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領域名称: 臨床実習(6年次) (2022年度)

サブ領域名称: 臨床実習3 (2022年度)

ユニット名称: 内科(佐倉) (2022年度)

ユニット責任者松岡 克善
ユニット対象学年6 ユニット授業期間 ユニット時限数0 ユニット分類実習

ユニットについて

佐倉病院は地域の中核病院として、一般的な内科疾患の症例を豊富に経験できる。さらに、佐倉病院内科は呼吸器・膠原病、代謝・内分泌・糖尿病、循環器、消化器、脳神経内科、腎臓の6つの専門グループから構成されており、内科のすべての領域のエキスパートがそろっている。こういった環境を活用して、佐倉病院内科での実習では、まずは一般的な内科的疾患の診断・治療の過程を学修する。さらに、社会の高齢化に伴い、一般的な疾患の患者であっても様々な合併症を抱えており、全人的なアプローチがますます重要になってきていることを踏まえ、様々な分野の専門医・職種が共同して全人的な診療アプローチを行う過程を学修する。

[学修目標]
① 日常臨床でよく遭遇する主訴を起点として、現病歴・身体診察・検査結果より鑑別診断を上げ、診断に辿り着くことができる。
② 診断した疾患の病態や疫学を理解する。
③ 診断した疾患の治療の立案・実施に参加する。その際には、合併症も考慮した治療の立案を行う。
④ 基本的な内科的診察技能について学ぶ。
⑤ チーム医療の実践について学ぶ。

[学習方略]
① 実習期間中に2週間ごとに1名ずつ、計2名の患者を指導医と一緒に担当し、診断、治療のプロセスに参加する。
② 担当した患者の病態の理解のため、受け持った患者についてカンファレンスなどで発表する。
③ 担当した患者の治療計画を指導医と立案する。合併症や社会的背景も考慮した治療計画の立案を行う。
④ 担当した患者の全身診察を指導医とともに行う。また、毎日の回診時に、担当した患者の症状、身体所見の治療による変化を観察する。
⑤ 他分野の専門医へのコンサルテーションや多職種カンファレンスに参加し、担当した患者の全人的な診療について学ぶ。

受講前に必要とされる知識及び技能・態度

基本的な内科診断手技について復習しておくこと (約30分)
基本的な症候からの臨床推論について復習しておくこと (約30分)

ユニットの評価について(フィードバック含む)

1. 実習への4/5以上の出席
2. 実習期間中にMini-CEXを2回実施し、形成評価を行う。
3. 担当した患者について、指導医とともにCase-based discussionを形成評価として行う。
4. 実習期間の最後に総括評価を行う。「知識」「実技技能」「考察」「プレゼンテーション」「プロフェッショナリズム」について、それぞれ6段階で評価する。これを基に「概略評価」を7段階 (0-6; 高い方が高評価)で行い、3以上を合格とする。

指定教科書他

1. ハリソン内科学 第5版 福井次矢 (監修), 黒川 清 (監修)
2. 内科学 (第11版) 矢﨑 義雄 (監修, 編集), 赤司 浩一 (編集), 渥美 達也 (編集), その他 朝倉書店