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領域名称: 臨床実習(4年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習1(基本臨床実習) (2022年度)

ユニット名称: 産婦人科 (2022年度)

ユニット責任者中田 雅彦
ユニット対象学年4 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

参加型臨床実習の前段階として、M3の産科婦人科学ユニットで学修した項目を踏まえ、実地医療において産科婦人科学に触れる初めての機会である。
そのため、実地医療に基づき以下の基本的な項目を学修する。

<産婦人科の学修目標>
1. 妊婦の周産期診察及び分娩に可能な範囲で参加する。
2. 女性の健康問題に関する理解を深める。
3. 主訴からの診断推論を組み立てる、又はたどる。
4. 疾患の病態や疫学を理解する。
5. 手術を含めた婦人科的治療に可能な範囲で参加する。
6. 基本的な婦人科診察技能について学ぶ。
7. どのように産婦人科にコンサルテーションすればよいかわかる。

<学修目標に対する具体的な学修方略>
・月経歴の問診内容から、患者の月経歴の異常の有無を判断する。
・外来患者の問診内容から、尿妊娠反応の必要性の有無を判断する。
・尿妊娠反応の実施とその判定をする。
・外来診療に立ち会い、基本的な産婦人科診察手技を理解する。
・不妊症患者の診療に必要な基本的な生殖内分泌の知識を習得する
・手術や分娩に立ち会い、女性生殖器の解剖を理解する。
・分娩に立ち会い、正常分娩の経過について理解する。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

産婦人科診察、解剖、性機能、妊娠についての基本的な事項について、3年生の産科婦人科学ユニットの復習および教科書を通じて予習する。
標準産科婦人科学第5版の以下の該当項目を読んでおくこと(約2時間)
・第1章:産婦人科診察
・第3章:女性性器の解剖
・第4章:女性の性機能
・第5章:月経
・第7章:不妊症
・第18章:妊娠の生理
・第21章:妊娠の管理
・第22章:分娩の生理

ユニットの評価について(フィードバック含む)

臨床実習の評価はルーブリック評価表を用いて指導医が行う。学生に事前に評価表をルーブリック開示の上、その評価表に基づいて学生の臨床力を評価する。
ルーブリック評価表は、
1)実習全体に関わる評価 
2)産婦人科領域に関わる評価で構成される。
1)実習全体に関わる評価
①時間遵守に関する態度
②積極性・協調性に関する実習中の態度
③患者との関係構築に関する実習中の態度
④他者との関係構築に関する実習中の態度
⑤学修意欲に関する評価
2)産婦人科領域に関わる評価
①産婦人科疾患の概略に関する理解
②産婦人科疾患の症候に関する理解
③産婦人科疾患の病態生理に関する理解
④産婦人科疾患の検査法に関する理解
⑤産婦人科疾患の基本的治療に関する理解
それぞれの項目を10点満点で評価する。
最終的には概略評価をルーブリック評価表に基づいて7段階で行う。

指定教科書他

指定教科書:
・標準産科婦人科学第5版、2021年(ISBN:9784260042659):医学教育モデルコアカリキュラムに対応

参考書:
・病気がみえるvol.9婦人科・乳腺外科、2018年(ISBN:9784896322613):図表が多く解説が平易
・病気がみえるvol.10産科、2018年(ISBN:9784896324631):図表が多く解説が平易
・美帆とトラウベ 物語で学ぶ産科の急変・疾患・異常、2014年(ISBN:9784840449236):シナリオに基づいた疾患解説があるため読み物として活用できる