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領域名称: 臨床実習(4年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習1(基本臨床実習) (2022年度)

ユニット名称: 膠原病科 (2022年度)

ユニット責任者南木 敏宏
ユニット対象学年4 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

リウマチ膠原病疾患は全身性慢性炎症性疾患であり、さまざまな臓器障害・身体障害により長期間患者のQOL に多大な影響を及ぼす疾患である。罹患患者数は必ずしも少なくなく、特に関節リウマチ患者はわが国では0.5%以上が罹患している。また、わが国は現在急速に高齢化が進んでおり、患者数は確実に増加している。また、臨床現場では、不明熱や関節炎を呈する患者に必ず遭遇することから、リウマチ学を実地に学ぶことは臨床医にとって必須の事項である。
 M4の実習では、一般目標として診療態度などを学ぶことともに、M3で学んだリウマチ・膠原病疾患について実際に診て、自分で教科書などを調べて自ら学ぶ姿勢と、より深い知識を習得することを目標としている。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

M3で講義した膠原病の基礎知識が必要である。
実習開始前までに、膠原病の予習として4時間程度必要である。また実習後に2時間程度の復習が必要。

ユニットの評価について(フィードバック含む)

臨床実習の評価はルーブリック評価表を用いて指導医が行う。学生に事前に評価表をルーブリック開示の上、その評価表に基づいて学生の臨床力を評価する。ルーブリック評価表は、1)実習全体に関わる評価 2)膠原病科領域に関わる評価で構成される。

①時間遵守に関する態度
②積極性・協調性に関する実習中の態度
③患者との関係構築に関する実習中の態度
④他者との関係構築に関する実習中の態度
⑤学修意欲に関する評価
2)膠原病科領域に関わる評価
①膠原病の概略に関する理解
②膠原病の症候に関する理解
③膠原病の病態生理に関する理解
④膠原病の検査法に関する理解
⑤膠原病の基本的治療に関する理解
それぞれの項目を10点満点で評価する。
最終的には概略評価をルーブリック評価表に基づいて7段階で行う。

指定教科書他

1) 「内科学」第11版、矢崎義雄 総編集 2017年改訂、朝倉書店 ISBN978-4-254-32271-2
2) カラー版 「内科学」、2012年(初版)、西村書店 ISBN:978-4-89013-423-6
3) 「ハリソン内科学」(日本語版第5版)、福井次矢・黒川 清 日本語版監修、 2017年、メディカル・サイエンス・インターナショナル ISBN-10: 489592873X ISBN-13: 9784895928731
4) 「リウマチ病学テキスト」(改訂第2版)、日本リウマチ学会・日本リウマチ財団編、2016年、診断と治療社 ISBN番号:ISBN978-4-7878-2126-3
5)「関節リウマチ診療ガイドライン2014」、日本リウマチ学会編集、2014年、メディカルレビュー社 ISBN 978-4-7792-1347-2