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領域名称: 臨床医学9 (2022年度)

サブ領域名称: 臨床医学9 (2022年度)

ユニット名称: 統合型臨床講義 (2022年度)

ユニット責任者端詰 勝敬
ユニット対象学年5 ユニット授業期間 ユニット時限数45 ユニット分類講義

ユニットについて

【全体課題】
各講義の前には、事前課題または小テストがグーグルクラスルームを通して配信されます。クラスルームコードは、「d5qeorn」です。これは症候ベースの課題で、評価の対象になります。全体課題の内容については当日講義の中で、教員と学生がディスカッションを行います。ディスカッションはその回のグループ(下記参照)が担当します。


【グループ課題について】
講義は計15回あり、別紙のような15のグループを作りました。
第1回はめまいの症候で、グループ1が担当になります。下記の不安・抑うつの疾患は、この症状を呈するすべてではないですが、一部を提示しています。これまでの臨床実習の経験をもとに、この中から2疾患を選んで、講義1限目にプレゼンテーションをしてください。全員が資料を作成し、当日プレゼンしてください(評価対象になります)。
例)脳梗塞を選択
・4年生で経験しためまいを呈した脳梗塞ケースの提示(覚えている範囲で)
・疫学的にめまいを呈する疾患の中で脳血管障害が占める割合
・脳梗塞でめまいが生じるメカニズム
・めまい(脳梗塞)に対する治療
・脳梗塞でのめまいの症状の特徴
・脳梗塞性めまいが疑われる際に行うべき検査

1症候につき2疾患で、1グループ8名の場合、1疾患につき4トピックス(計8トピックス)となります。
グループ全員が各々1つのトピックを担当し、パワーポイントにまとめ、グループ代表が講義の2日前までに担当教員に送ってください。
各学生制限時間は7分です。スライドは必ず3枚以内にしてください。

不安・抑うつ:うつ病、双極性障害、不安障害、甲状腺機能亢進症、悪性腫瘍全般、認知症、Parkinson 病
もの忘れ::脳梗塞、認知症、Parkinson病、うつ病
咳・痰:気管支炎、肺炎、副鼻腔炎、肺癌、間質性肺疾患、気管支喘息、胃食道逆流症
食思(欲)不振: 悪性腫瘍全般、機能性ディスペプシア 、慢性閉塞性肺疾患 、心不全、うつ病
発疹:ウイルス性発疹症(麻疹、風疹、水痘、ヘルペス)、蕁麻疹、薬疹、全身性エリテマトーデス
胸痛:肺塞栓症、気胸、急性冠症候群、胃食道逆流症 、パニック障害
便秘・下痢:過敏性腸症候群、甲状腺機能低下症、腸閉塞、大腸癌 (下痢) 、急性胃腸炎、炎症性腸疾患、過敏性腸症候群、甲状腺機能亢進症、慢性膵炎
黄疸:急性肝炎、慢性肝炎、肝硬変、胆管炎、膵癌、血性貧血
尿量・排尿の異常:糖尿病、薬剤性、尿路感染症、脊髄損傷、前立腺肥大症、尿路感染症、前立腺癌
月経異常::妊娠、月経困難症、子宮内膜症、子宮頸癌、子宮体癌
関節痛・関節腫脹:痛風、多発関節炎、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス
発熱:肺炎、結核、尿路感染症、悪性リンパ腫、腎細胞癌、全身性エリテマトーデス、炎症性腸疾患、熱中症
めまい: 良性発作性頭位めまい症、脳出血、脳梗塞、不整脈、肺塞栓症、弁膜症、パニック障害
ショック:急性消化管出血、胃静脈瘤、食道静脈瘤)、急性大動脈解離、大
動脈瘤破裂、乳児下痢症、流・早産、骨折、熱傷、緊張性気胸、肺塞栓症、急性心筋梗塞、急性冠症候群、心筋炎、心不全、敗血症、肺炎、尿路感染症、胆管炎、胆嚢炎、急性膵炎、汎発性腹膜炎、アナフィラキシー:アナフィラキシー、頭部外傷、脊髄損傷
嚥下困難・障害:脳出血、脳梗塞、一過性脳虚血発作、Parkinson 病、
炎症性:上気道炎、扁桃炎、食道癌、肺癌、胃癌、胃食道逆流症、炎症性腸疾患(Crohn 病)、糖尿病、身体表現性障害(疼痛性障害、心気症)
運動麻痺・筋力低下:脳梗塞、一過性脳虚血発作、脳出血、くも膜下出血、頭蓋内血腫、変形性脊椎症、脊柱管狭窄症、脊椎損傷、椎間板ヘルニア、肺癌、糖尿病、甲状腺機能亢進症、アルコール性中毒


【参考図書】
信頼できるソースであれば、インターネットでの学修を可とする。
・ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第2版、医学書院、第2版
・身体所見のメカニズム-A to Z ハンドブック 丸善出版

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

4年生までに学修した各臨床科目の知識が身についていること

ユニットの評価について(フィードバック含む)

グループ課題に対する発表と全体課題が評価されます。
グループ発表(50%)、毎回の全体課題(50%)とする。

指定教科書他

ジェネラリストのための内科外来マニュアル 第2版、医学書院、第2版
身体所見のメカニズム-A to Z ハンドブック 丸善出版