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領域名称: 臨床実習(4年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習1(基本臨床実習) (2022年度)

ユニット名称: 緩和ケアセンター (2022年度)

ユニット責任者中村 陽一
ユニット対象学年4 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

「生命を脅かす病に関連する問題に直面している患者とその家族のQOLを、痛みやその他の身体的・心理社会的・スピリチュアルな問題を早期に見出し的確に評価を行い対応することで、苦痛を予防し和らげる事を通して向上させるアプローチである。」と緩和ケアの定義がWHOによりなされている。この理念に基づき、緩和ケアセンターでは「患者・家族のつらさ」に焦点をあて、「多職種によるチーム医療」で「全人的苦痛への対処」を行っている。本学3病院には緩和ケア病棟はなく、一般病棟の入院患者および外来通院患者に対して緩和ケアチームによる診療を行っている。緩和ケアの基本臨床実習は、水曜日、金曜日:大森病院・緩和ケアセンターで実施する。入院患者の診療、多職種によるチーム医療の実際を見学する。少人数講義で緩和医療に関する知識を修得し「医学的知識」を学ぶ、演習として「看取り」や「スピリチュアルケア」に関して医療者としての態度「実践能力」「患者対応能力」を学ぶ。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

初日の集合時間前に、下記のGoogle Formsから事前課題を行い実習に臨むこと。
https://forms.gle/ExEd8Cm1XBhpGY1T6

1)緩和ケアの定義、2)身体的苦痛(がん疼痛)に用いる薬剤として、オピオイド(モルヒネ、オキシコドン、フェンタニル)、非オピオイド(NSAIDs、アセトアミノフェン)に関しての知識を整理してから実習に望むこと。
講義録 腫瘍学(高橋和久編集 メジカルビュー社 2009年):M3腫瘍学の指定教科書(参照ページ:p78-81)
臨床緩和ケア 第3版 (大学病院の緩和ケアを考える会編集 青海社 2013年)(参照ページ:p25-44)

ユニットの評価について(フィードバック含む)

症例を通じて教員とのディスカッションで、知識・態度の評価を行う。態度、実践能力として、緩和ケアチームによる多職種と連携を学び、多職種からの評価も行う。
さらに、最終的な課題をGoogle Formsで提出すること。 https://forms.gle/SPMtTPgWNEWGSLJ7A

指定教科書他

〈指定教科書〉
講義録 腫瘍学(高橋和久編集 メジカルビュー社 2009年):M3腫瘍学の指定教科書(参照ページ:p78-81)
臨床緩和ケア 第3版 (大学病院の緩和ケアを考える会編集 青海社 2013年)は、医学生向けの初学書、巻末には試験問題も収載。(参照ページ:p1-162)
物語で学ぶ緩和ケア みんなで目指すチーム医療(大学病院の緩和ケアを考える会編著 ヘルス出版 2021年):物語でひとりの患者のがん治療の体験から緩和ケアを多職種で考える。