床実習の評価に準じる。
基本的には態度やコミュニケーション能力などの社会的適合性、医師としての適性などを重視して評価する。
評価は指定されたルーブリックによる概略評価にて行い、フィードバックも行う。

指定教科書他

指定教科書
内科学 (第12版),朝倉書店

参考書
COPD診断と治療のためのガイドライン2018、日本呼吸器学会編、メディカルビュー社
特発性間質性肺炎 診断と治療の手引き、日本呼吸器学会編、南江堂
胸部のCT、村田喜代史編、 メディカルサイエンスインターナショナル
肺癌診療ガイドライン、日本肺癌学会編、金原出版株式会社