領域について
臨床実習(4年次)では、5年次から始まる診療参加型実習(Clinical Clerkship:CC)を視野にいれて、実際に診療チームの一員として診療に参加し、診療業務を分担しながら医師の職業的な態度、知識、考え方(医学推論法)、技能の基本を学ぶことを目的に3年次までに身につけた臨床医学の知識基盤を強化すること、臨床実習の現場で何が行われているかを体験することで、医療チームの一員として今後学ぶ動機づけになることを目指している。診療見学を通して、各診療科において行われる患者中心の診療システムを理解し、部分的であれ診療に参加し、臨床的思考や態度の醸成を図る。
該当する医学教育モデル・コア・カリキュラムの大項目:G 臨床実習
サブ領域<臨床実習1(基本臨床実習)>の学修目標:5年次から始まる診療参加型実習を視野にいれて、実際に診療チームの一員として診療に参加し、診療業務を分担しながら医師の職業的な態度、知識、考え方(医学推論法)、技能の基本を学ぶことを目的に3年次までに身につけた臨床医学の知識基盤を強化すること、臨床実習の現場で何が行われているかを体験することで、医療チームの一員として今後学ぶ動機づけになることを目指す。診療見学を通して、各診療科において行われる患者中心の診療システムを理解し、部分的であれ診療に参加し、臨床的思考や態度の醸成を図る。
領域の評価について
各診療科における項目評価と概略評価を用いて総括評価が行われる。
領域に属するすべてのサブ領域が、GPA評価でグレードC以上で、この領域が合格となる。
ユニット名称: 小児科 (2022年度)
ユニット責任者 | 松裏 裕行 |
ユニット対象学年 | 4 |
ユニット授業期間 | |
ユニット時限数 | 0 |
ユニット分類 | 実習 |
ユニットについて
M3の小児科講義で得た知識をもとに、M4臨床実習では実臨床の現場にお於いて以下の項目を修得する事を目的とする。
1)基本的な診察手技(バイタルサインを含む)
2)診療情報の記載法problem oriented medical record,POMR、
3)検査と画像情報の理解と解釈、
4)典型症例との比較による担当症例の理解
自ら、患者さん、家族から学ぼうとする姿勢。
常に教科書を確認する自然科学者としての観察態度を重視する
受講前に必要とされる知識及び技能・態度
1.M3小児科講義と教科書で学習した内容と実臨床を対比して理解を深める態度
M3で配布した学習ガイドを利用して、教科書記載の予習
健康小児の発達・小児のcommon disease(感染症・けいれん・アレルギー性疾患・川崎病など)
2.M3小児科講義で学んだ、基本的小児科診察手技技能(ベイツ)の実践
OSCEの手技・技能の確認、小児の診察方法の確認
3.一般血液検査の基礎知識、胸部レントゲン、小児期の心電図、
ユニットの評価について(フィードバック含む)
■ 到達目標
1. 小児の各年齢に応じた病歴を、正しいLQQTSFA方式でとれる。
2. 小児{乳幼児と学童)の診察に関する基本的手技を行い正しく診察所見が記載できる。
3. 基本的な検査所見の正常と異常を判定できる。
4. 典型症例を学習して理解し、経験症例と比較して理解できる
■ 評価
1. 病歴記載と内容 得た情報から診断に結びつく情報の抽出 疾患(病態)の理解度
2. 典型症例を学習して理解し、経験症例の比較することで、症例の理解度を評価する。
3.評価はサブ領域単位で行う.
4. 当ユニットでの評価は、基本臨床実習の割り当て患者レポート60%、担当日毎に指定された3名の指導医の口頭試問40%により評価する
指定教科書他
1) 「標準小児科学、第8版」 内山聖編、医学書院、2013 (ISBN 978-4-260-01748-0)
2) 「Nelson Textbook of Pediatrics,20版,Kliegman RM, ed., Elsevier, 2016 (ISBN 978-0-323-35307-6)
3) 「小児科学、第9版」五十嵐隆編、文光堂、2011 (ISBN4-8306-3024-8)
4) 「講義録 小児科学」佐地勉他編、メジカルビュー社、2008 (ISBN978-4-7583-0066-7)
5) ベイツ診察法ポケットガイド 第3版 メディカル・サイエンス・インターナショナル社、2015 (ISBN978-4-89592-799-4)